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‘六稜ニューヨーカー’ カテゴリーのアーカイブ

十二単を着ました

ヨーロッパへそ日記【第12話】

海外で生活すると、面白いことに日本にいたときより伝統文化に触れる機会が多くなったりします。大使館の文化センターではベルギー人向けにお茶や生け花な どのデモンストレーションなども度々行われます。

来月は着物の着付けショーがあるのですが、今回一足お先に十二単を体験させて頂くことになりました。

着物を着るのはもう成人式以来でしょうか。袴姿から順に着ていきカツラまで、だいたい40~50分かかりました。帯や紐を結ばれるたびに、どんどん気も引 き締まっていく感じです。十二単は肩にずっしりと重く、歩くのも大変でしたが、昔の人はこれで動いてたと思うと本当に驚きです。

このあいだゆかたを着る機会があり、行事が終わった後そのままブリュッセルを歩いたのですが、通りでもカフェでもベルギー人は皆振り返ってびっくりしてい ました。素敵な衣装だと声をかけてくれる人も多かったですが、十二単を見たら仰天でしょうね。

十二単という滅多にできない貴重な体験を、不思議なことにヨーロッパでできて嬉しかったです。

ヨーロッパ脱出?

ヨーロッパへそ日記【第11話】


▲ナイアガラ。この船に乗っていざ滝壺へ!

▲広大な国立公園の眺め

▲トロント

▲ボストンの夜景

▲アメリカで同級生と再会!

ヨーロッパはもちろん好きですが、まとまったお休みがあると違う文化圏に行きたくなります。去年の夏休みはニューヨークとカナダのオタワ・モントリオール に行きましたが、今年もまたアメリカ大陸へと飛びました。今回はトロントとボストンです。

ヨーロッパからアメリカ大陸の東海岸側へは大西洋を越えて6~7時間のフライトです。日本から行くよりは近いですね。9月上旬ベルギーはもうかなり寒い日 が続いていたので、カナダに着いてその暑さに驚きました。とはいっても27度ぐらいで日本の暑さに比べればこれも随分涼しいはずですが、ベルギーの気候に 慣れていると「なんて夏らしいんだ!」と嬉しくなりました。

ベルギーには高い建物はないので、久々に大都会の高層ビル群を見て感激!上ばかり見すぎて首が痛くなりましたが。。。

カナダでは有名なナイアガラの滝と、広さが東京都の7倍もあるアルゴンキン国立公園にも足を延ばし大自然も満喫しました。カナダの象徴、メープル(楓)の 葉が赤く染まり始めて綺麗でした。

ボストンに行った最大の目的は高校時代の親友に会うことです。初瀬さんは現在タフツ大学院に留学中。高校1年生でクラスメイトになって以来もう13年の付 き合いです。年月が経って、お互い外国で住んで、久しぶりの再会でも、まるで高校時代に大阪の梅田で会っているような感覚になります。

同じくこの夏からハーバードビジネススクールに留学している同級生にも会うことができ、頑張っている姿に刺激を受けました。

アメリカは街中の至る所に国旗が掲揚されているのがとても印象的でしたが、ベルギーも最近国旗が目立ちます。というのもベルギーは内政が混乱していて、次 期首相も3ヶ月間決まらないまま、北(オランダ語圏)と南(フランス語圏)の分裂まで叫ばれている状況なのです。ベルギーの存続を願う人たちが家の窓に旗 を掲げ始めました。

アメリカやカナダに比べたらとても小さな国土のベルギーですが、歴史も文化も政治も濃くて複雑だと、旅から戻って改めて思いました。

革命記念日と独立記念日

ヨーロッパへそ日記【第10話】


▲凱旋門とトリコロール煙


▲パリ祭の花火

残暑お見舞い申し上げます。

日本はとても暑い日が続いていると聞きました。ベルギーはもう秋(冬?)のようで肌寒い毎日です。太陽が恋しくて南フランスに行ってきましたが、セミの声 を久しぶりに聞き、日本の夏を懐かしく思い出しました。
今になって気づいたのですがブリュッセルにはセミはいないんです!

この夏は家族が来ました。ちょうど7月14日のフランス革命記念日(パリ祭)、7月21日のベルギー独立記念日(ナショナルデー)という2カ国の祝日にあ たる滞在でした。

パリ祭は私も初めて体験しました。
学生時代にパリに住んでいた頃はテレビで眺めているだけだったので。

フランス国旗が飾られたシャンゼリゼ大通りをサルコジ大統領がパレードした後、軍隊や戦車が行進、その上空を空軍機が飛びます。今年は特別にEU全加盟国 の軍隊の行進もありました。

夜はエッフェル塔の花火を観にいきました。バックミュージックには「007」「スーパーマン」「ハリーポッター」などアメリカ映画の音楽が多く使われてい てフランスにしてはちょっと驚きましたが、花火はとても綺麗でした。


▲ベルギーナショナルデー

▲街はすごい賑わい!

ベルギーのナショナルデーは、ブリュッセルの街中に国旗が飾られ、多くの屋台が並びます。軍のパレードはフランスに比べると小規模ですが、こちらも赤・ 黒・黄の3色の煙を出して空軍機が飛びました。夜は王宮広場での花火を鑑賞しました。

花火と言えば日本の技術ですが、最近はヨーロッパの花火も見応えがあると実感した夏でした。


▲国旗を持って

▲ベルギーの花火

チョコレートまつり

ヨーロッパへそ日記【第9話】


▲チョコレートの噴水
果物などにからめて食べます。

皆さんこんにちは。6月になりすっかりチョコレートも溶けてしまう季節になりましたが、前回の予告通り今回はチョコレートについてご紹介します。

ベルギーのお菓子と言えばワッフルと並んでチョコレートが有名です。そんなベルギーならではのチョコレートまつりが4月にブルージュで開かれました。去年 が第一回目で好評だったとのことで今年も開催されました。

チョコレートのような茶色いレンガ造りの建物が並ぶ、可愛らしいブルージュの街にぴったりです。

会場内の各メーカーのスタンドでは色々なチョコレートが試食でき、最初は嬉しくてどんどん食べましたがそのうちお腹いっぱいに。。。チョコアイス、チョコ レート酒など行っても行ってもチョコレートが並び、そろそろ飽きてきた頃になぜか香辛料のスタンドが。
甘さに飽きてきた大勢の人が群がり、なんて商売上手!と感心しましたが、でもチョコレートじゃないのにいいのだろうか?と疑問も。聞くとチョコレート作り には様々な香辛料が使われているとのことでした。納得!


▲ホワイトチョコレートの彫刻

▲エステの効果は?!

職人技が作り出す、食べるだけではない芸術作品として鑑賞するチョコレートもたくさんありました。
そしてなんとチョコレートエステなるものも。

チョコレートの奥深さを実感した1日でした。


▲バッグもすべてチョコレート製!

▲なんだか教会までチョコレートに見えました

お花見

ヨーロッパへそ日記【第8話】


▲桜並木

皆様こんにちは。

年間通じて雨の多いベルギーですが、ここ1ヶ月近くずっと快晴で暖かい日が続いてベルギー人も驚いています。こちらに来てから、休みの日にお天気だと「ど こかに出かけないともったいない!」と思うようになりました。すっかり春の陽気で最近は週末ごとに「お花見」をしています。

お花見と言うと桜ですよね。ベルギーにも桜があります。濃いピンク色でぼんぼりのような桜が多いです。こちらでは日本のように桜の下で宴会をすることはあ りませんが。桜を見かけて嬉しくなると、私はやっぱり日本人だなーと実感します。


▲お城の庭園


▲真っ赤!


▲ハート型チューリップ

こちらで春の花というと、チューリップが一番人気ではないでしょうか。本場オランダまで見に行く人も多いですが、ブリュッセルにもチューリップが美しい庭 園があると聞き行ってきました。行列ができる人気ぶりです。

色とりどりのチューリップに囲まれてベルギー人が写真を撮ったりピクニックをしている光景は、日本のお花見に通じるものがあると思いました。そういえば桜 を写真に撮るベルギー人は見かけたことがありません。


▲ヨーロッパは今が一番美しい季節

▲ブルーベルの森

ブリュッセルには森がたくさんあります。木々の新緑もきれいですが、この時期はなんといってもブルーベルの花がみどころです。名前の通り青い鈴のような花 ですが、これが森一面に青い絨毯のように咲き乱れます。妖精が出てきても不思議ではない、そんなとても幻想的な景色でした。

夜桜も夜チューリップもありませんが、ライトアップが美しい夜の植物園があります。毎年4月から5月にかけて2週間だけ王宮の中の植物園が公開されるので す。昼間ももちろんですが、夜がまた綺麗と評判です。

「花より団子」をベルギー風に言えば「花よりチョコレート」でしょうか。というわけで次回はチョコレートについてご案内します!

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