天候に恵まれた令和6年10月27日(日)、六稜同窓会151周年総会が開催されました。コロナ禍に伴い開催方式の変更を余儀なくされた数年と、令和5年に挙行された150周年総会のため、通常開催の形式をとるのは5年ぶりとなる中、私たち105期は準備に取り掛かりました。多くのご指導、資料の取りまとめを頂いた同窓会事務局及びマニュアルを作成いただいた100期の先輩方にこの場をお借りして感謝申し上げます。
【第一部総会】
司会の住山真一郎総務委員長(92期)のご案内の後、現役オーケストラ部の皆様の演奏(大河ドラマ『真田丸』メインテーマ)により開幕しました。
令和6 年4 月に就任された早嶋茂同窓会会長(87 期)からのご挨拶では卒業生のネットワークの深化、特に若い方々の参加を促して同窓会の明るい未来をとのお話がありました。
続いて名誉会長の浅田充彦校長から祝辞を賜り、早嶋会長からも話がありましたが、スイス・ジュネーブにあるCERN(欧州合同原子核研究機関、世界最大級の加速器を保有)において現役1年生の佐々木さんが素粒子実験チームに参加したことの報告がありました。また、陸上部、山岳部、水泳部が近畿大会に出場したこと、浅田校長ご自身が水泳大会及び体育大会に参加し、次回2月の断郊競走へも出場するとの発表に会場から大きな拍手が送られました。文武両道を堅持する後輩たちの活躍のみならず、校長自身がそうした大会に参加されていることに驚かされました。
同窓会常任理事のご紹介の後、千種康一事務局長(88期)より事務活動報告が行われ、令和6年3月の卒業生311名を新会員として迎えたこと、財政収支状況、150 周年記念式典及び付帯事業についてご報告されました。また、令和6年3月末にてご退任されました野村正朗前会長(82期)並びに理事の皆様への感謝の意を述べられました。
【卓話】
総会の後半は、司会を住山委員長から105期の木村壮一郎君が引き継ぎ、卓話者の前田亮君の紹介を務めました。小学校から同級生である木村君による軽妙なトークにより会場の雰囲気も解れる中、ウルトラマラソンランナーでもある前田君(雅号:前田理容)が『私は如何にして誰にも求められていないのに自由律俳句を作るようになったか』と題して講演。自由律俳句についての説明ののち、本業である弁理士が他の士業と違って知名度が低いことから、異なる3つの分野で100人に一人の希少性を持って(100 × 100 × 100=)100万人に一人の「風変わりな弁理士」になるために様々な「ニッチ」な分野に挑戦し続け、その中で自由律俳句に出会ったこと、そこから得られた提言をいただきました。
卓話後の質疑応答では、前田君の実姉であり同窓生でもある田中ゆきさん(104 期)からの質問もあり、大いに盛り上がりました。1年生のとき同じクラスで、東京六稜会総会でも幹事を務めた田川絵理さん(105期)が東京から駆けつけ、前田君に花束を贈呈しました。彼が卓話を担当するとは思わなかったとの感想もありつつ、壇上で思い出話に花を咲かせました。
【第二部懇親会】
会場を六稜会館3階に移して、懇親会が開かれました。司会は105 期上松岳史君と松尾真意さんが担当して、企画テーマである「For the Future- そして未来へ-」の説明の後、当日の参加者で最年長の大岩重雄さん(60期)による乾杯のご発声により開宴しました。新会員として迎えた136期の方々によるご挨拶をいただき、代表して杉原叶一郎君より同じ六稜魂を持つ者として話しかけてほしいとのリクエストをいただきました。
〈アトラクション〉
今回私たち105期の企画として、お世話になった先生方をご招待し、ご多用の中5名(同窓会員としてのご参加も含む)のご臨席を賜ることができました。代表して佐々木利昌先生(世界史担当)よりご挨拶を賜り、今でもジョギングを続けていること、同じ会場で現在も続けておられる「世界史の旅」のお話をいただきました。続いて、全生徒が経験した断郊競走、水泳授業、縄跳びを題材に105期のメンバーが詠んだ俳句をご紹介しました。
〈景品争奪じゃんけんポン!〉
抽選会は、全員参加のじゃんけんによる争奪となりました。「株式会社コウシュウ」の岡田耕周君(105期)より、カニを含めた海産物の詰め合わせを3 名様に、「株式会社みやび堂」の粂井謙一君(105期)よりおかきのセットを3名様にご提供いただきました。海産物詰め合わせは最終4名が勝ち残り、岡田君のご厚意で急遽1セット追加でご用意いただき会場の皆さんより大きな歓声が上がりました。おかきは来場いただいた皆さんにも別
途お土産としてお配りしました。
〈エンディング〉
次期幹事学年の紹介では、106 期の方々6 名が登壇され、代表して学年理事の高岡慎一郎君から、北野を卒業したことの重みを感じる中で来年度も立派な総会を実施したいとの決意をいただきました。
中締めとして三谷秀史東京六稜会理事(82期)より、「六稜一本締め」をいただき、校歌斉唱では、ITC 化された六稜会館を活用してスクリーンに大きく校歌を掲示することで全員自信をもって大きな声で歌い上げることができました。
参加者全員で記念撮影を行い、山本雅弘名誉顧問(71 期)からは「いつも散髪に行くお店が卓話者の雅号とおなじ前田理容なので、どんなお話が聞けるのかと楽しみにしていた中素晴らしいお話と、じゃんけん大会でおかきも入手でき大満足であった」との閉幕のご挨拶をいただきました。最後には担当した105期54名が集合し、皆様に御礼申し上げました。
通常の開催自体が久しぶりとなり、至らないところも多々あったと思います。ご参加いただいた皆様のみならず、参加がかなわなかった諸先輩方、後輩の皆様のご協力により滞りなく開催することができました。改めて同窓会事務局の皆様、当日手伝いいただいた105期の皆様に御礼申し上げます。
終わりに以下の言葉で締めたく存じます。「For the Future ーそして未来へー 六稜弥栄!」
文:清水憲明(105期)
六稜同窓会151周年総会 開催のご案内
日 時:2024年10月27日(日)13時から
場 所:北野高校 多目的ホール・六稜会館
担当期:105期
総 会:北野高校 多目的ホール
12:00 受付開始
12:45 在校生オーケストラ部の演奏
13:00 総会
活動報告
卓話:前田亮さん(105期)
『私は如何にして誰にも求められていないのに自由律俳句を作るようになったか』
「自由律俳句って何?」「聞いたことあるけど、俳句との違いがよう分からん」そんな方々にも分かりやすいよう、自由律俳句の定義から作り方までを、著名俳人や私が作った実際の作品を紹介しながら、やさしく説明します。不惑を過ぎてからあまり知られていない自由律俳句を作ることを私があえて選んだ深い理由を、人生ビジョンやキャリア戦略などの観点から熱く語ります。これを聞けば、あなたも明日から自由律俳句を作りたくなるかもしれません。
京都大学総合人間学部卒業。
現在、弁理士法人前田特許事務所代表弁理士で、俳人。(雅号 前田理容)
自由律俳句集『冬でも薄着の彼が風邪を引いた』『少しだけおかわりと言ったのに』上梓。
メディア紹介、出演多数。
200kmを超える距離を走る超ウルトラマラソンランナー、柳人でもある。
関西夢街道グレートRUN320km1位、NHK学園誌上川柳大会特選など。
高校在学中はラグビー部に所属。
15:00懇親会及び 136期歓迎会
16:30(終了予定)
懇親会費:6,000円
79期(S42年卒)以前の方、132期~134期…3,000円、135期・136期…招待
お申込みはこちら ⇒ https://forms.gle/qtFBMtB1H2thVr4W9(10月20日(日)入力〆切)
尚、総会のみご参加の方は2024年度の年会費(3,000円)、懇親会ご参加の方は2024年度の年会費(3,000円)と懇親会費の事前振込にご協力ください。
「六稜同窓会151周年総会」
日 時: 2024年10月27日(日)13時から
※六稜会報82号では10月26日となっておりましたが、10月27日に変更になりました。
ご予定いただきますようお願いいたします。
場 所: 北野高校多目的ホール・六稜会館
担当期: 105期
阪神とオリックスによるプロ野球日本シリーズの初戦――59年ぶりの関西球団同士の対戦に、大阪の街が熱気に包まれていた2023 年10 月28 日(土)。中之島のリーガロイヤルホテルでも、負けず劣らずの一大行事が挙行されました。我らが母校・大阪府立北野高等学校の「創立150周年記念式典」および「六稜同窓会150 周年記念総会・祝賀会」です。翌29日から1週間開催された150周年記念展示とあわせて“ 北野史上最大のイベント”となった行事を、担当期104期の視点を交えて振り返りたいと思います。
2300人参加で超満員御礼
その日、会場のホテル周辺はおびただしい数の警察官によって厳戒態勢が敷かれていました。ちょうど同日「G7大阪・堺貿易大臣会合」が隣接する大阪府立国際会議場で開催されるためでした。しかも記念式典への参加者は、同窓生約1300人に、在校生・教職員約1000人を加え、なんと約2300 人! 140 周年の総会参加者約450 人の3倍もの同窓生が集い、当初の想定をはるかに超える大式典となりました。 さしものリーガロイヤルホテルも、厳戒態勢下でこれほどの行事は初めてだったそうで、前日までホテル、大阪府警、高校と何度も協議を重ね、無事故の運営に最善を尽くしました。当日は参加者全員に手荷物検査と金属探知機によるチェックを受けてもらうことになり、10 時受付開始から11時開幕まで1時間以内に2300人が無事に着席できるかが最初の難関に。104 期は8 時から会場に集まり、約70 人の役員態勢で、誘導・受付などに当たりました。3階「光琳の間」へ延々と続く参加者の列。しかし、この最大の会場のキャパも優に超える参加者だったため、400人余りは第2会場「桐の間」で中継モニターを視聴していただくことになりました。開幕に先立って、真宗大谷派・大谷暢裕第26代門首からのビデオメッセージが上映されました。北野高校の歴史は150年前、難波御堂の敷地内に開校した欧学校から始まりますが、この難波御堂は真宗大谷派の寺という縁で祝辞を頂いたのです。大谷門首は英語で話されましたが、当時の欧学校が授業も日常会話も全て英語だったことに因んで「では、英語で話しましょう」となったそうです。さらに150 周年記念事業の紹介動画に続いて、150人で歌う校歌リレーが映し出されました。世代を超えて繋がる歌声に多くの方が胸を熱くしたと思います。
吹奏楽部のファンファーレで開幕!
続いて、北野高校吹奏楽部のメンバーが舞台へ。世界的に活躍するヴァイオリニスト・高木和弘さん(103期)も加わり、式典の開幕を告げるファンファーレを雄壮かつ華やかに奏でました。
そして、司会の朝日放送テレビ・齋藤真美さん(119期)が登場すると、ひときわ大きな拍手が。人気、実力ともに関西ナンバーワン・アナウンサーに、第1 部の記念式典から第2 部の総会・祝賀会まで務めていただき、司会周りは何の憂いもなく、本編へと入っていきました。天野誠校長は「開会の言葉」の中で、幾多の困難を乗り越え、150周年記念事業を成し遂げた歩みに「北野の同窓会の驚嘆すべき底力を見ました」と力説。現役生に向かって「いつものように四字熟語を送ります。『雲外蒼天』!」と結ぶと、生徒の間にドッと歓声が上がりました。続いて挨拶に立った、六稜同窓会・野村正朗会長(82 期)は150 周年記念事業への多大な尽力に深謝しつつ、「この記念事業が、新たな六稜魂の糧となり、北野ブランドをさらに高め、世界に貢献する人材が養成されることを切に願います」と、母校の新たな歴史の開幕に期待を寄せました。次いで来賓を代表し、大阪府教育委員会・橋本正司教育長が祝辞を。府立高校で10 校のグローバルリーダーズハイスクールの中でも、北野高校が学内留学や海外の高校生とSDGsをテーマにディスカッションする国際会議の実施など多彩な取組みでリードしていることに言及し、「現役生の皆さんは、素晴らしい環境を存分に生かし、多様な分野で活躍する人材に育ってほしい」と念願されました。
六稜倶楽部などの目録を贈呈
続いて六稜同窓会から母校へ目録贈呈。早嶋茂副会長(87期)が六稜倶楽部と同窓会館のICT 設備・空調設備の目録を読み上げ、天野校長に手渡しました。これを受け、在校生を代表して生徒自治会生徒会長の藤井陽向さんが壇上へ。「これだけの設備を揃えていただいたのは、先輩方から私たちへの期待度の高さの表れだと思います。大切に使わせていただき、自分自身をさらに磨き、後輩に伝えていきたい」と謝辞を述べました。 そして、いよいよノーベル化学賞受賞者・吉野彰博士(78期)の入場が司会から告げられました。
吉野彰博士が記念講演
吉野博士は会場中央の扉から、在校生と触れ合いながら壇上へ。大きな拍手に包まれる中、「リチウムイオン電池が拓く未来社会」と題する記念講演を始められました。 冒頭、母校での思い出として、断郊競走で「生まれて初めてランナーズハイを経験した」と述懐。途中、苦しくてギブアップ寸前になったが、そこを我慢して走り続けると急に楽になり、ゴールできたと振り返ると、会場に共感の笑いが広がりました。このエピソードは“ 苦しい時を乗り越えると楽しくなり、やがて目標に到達できる” という講演全体を貫くテーマでもあり、続いてリチウムイオン電池の商品化までの苦労を語られました。さらに、2019年のノーベル賞受賞理由には「リチウムイオン電池の発明が現在のモバイルIT 社会の実現に大きな貢献をした」ことと「今後のサステナブル社会実現に大きく貢献することへの期待」の2 点があったことに触れ、未来を展望。2025 年、2030 年、2050 年の3 つのマイルストーンを示し、日本がリーダーシップを執り、日本が生んだ技術によってサステナブル社会が実現したと言われる挑戦を訴えられました。
そして、若い世代に期待を寄せつつ、“ 苦しいこともあるだろうが、ランナーズハイで頑張ってほしい” とユーモアを込めて講演を結ばれました。
「未来先導宣言」と新制服の紹介
生徒自治会会計・宮嶋優太さん、水飼拓人さんから吉野博士へ花束が贈呈された後、生徒自治会副会長・安高茉優さんが「未来先導宣言」を発表。誰一人取り残さない社会、世界平和の実現へ、一人一人ができることを考え、他者を慮り、行動することを表明し、「先輩方が連綿と紡いできた歴史と六稜魂を大切に、次世代に繋いでいきます」と力強く宣言しました。 続いて、生徒一丸となって作り上げた新制服の紹介へ。“ 誰もが着用しやすい制服” を目指し、体型に合わせて選べるジャケットに、ボトムスもスカートかスラックスを自由に選択するもの。伝統の上に、個性と多様性を尊重し合う母校の新たな飛躍を感じさせる制服でした。最後に、北野高校オーケストラ部と高木和弘さんの演奏で、全員で校歌を斉唱した後、記念撮影。吉野博士には第2会場にも移動していただき、全員がカメラに納まり、第1部は幕となりました。
第2部の六稜同窓会総会・祝賀会へ
続いて第2 部の六稜同窓会150 周年記念総会・祝賀会へ。20分間で2300人が大移動する運営上、第2の難関でしたが、ここも参加者の皆さんの整然とした行動のおかげで無事にクリア。“ やっぱり北野生、すごい! ” と感じ入りながら、開宴の時を待ちました。第2 部もメインの「ロイヤルホール」には収まり切らず、次の間のラウンジ、さらには「光琳の間」と3室を使ってモニターで中継することに。野村会長の開宴の言葉に続き、大阪府立学校長協会・澤田佳典会長が祝辞を。「豊かな人間性、学力と心身の逞しさを併せ持つ人材を輩出し続けてきた北野高校の益々の発展を
念願します」と語られました。 続いて、吉野博士に発声いただき、高らかに乾杯。これを合図に、堰を切ったように皆が動き出し、テーブルを囲んで食べて、飲んで、喋って、会場の熱気はグングン高まっていきました。とにかく広い会場に人、人、人。知り合いを探し出すのに誰もが苦労したことでしょう。それでも、そこかしこで懐かしい友との思い出話に花が咲いていました。歓談の間、吉野博士と司会の齋藤さんは「一緒に写真撮ってください」攻撃にさらされ続けていました。食事をする間もなかったでしょうが、二人ともずっと笑顔で応じられ、願いが叶った皆さんは大満足の様子でした。舞台は式次第に戻り、六稜同窓会・笹川忠士事務局長(74 期)が同窓会報告。150 周年記念事業への協力に感謝を述べた後、明治期の本校の動向を伝える貴重な「学事年報」(約800 ページ)を富士フイルムホールディングス株式会社が電子化し、複製も寄贈されたことを紹介し、同社の助野健児取締役会長(85期)へ感謝状が贈呈されました。
高木和弘さんのアンサンブル
六稜同窓会・太田省三副会長(東京六稜同窓会会長 77期)の挨拶に続いて、高木和弘さんを中心とするアンサンブル「Salon de Sasanoha」の皆さんが合奏を2曲披露。吉野博士をはじめ多くの方が熱心に聴き入っていました。 実は、高木さんたちは第2部開始まで参加者が移動している間もずっと生演奏し、総会に華を添えてくださったのです。実に贅沢なBGMでした。 続いて104期の企画へ。例年は担当期の最大の仕事であり、総会の重要な一コマですが、今回は豪華盛りだくさんの式次第。「サクッと終わって、運営に全力を注ぐのが私たちの使命」と早々に悟り、企画では104期がどんな学年だったかなどを駆け足で紹介。そして“ 縄跳びに挑戦! ” と、有志3人に懐かしの縄で二重跳びの回数を競ってもらって、おしまいとしました。“優勝”は鷲見菜月さん(125期)でした。
その後、株式会社髙松コンストラクショングループ・髙松孝之取締役名誉会長(68 期)の創立150周年事業への功労を称えるセレモニーを。拍手の中、六稜同窓会から感謝状が代理の関西電力株式会社・藤洋作顧問(68期)へ贈呈されました。次いで来年度担当期の105期生が舞台に上がり、学年理事の清水憲明さんが抱負を語りました。
応援団エール&原譜演奏で校歌斉唱
総会・祝賀会もいよいよクライマックスへ。鎌田俊一先生(81期)率いる応援団OB・OG有志が登場し、佐々木功さん(91期)の先導でエールを送った後、岡野貞一が1915 年に作曲した原譜で「Salon de Sasanoha」が演奏する中、全員で校歌を大合唱しました。
続いて、早嶋副会長が「閉宴の言葉」を。コロナの蔓延期と重なり、様々制限がある中で、準備・運営を成し遂げた104 期を労われました。その104 期生全員が舞台に上がり、学年理事の新堂雄美さんと隈元友里江さんが感謝を込めて「閉宴の辞」を述べ、最後に、規格外の企画力と推進力で歴史的事業を遂行した立役者、佐野憲一150 周年担当常任理事(98 期)の音頭で“ 元気よく、愛情を込めて” 北野高校150周年の万歳三唱をし、お開きとなりました。 この後が運営上、最後の難関。完全撤収時間が迫る中、速やかに全参加者に退場していただき、漏れなく記念品を手渡しするのです。ここでも参加者の皆さんが快く協力してくださったおかげで、一切を無事故で終え、最後に104期で記念撮影をすることもできました。 <余談>記念品は、記念誌『北野百五十年』と『六稜かるた』、そして特製トートバッグでしたが、このトートが大正解! 開始前、山積みにしてセッティングしたのですが、紙袋ではできないこと。手渡しもしやすかったです。なお、160周年行事を担う114期の有志も手伝ってくださいました。
本稿の結びに、学年理事の新堂雄美さんのコメントを紹介します。 文責 平松和朗(104期)
壮大な構想を実現した「北野の絆」
記念式典、総会・祝賀会は当初の予想をはるかに超える参加人数で、運営上至らぬ点もありましたが、同窓生の皆様のご協力で大成功で終えることができました。本当にありがとうございました。
佐野150 周年担当常任理事の壮大なアイデアを運営・実務に落とし込むのが、学年理事の私と隈元さんの仕事でした。記念展も含め“ 本当にできるの? 誰がするの? ” と思うアイデアを「北野の絆」で実現することができました。
祝賀会が終わり、同窓生の皆さんが帰り際、「楽しかった!」「素晴らしかった!」と口々にお声掛けくださったことが、何より嬉しかったです。
これも同窓会理事・事務局、リーガロイヤルホテル、大阪府警の皆様、そして、同期104期の「北野の絆」と団結力の賜物だと思います。
私自身、このような貴重な経験をさせていただいたことに感謝申し上げます。 (新堂雄美)
大阪府立北野高等学校 創立150周年記念式典・記念総会・祝賀会開催のご案内
日 時: 2023年10月28日(土) 10:00 受付開始
会 場: リーガロイヤルホテル大阪 3F 光琳の間
大阪市北区中之島5丁目3番68号

次 第: 式典・総会 11:00-12:30
記念講演「吉野彰博士(78期)ノーベルレクチャー」
報告・記念事業および新部室棟等寄付ご紹介 他
—– 休憩(30分) —–
祝賀会 13:00-15:30
演奏 ヴァイオリニスト 高木 和弘氏(103期)
総合司会 朝日放送アナウンサー 齋藤 真美氏(119期)
※登壇者・式次第は変更となる可能性がございます
参加費: 10,000円 祝賀会お食事・お飲物・記念品
※132~135期は参加費無料(2023年度年会費の納入をお願いします)
お申込み方法:創立150周年記念式典・記念総会・祝賀会にご参加を希望される方は、
下記いずれかの方法にてお申し込みください。
1.返信用ハガキ(ご案内に同封) (注)会員番号は封書の宛名に記載しております。
2.連絡フォーム リンク先より必要事項をご入力ください。
https://forms.gle/iENwFNUqqdmUiYYa7
回答期限 2023年9月30日(土)必着
会費お支払い方法 : 次のいずれかの方法にて、事前のお支払いにご協力をお願い致します。
① 案内(7月発送)または六稜会報81号(9月発送)に同封の払込取扱票での振込(ゆうちょ)
加入者名:六稜同窓会
口座番号 00990-4-68025
② 銀行からの振込の場合
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 099
預金種目 当座
店名 〇九九 店(ゼロキユウキユウ店)
口座番号 0068025
口座名 六稜同窓会
納入期限:2023年10月20日(金)
**創立150周年記念展については、
こちらからどうぞ
六稜同窓会 149周年総会のご報告
【第一部 総会】
<挨拶、祝辞及び活動報告>
・第一部の総会は多目的ホールで行われました。今回はオンラインでも配信することになっており、後方に構えた103期の配信チームにより、YouTubeで配信しました。
さて、まず在校生吹奏楽部により、力のこもった演奏が行われました。我々103期のメンバーは引き続き行われる本番(総会)に集中していましたが、我々の子供世代でもある生徒たちの一生懸命な演奏に心を動かされ、中には感動して涙を流す人もいました。
・司会の住山真一郎総務委員長(92期)による開会の辞の後、野村正朗同窓会会長(82期)から、「リアルの総会は3年振りで、オンライン中継も行うという 初めてのハイブリッドの総会となる」というお言葉がありました。募金活動も達成率72%ということで、コロナ禍での募金活動への感謝を述べられ、「裾野広ければ、山高し」を念頭に更なる協力を呼びかけられました。その後、名誉会長の天野誠校長から祝辞を賜り、現役高校生の活動が報告されました。
・常任理事の紹介に続いて、笹川忠士事務局長(74期)から、134期309名の新会員を迎え、会員総数が41,334名となったこと、2021年度収支が黒字決算となったこと、コロナウイルス感染の影響下での活動と母校への支援の状況が報告されました。
<卓話>
・司会は満田衛資(103期、旧姓 長屋)が務め、卓話者である瀧健太郎君の紹介から始まりました。瀧君は、北野高校を卒業後、京都大学工学部に進学し、京都大学大学院工学研究科を修了しました。株式会社建設技術研究所に勤めた後、滋賀県庁に転職。技術官僚として河川・流域政策を中心に活躍し、平成29年より滋賀県立大学環境科学部環境政策・計画学科の准教授に着任しています。現在はそれに加えて京都大学防災研究所客員准教授や一般財団法人リバーフロント研究所技術参与も兼任しています。学生への教育・研究指導のみならず、河川・流域政策の専門家としてNHKスペシャルにも出演する他、全国各地でのワークショップや講演に飛び回るなど八面六臂の活躍を見せています。
・当日は「流域治水時代の幕開け~気候変動・人口減少下での国土管理と社会の持続可能性を考える~」という演題で講演が行われました。昨今の地球規模の気候変動に伴い、日本でも大規模な洪水等の水害を目にする機会が増えました。かつての農地も徐々に市街地化しており、100年前なら問題視されなかった水害も現在は人々の生命・財産を脅かすものとなっています。従来型の堤防の強固さで全てを防御する考え方は万一許容値を超えてしまった際の被害が大きく脆弱な側面もあることから、流域のあらゆる関係者が協働して流域全体で行う治水対策「流域治水」への政策転換が行われました。その事例として戦国期から存在する霞堤を利用した治水システムが紹介され、その内容や現在の社会が抱える問題点、解決に向けた政策上の工夫などが紹介されました。
・文字にすると固く難しそうな話のように見えてしまいますが、瀧君の河川への愛にあふれたそしてユーモラスな語り口は、会場の聴衆をぐっと引き込み、あっという間に講演時間が終了してしまいました。「川は皆さんの物でもあるんですよ。」という呼びかけは地域のオピニオンリーダーとして活躍する場面の多い六稜同窓会員の心に刻まれたのではないかと思います。
・講演の終了後、瀧君が在校時に所属していたバレーボール部の後輩、麓博史君(111期)から花束贈呈が行われました。麓君もまた国土交通省官僚として河川・流域政策を通して私たちの生活の安全を考えてくれています。幅広い世代で社会のリーダーとして活躍する北野卒業生の姿に勇気をもらえる卓話となりました。
卓話:満田衛資(103期、旧姓 長屋)
【第二部 懇親会と総会の総括】
<休憩時間を利用してのストレッチ>
・熱の入った素晴らしい講演を聴いた聴衆の皆様は少々疲れているのではないか?と考え、準備していたストレッチを実施しました。ストレッチは現在、ヨガインストラクターをされている、岡島めぐみさん(103期)が壇上に上がり、椅子に座ってできるストレッチを何種類か実演、皆様と行いました。
<134期の紹介>
・第二部の総会も引き続き、多目的ホールで行われました。2022年3月に北野高校を卒業、新たな会員となる期を代表して、学年理事である、中埜貴文君(134期)、竹之内美波さん(134期)が懇親会に来場してくれました。スケジュールの都合上、挨拶は1名だけの予定で、中埜君が自己紹介などのスピーチをしました。中埜君は現在、浪人中とのこと。来年はぜひ大学生になると力強い決意をいただきました。
<アトラクション>
・懇親会の目玉であるアトラクションを何にするか?かなり悩みました。今回は飲食なし、かつコロナ禍で会員同士があまり接近しないという条件で考えました。その結果、このコロナ禍の中、わざわざ会場に足を運んでいただいた皆様に喜んでいただける内容にしようということで、「福引き」に決まり、その中で何か“北野らしさ”を出したら面白いではないかと103期で話していました。
・「福引き」の司会は田村 亘君(103期)が行いました。田村君は16年前に行われた第一回学年同窓会の主催者で、司会の腕には定評があります。期待を裏切ることなく、ユーモアを交えながら、懇親会がスタートしました。
・スタートしていきなり、“北野らしさ”が出ました。聴衆の皆様に、司会者から、「149周年、103期、この2つの数字を見て、何が思い浮かびますか?」と問いかけました。会者に聴衆からの回答の声は届かなかったようですが、わかった人は何人かいた模様でした。答えは“素数”です。「福引き」の当選番号を単純に決めず、素数にちなんだ番号を当選者にするあたり、理系が強い学校(北野高校)らしいと思いませんか?ここで一気に懇親会は盛り上がりました。会場の皆様の期番号、会員番号をベースとして、そこから様々な数式で加減乗除し、当選番号を決定して、発表していきました。実はこれらの当選番号は数学が大好きで当時成績も優秀だった中村健太君(103期)が事前にエクセルで“素数判別式”を作って、準備していました。
・皆様にお配りした景品は103期のメンバーが営んでいるお店の食事券など、103期にちなんだ景品を中心にしました。また、当選しなかった方も含め、参加者全員のお土産として、六稜マーク入りの喜八洲の三笠をお配りしました。これは2年前コロナ影響で総会が中止となり、実現できなかった101期の先輩方の案を拝借したものです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。世代を超えた北野の繋がりってすばらしいですね。
<校歌斉唱>
・校歌斉唱は当初、音楽を流し、皆で歌う予定でしたが、普段合唱団として活動している梅原啓志君(103期)、道井貴子さん(103期)に校歌斉唱のリードを依頼したところ、快諾していただき、まず彼らに歌ってもらい、そこから皆で斉唱することにしました。
・梅原君、道井さんのすばらしい歌唱力に皆が酔い、「さあ、みんなで」という段階でハプニングが発生します。準備していた校歌の伴奏音楽が流れないのです。しかし、そこはさすが、梅原君、即興で持参のギターで伴奏しました。校歌が始まったとたん、皆は席を離れて天野校長中心となって、円陣をつくり、肩を組んで歌い出しました。コロナ禍を忘れる感動的なシーンになり、会場の皆が一体となり、フィナーレを迎えました。<104期への引継ぎ> 次年度、総会幹事となる、学年理事の新堂雄美君(104期)、隈元友里江さん(104期)が懇親会に参加した。代表1名の挨拶ということで、新堂君から次年度150周年となる総会への決意表明をいただきました。新堂君は部員不足に悩むラグビー部の発展にも尽力されており、新堂君自身も2022年10月に行われた40歳以上のラガーマンによる大会「マスターズ花園」に出場(天王寺高校OBに勝利)、次年度の総会においてもご活躍が期待されます。
<さいごに>
・今回の総会準備にあたり、ご協力いただいた諸先輩方および同窓会事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。また、仕事、家庭に忙しい中、毎週日曜日晩のオンラインミーティングを始め、協力いただいた103期幹事メンバー、東京六稜会の幹事メンバーおよび当日手伝ってくれた103期の皆様にお礼申し上げます。本当にありがとう。不安な時期もありましたが、1を頼めば10アウトプットしてくれる、優秀な103期メンバーの協力のおかげで盛大かつ無事に行うことができたことにとても充実した気分です。自身にとっても貴重な経験になりました。
・次年度は150周年という節目の年にあたり、まだコロナも落ち着いていない可能性があり、大変かと思いますが、盛大に行われることを祈念して、104期へバトンタッチいたします。
文責 全体:森井吾郎
六稜同窓会149周年総会
日 時:2022年10月30日(日)14時から
場 所:北野高校多目的ホール+ライブ中継
担当期:103期
<総 会>
13:00 受付開始
13:45 在校生の演奏
14:00 総会 活動報告
14:30
~15:30 卓話:瀧 健太郎さん(103期)※質疑応答も含む
『流域治水時代の幕開け』
令和2年7月豪雨(球磨川などが氾濫)など、最近は洪水災害のニュースがあ
とを絶ちません。気候変動や人口減少・経済縮小を前に水害リスクは史上最
も高まっています。ここに光明を見出そうと、国はこれまでの治水の方針を
転換し、「流域治水」に舵を切りました。流域がもたらす恵みを最大化し、ふり
かかる災いを最小化しようとする考え方です。水を制する者は国を制す。「流
域治水」の考え方を紹介し、未来について考えます。
瀧 健太郎(たきけんたろう)氏
平成10年度京都大学大学院工学研究科土木工
学専攻博士前期課程修了後、民間企業を経て、
平成11年度より滋賀県庁勤務(18年間)ののち、
平成29年度より滋賀県立大学 環境科学部環
境政策・計画学科 准教授。滋賀県流域治水基
本方針や条例制定に携わるなど、河川・流域
政策の実務を長年にわたり担当。博士(工学)、
技術士(建設部門)。高校時代はバレー部。
<懇親会 及び 134期歓迎会>
16:00
~17:00 懇親会及び 懇親会(参加費無料:飲食の提供はございません)

※当日は、ライブ中継されますので、オンラインで視聴できます。オンラインで視聴の方には、後日、URLをお知らせいたしますので、
※参加の方は、10月26日(水)までに事前申し込みと、2022年度の年会費(3,000円)の納入をお願いいたします。
〇 オンライン視聴を申込みいただいた方で、10月28日(金)までに当日のご案内のメールが届いていない場合は、お手数ですが同窓会事務局までお問合せください。
2021 年( 令和3 年)10 月31 日( 日)、Zoom にて、六稜同窓会第148周年総会がオンライン開催されました。幹事は101期および102期が担当しました。コロナ禍により昨年度は中止となって、2期合同の幹事で、初めてのオンライン開催となりましたが、約170名の同窓生の方にご参加いただき、盛会のうちにお開きとなりました。総会にあたり昨年来アドバイスをいただきました100 期の先輩方および事務局の皆様には、厚く御礼申し上げます。
当日12時よりZoomによる受付を開始しましたが、100名以上入場できないというトラブルがあり、開始が20分遅れとなりご迷惑をお掛けしました。後の確認でZoom社との変更契約は完了していたのですが、同社での処理に不備があったことがわかりました。無事開催できた今となっては、良い思い出です。
[第一部総会]
司会の住山真一郎総務委員長(92 期)よる開会の辞の後、野村正朗同窓会会長(82 期)からご挨拶がありました。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の状況により、総会の開催を断念したが、今年はオンラインにより無事開催できたこと、また同窓会の在り方はリモートなど多様化しているが、人と人のつながりは対面によるコミュニケーションに勝るものはないとのお話がありました。
次に創立150周年記念事業募金への謝辞とお願いがありました。「高い山ほどすそ野が広い」というが、募金活動は「すそ野広ければ山高し」をモットーとして全員参加を目指して、六稜魂の発揮をお願いしたいとご挨拶がありました。
続いて、名誉会長の天野誠校長から祝辞を賜りました。コロナ禍により延期となっていた2 年生の修学旅行と総会日程が重なり、事前録画によるご参加となりました。教育活動では、コロナ禍でも決して諦めず、生徒たちと共に「何ができるか」を考え、可能な限り、水泳大会や体育大会などの全ての行事を開催してきたこと、また日々の授業の充実が学校生活の充実に直結し、高校生活の総決算としての大学入試へと繋がるため、今後も真の文武両道を実現し、北野から日本、世界のトップリーダーを輩出していきたいとのご挨拶がありました。
その後、常任理事の紹介をはさみ、笹川忠士事務局長(74 期)から2020 年度、2021 年度の2 年間の活動報告がありました。六稜同窓会の会計収支が5年連続で単年度の黒字を達成したこと、新入会員として、132期357名および133期312名を迎え、同窓会員は41,025 名となったこと、会員親睦、学校支援、社会貢献の各分野において、コロナ禍においても、幅広い同窓会活動が展開されていることなどが報告されました。
〈卓話〉
進行役は田野原千佳さん(102期)、湯浅肇くん(102期)が可愛らしいパペットに扮して行いました。初めに卓話者である本田祐嗣くん(102期)の経歴が紹介されました。本田くんは、北野高校を卒業後、京都大学工学部へ進学し、卒業後は神戸製鋼所へ入社、英国留学、コンサルティング会社勤務などを経て、2012年から2019年までラグビーワールドカップ2019組織委員会に在籍しました。現在は、東大阪で人材育成に主眼を置くコミュニティ型のラグビークラブを設立する活動に取り組んでいるとのことです。
ラグビーワールドカップ開催2か月前の六稜トークリレーでは、三谷秀史さん(82期)と共に大会前のことをお話ししたが、今回は「ラグビーワールドカップに関われて」の題目で、大会前後の話をしたいとのことでした。
ラグビーの歴史を語る中で、ラグビーの起源年である1823年の200年後の2023年が、次のワールドカップ(仏)と北野ラグビー部創部100周年、そして北野高校創立150周年の年であることは非常に感慨深いとの話がありました。
「ラグビーなんて観客は入るのですか」、「新国立競技場が間に合いません」などの問題について、裏話を交えて、わかりやすく解説してくれました。途中パペットちゃんとの掛け合いもあり、ラグビーについて理解を深める良い機会となりました。
後半は、本田くん自身のワールドカップ現地での写真が投影されることで、各国から応援に駆け付けた人達との国際交流イベント等について、臨場感を味わうことができました。
[在校生演奏]
休憩時間には、在校生吹奏楽部による「トイズ・パレード」や「ウィーアー!」、またオーケストラ部によるシューベルト「交響曲第3 番第4 楽章」など、力のこもった演奏録画を視聴いただきました。「これまでの総会では、いずれか1つの部のみの演奏でしたが、今回は2つの部の演奏を聴けたことは、とても良かった」という声もありました。
[第二部懇親会及び132期、133期歓迎会]
〈オープニング〉
次に第二部の懇親会及び132 期、133 期歓迎会が行われました。司会は佐藤嘉定くん(102期)、福家光恵さん(102期)が務めました。二人が元気一杯に自己紹介した後、シンガポールから参加の渡部英男くん(102期)による乾杯の発声とともに開宴となりました。実開催では海外からの参加は困難でしたが、今回はオンライン開催ということで他にも複数人に海外からご参加いただきました。その後、新たに同窓会会員となった同期を代表して、132期の吉川あゆみさん、133期の桑原昌澄くんより、若くて清々しいご挨拶をいただきました。
〈北野高校創立150周年記念事業について〉
笹川忠士事務局長(74期)より、北野高校創立150周年記念事業の概要と募金のお願いについて説明がありました。記念事業は4つの柱で成り立っています。①六稜俱楽部の建設(25部の部室、交流ホール、多目的スタジオ、コミュニティスペース等の施設の建設)②六稜会館のICT 化(経年劣化、ネット環境の進展による陳腐化への対応としての設備更新)③うめきたの森に桜園の整備への協力④記念式典の開催(2023 年10月28日にリーガロイヤルホテルで開催予定)と記念誌の発行(140周年以降10年の歴史が中心)
①、②は特定寄附として、個人の場合は所得控除、法人の場合は全額損金算入が適用、③はふるさと納税が適用、④は一般募金となるとのことです。
募金期間は2021 年3 月からの1 年間であり、目標額に達しない場合は更に1 年延長され2023 年2 月までとなり、それまでに目標の3億円を達成したいというお話がありました。
募金状況は3億円の目標に対し、2021年10月28日現在の募金金額が1億5495万6千円(51.7%)とのことです。是非今後の母校の発展のためにご協力くださいと依頼がありました。2度目の募金も大歓迎とのことです。
最後に元ラグビー日本代表である廣瀬俊朗くん(112期)の創立150周年記念事業への応援ビデオをご視聴いただきました。
〈テーマ〉
今回の懇親会のテーマは「コロナを超えて調和の時代から輝く未来に繋ぐバトン」です。101期の生まれた1970年に大阪万博が開催されました。この時のテーマが「人類の進歩と調和」。そして今、大阪は2025年万博に向かって動き出しました。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。現役生のその先の北野生が活躍する未来でもあります。1970年万博の時に現役世代に繋がれた伝統。創立150周年記念事業も、これからの北野生を思ってのものであると考えます。今回のテーマ図は伊藤晃子さん(102 期) が息子さんと協力して作成しました。
〈アトラクション〉
101期、102期の合同企画として主演:湯浅肇くん(102期)、語り:桝井貞次さん(101期)、監督:田野原千佳さん(102 期)、撮影:清水信年くん(102期)の通称「こんにゃく班」による「十三北野今昔物語」がスタートしました。懇親会のテーマより、過去から現在、未来へと、六稜魂を繋ぎ、先輩・後輩の絆を強めていく内容としたいと考えました。そこで十三~北野界隈の今と昔を比較した楽しい動画を、桝井さんの軽快なトークで紹介していく形でお送りすることとしました。[登校編]は十三駅からスタートし、商店街を抜け、通学路を紹介しながら、やがて母校の校内へと場を移していきました。懐かしい映像に思わず微笑んだ方もいらしたのではないでしょうか。
また、[学校編]では、過去、現在の校内の様子やリニューアルされたプールが紹介された後、淀川河川敷に舞台を移し、主演の湯浅くんが、断郊競走コースを軽快に走りながら紹介してくれました。淀川河川敷は、以前は地面がぼこぼこでしたが、現在は整備され、また梅田のビル群の遠景も映えて、思い出の淀川河川敷が様変わりしていると感じた方も多かったのではないでしょうか。主演の湯浅さんが息を切らしながら、感動のゴールと思いきや、実は水を吹き掛けて汗を演出していたというネタばらしにより、楽しんでいただきました。
〈エンディング〉
バトンを繋ぐという思いを込めて、幹事期である桝井貞次さん(101期)、私、太田洋平(102期)、そして、次の森井吾郎くん(103期)から挨拶がありました。
桝井さんからは、100期の先輩からマニュアルを受け継ぎ、2020年の総会準備を行ったがコロナ禍で中止となった経緯、また2021年総会は102期の協力によりなんとかオンライン開催できたという、2年越しの熱い思いが語られました。
また、太田からは、コロナ禍で集まれない中、101期、102期の幹事期メンバーが画面越しでの打合せを楽しみながら、力を合わせて総会開催に漕ぎつけたという喜びを語り、次回の幹事期である103期にエールを送りました。
103期の森井くんからは、先輩たちの思いを受けて、2022年の総会幹事を引き受ける旨、また、実開催かオンライン開催か定まらない中、開催に向けメンバーと力を合わせていきたいという思いが語られました。
〈校歌斉唱〉
例年の総会の締め括りは校歌斉唱ですが、本年はオンラインでの校歌斉唱ということで、バイオリニストの佐野真くん(102期)が全てのパートを自身の声で録音し、編集により多重音声を作成し、そこに映像等を重ねて校歌斉唱動画を完成しました。佐野くんから「70回以上歌った」など、動画の作成秘話を披露してもらったのちに、1番から4番までは、全員ミュートで、5番はミュート解除で斉唱しました。会長、事務局長、総務委員長が並んで斉唱される映像が映し出されるなど、心に残る校歌斉唱となりました。
最後に、早嶋茂副会長(87期)より、懇親会へのお褒めの言葉をいただくとともに2年後の150周年事業募金への協力依頼がありました。その後一本締めにより、懇親会及び132期、133期歓迎会は無事閉会となりました。
[期別懇親会]
ブレイクアウトルームに分かれて、近い期別に懇親会を行いました。懐かしいメンバーだけでのルームに分かれ、約40分と短い時間でありましたが、実開催とは違ったシチュエーションで、同窓生同士の懇親を深めていただけたと思います。
〈最後に〉
最後になりましたが、来年以降も六稜同窓会が盛大に開催されることを祈念するとともに、改めて諸先輩方及び事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。また、101 期、102 期の皆さんには、大変忙しい中、献身的に準備にご協力いただき、本当にありがとうございました。
特にメンバーを支えてくださった101期の古木賀子さん、102期では開催に尽力してくれた中野圭くん、企画運営全般を担当してくれた鎌田淳くん、姫野里佳さん、Zoom総括担当の上村敏之くん、東京六稜会総会での経験を伝授してくれた佐伯琢也くん、金本朗彦くんには深く感謝いたします。
初めてのオンライン開催で、六稜会館の通信環境の不備など課題点も多く見つかりました。今後の同窓会活動のためにも創立150周年記念事業の六稜会館のICT 化は是非進めていただきたく、皆様の創立150周年記念事業の募金へのご協力をよろしくお願いします。
今回、副幹事長として母校のイベントに関われたことは、私自身にとっても素晴らしい経験となりました。また機会があれば、是非集まりましょう。
文責・太田洋平(102期)
「六稜同窓会148周年総会」
日 時: 2021年10月31日(日)13時から
場 所: リモート開催(Zoomによるオンライン)
担当期: 101期・102期合同
総 会
12:00 リモート受付開始
13:00 総会
活動報告
卓話: 本田 祐嗣氏
(経歴)
京都大学工学部卒業後、神戸製鋼所入社。英国留学、コンサルティング会社勤務などを経て、 2012年から2019年までラグビーワールドカップ2019組織委員会に在籍。現在は、東大阪で人材育成に主眼を置くコミュニティ型のラグビークラブを設立する活動に取り組んでいる。
「ラグビーワールドカップに関われて」
ちょうど2年前に開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会。 第174回六稜トークリレー(2019年7月)「ラグビーワールドカップがやって来る〜ジャパンラグビーと北野高校〜」でお話した時は、まだ大会前でした。
連続開催する予定だった東京オリンピック・パラリンピックも無事終了しましたので、大会に関わった7年間に見たこと 聞いたこと、終了してからこれまでに考えたことを、少し裏話も交えてご紹介したいと思います。
懇親会及び132期・133期歓迎会
14:00 休憩、在校生オーケストラ・吹奏楽部の演奏
14:20 アトラクション他
15:00 中締め、複数期別での懇親会(リモート)
15:30 終了予定
*今回、ハガキでの参加申し込みはありません。
下記の「申し込みはこちらから」あるいは「QRコード」から申し込みください。
*参加の方は、10月27日(水)までに事前申し込みと、2021年度の年会費(3,000円)納入をお願いいたします。
*懇親会は、zoomによるオンライン開催となりますので、無料で参加いただけます(年会費は納入ください)。
〇 申し込みはこちらから
QRコード
〇 10/15までにお申込みいただいた方で、当日のご案内のメールが届いていない場合は、お手数ですが同窓会事務局までお問合せください。 電話:06-6306-0374 mail: office@rikuryo.or.jp
六稜同窓会147周年総会は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、
残念ながら中止とさせていただきました。