総会報告のページ

06月20日 2015年度・六稜同窓会142周年総会のご報告

 平成27年10月25日、晴天にも恵まれ、六稜同総会142周年総会が母校北野高校の多目的ホールにおいて盛大に行われました。今年度の幹事は96期が担当させていただきました。我々96期の在学中は、現在は神戸空港につながるポートアイランドにおいて神戸ポートアイランド博覧会が開催され、また東京ディズニーランドの開園がありました。我々の世代は後にバブル世代といわれた年代でもありました。そんな96期が110名以上集まり、受付、誘導、会場設営、警備などの様々な役割を分担し、同窓会総会の運営のお手伝いをさせていただきました。

[第一部 総会]
 午後1時、徳岡浩二総務委員長(92期)の開会の辞のあと、恒例の在校生オーケストラ部による演奏がありました。校歌「六稜の星のしるしを」に続き、映画「もののけ姫」より「アシタカせっ記」、ヨハンシュトラウス「ラデツキー行進曲」が演奏され、華やかに総会の幕が上がりました。
 演奏の後、上田成之助同窓会会長(80期)からご挨拶がありました。その中で上田会長は、同窓会の厳しい財政状況を説明され、六稜会報への協賛広告、会員からの任意の寄付金の受付を始めたことを紹介されました。また同窓会費は六稜会館の維持運営、在校生への助成金、国際交流活動支援などにも使われるため、更なる会費納入向上にも言及されました。また北野の校是である「文武両道」の武の部分である一部の運動部が廃部・休部の危機にあることにも触れられました。
 次に、六稜同窓会名誉会長である向畦地昭雄北野高校校長先生よりご祝辞をいただきました。向畦地校長先生は、平成27年4月より母校の校長として赴任され、現在の普通科、文理学科の募集が来年度より文理学科のみの募集になること、また昨年度から文部科学省よりスーパー・グローバル・ハイスクールの指定を受け、多彩な取り組みがなされていることを紹介され、特に英語教育においては、英語をツールとして使えるようになるためにネイティブ・スピーカーであるスーパー・イングリッシュ・ティーチャーによる授業が行われているということを紹介されました。また部活動においても近畿大会、全国大会に在校生が出場し活躍していることを紹介されました。
 続いて、役員・常任理事の紹介の後、笹川忠士事務局長(74期)より、同窓会の活動について報告がなされました。その中で、会長の挨拶にもありました同窓会の財政状況について会報65号への広告、任意の寄付があったことを報告され、また同窓会行事に年間延べ1500人の参加があったこと、教育環境の整備や国際交流、クラブ活動など母校への支援を行っていることを報告されました。また8年後の150周年に向けての検討を始めていることや、インターネットで商品を購入される際には六稜WEBを介してamazonから購入すると手数料が六稜同窓会へ寄付されることも紹介されました。
 引き続き、恒例である幹事期96期による卓話が行われました。今年の卓話者は現在近畿大学文芸学部准教授である小森健太朗さんです。小森さんは北野高校在学中の16歳で江戸川乱歩賞の最終候補にノミネートされ、この記録は今なお最年少記録として残っているそうです。高校卒業後は東京大学文学部哲学科を卒業、これまで多くの執筆、論評をされています。
 当日の卓話は「高校時代の江戸川乱歩賞候補ノミネートと、ミステリ研究の最前線について」と題して行われました。高校時代の思い出として、高校の売店で原稿用紙を大量に購入したところ小説でも書くのかと驚かれたこと、また高校の文芸部を舞台にした自身の小説が北野高校の文芸部がモデルであること、在学中は体育で困ったこと、小峰元氏の小説の中に小森さんが取り上げられていること、ノミネートされた小説は高校1年生の冬休みの2週間で書き上げたこと、黒岩涙香が翻案した「幽霊塔」の原作を突き止めたこと、北野高校の図書室が自身の小説家としての原点であることなどを楽しくお話しされました。
 卓話終了後には、同期の吉田晶子さんから花束の贈呈があり、第一部総会は終了しました。

[第二部 懇親会及び127期歓迎会]
 第一部の総会の後は、場所を六稜会館に移して懇親会及び127期の歓迎会が盛大に行われました。司会を担当してくれたのは秋田和孝さんと中谷みさこさんです。
 まずは当日出席者の最高齢者である50期の阿部源三郎さんから乾杯のご発声をいただきました。阿部さんは司会者よりも元気かつハリのあるお声で、高らかに乾杯のご発声をされました。しばしの歓談の後、新たに六稜同窓会に加わった127期の紹介が行われました。この日は2人が登壇され、新たに同窓会員となられた気持ちを語られました。
 その後、アトラクションとして「クイズ 96期生 約100人に聞きました」が行なわれました。景品はホテル食事券、金箔入り清酒・梅酒セット、六稜グッズなどです。
 1問目は「あなたにとってバブル時代を象徴するものは?」の第3位(答え、株)、2問目は「あなたにとって北野高校の思い出と言えば?」の第5位(答え、先生)、3問目は「あなたにとって北野高校出身の有名人と言えば?」の第2位(答え、橋下徹氏)をそれぞれ答えるものでした。
 あと特別賞として、前同窓会会長である山本雅弘さん(71期)より、森繁久彌さんがテレビ対談された番組「森繁對談」のDVDを提供していただきました。山本さんとジャンケンをするなど参加者の方々も大いに盛り上がり、楽しんでいただけたものと思います。
 その後、次回同窓会総会の当番幹事期である97期の斎藤晴雄さんから来年の同窓会総会の抱負が述べられました。97期は毎年100人規模での同期会をされており、次回は我々よりもさらにすばらしい同窓会総会にしていただけるものと楽しみにしております。
 懇親会も大詰めを迎え、高木和祟さんの指揮、吉田晶子さんのピアノ伴奏により参加者全員で校歌を斉唱したあと、司会を務めた秋田和孝さんによりエールが行われました。
 最後に、野村正朗同窓会副会長(82期)より閉会のご挨拶をいただき、先輩のありがたみ、伝統の中にも多くの同窓会員が集まる、楽しい同窓会にしていこうと話され、三本締めで懇親会を締められました。
 今回、この歴史と伝統のある六稜同窓会総会の運営を手伝わせていただきましたことは大変光栄なことであるとともに、長い年月を経て再び同期が結束し、一つのことを成し遂げる機会を与えてくださったことに感謝申し上げます。また、お世話になりました事務局の方々にも深くお礼申し上げます。至らなかった点も数多くあったと思いますが、お許しいただければと存じます。最後になりましたが、六稜同窓会142周年総会にご参加いただき、私共とともに総会を盛り上げてくださいました皆様に心よりお礼を申し上げて、同窓会総会の報告とさせていただきます。

<96期 高橋 務>