天候に恵まれた令和6年10月27日(日)、六稜同窓会151周年総会が開催されました。コロナ禍に伴い開催方式の変更を余儀なくされた数年と、令和5年に挙行された150周年総会のため、通常開催の形式をとるのは5年ぶりとなる中、私たち105期は準備に取り掛かりました。多くのご指導、資料の取りまとめを頂いた同窓会事務局及びマニュアルを作成いただいた100期の先輩方にこの場をお借りして感謝申し上げます。
【第一部総会】
司会の住山真一郎総務委員長(92期)のご案内の後、現役オーケストラ部の皆様の演奏(大河ドラマ『真田丸』メインテーマ)により開幕しました。
令和6 年4 月に就任された早嶋茂同窓会会長(87 期)からのご挨拶では卒業生のネットワークの深化、特に若い方々の参加を促して同窓会の明るい未来をとのお話がありました。
続いて名誉会長の浅田充彦校長から祝辞を賜り、早嶋会長からも話がありましたが、スイス・ジュネーブにあるCERN(欧州合同原子核研究機関、世界最大級の加速器を保有)において現役1年生の佐々木さんが素粒子実験チームに参加したことの報告がありました。また、陸上部、山岳部、水泳部が近畿大会に出場したこと、浅田校長ご自身が水泳大会及び体育大会に参加し、次回2月の断郊競走へも出場するとの発表に会場から大きな拍手が送られました。文武両道を堅持する後輩たちの活躍のみならず、校長自身がそうした大会に参加されていることに驚かされました。
同窓会常任理事のご紹介の後、千種康一事務局長(88期)より事務活動報告が行われ、令和6年3月の卒業生311名を新会員として迎えたこと、財政収支状況、150 周年記念式典及び付帯事業についてご報告されました。また、令和6年3月末にてご退任されました野村正朗前会長(82期)並びに理事の皆様への感謝の意を述べられました。
【卓話】
総会の後半は、司会を住山委員長から105期の木村壮一郎君が引き継ぎ、卓話者の前田亮君の紹介を務めました。小学校から同級生である木村君による軽妙なトークにより会場の雰囲気も解れる中、ウルトラマラソンランナーでもある前田君(雅号:前田理容)が『私は如何にして誰にも求められていないのに自由律俳句を作るようになったか』と題して講演。自由律俳句についての説明ののち、本業である弁理士が他の士業と違って知名度が低いことから、異なる3つの分野で100人に一人の希少性を持って(100 × 100 × 100=)100万人に一人の「風変わりな弁理士」になるために様々な「ニッチ」な分野に挑戦し続け、その中で自由律俳句に出会ったこと、そこから得られた提言をいただきました。
卓話後の質疑応答では、前田君の実姉であり同窓生でもある田中ゆきさん(104 期)からの質問もあり、大いに盛り上がりました。1年生のとき同じクラスで、東京六稜会総会でも幹事を務めた田川絵理さん(105期)が東京から駆けつけ、前田君に花束を贈呈しました。彼が卓話を担当するとは思わなかったとの感想もありつつ、壇上で思い出話に花を咲かせました。
【第二部懇親会】
会場を六稜会館3階に移して、懇親会が開かれました。司会は105 期上松岳史君と松尾真意さんが担当して、企画テーマである「For the Future- そして未来へ-」の説明の後、当日の参加者で最年長の大岩重雄さん(60期)による乾杯のご発声により開宴しました。新会員として迎えた136期の方々によるご挨拶をいただき、代表して杉原叶一郎君より同じ六稜魂を持つ者として話しかけてほしいとのリクエストをいただきました。
〈アトラクション〉
今回私たち105期の企画として、お世話になった先生方をご招待し、ご多用の中5名(同窓会員としてのご参加も含む)のご臨席を賜ることができました。代表して佐々木利昌先生(世界史担当)よりご挨拶を賜り、今でもジョギングを続けていること、同じ会場で現在も続けておられる「世界史の旅」のお話をいただきました。続いて、全生徒が経験した断郊競走、水泳授業、縄跳びを題材に105期のメンバーが詠んだ俳句をご紹介しました。
〈景品争奪じゃんけんポン!〉
抽選会は、全員参加のじゃんけんによる争奪となりました。「株式会社コウシュウ」の岡田耕周君(105期)より、カニを含めた海産物の詰め合わせを3 名様に、「株式会社みやび堂」の粂井謙一君(105期)よりおかきのセットを3名様にご提供いただきました。海産物詰め合わせは最終4名が勝ち残り、岡田君のご厚意で急遽1セット追加でご用意いただき会場の皆さんより大きな歓声が上がりました。おかきは来場いただいた皆さんにも別
途お土産としてお配りしました。
〈エンディング〉
次期幹事学年の紹介では、106 期の方々6 名が登壇され、代表して学年理事の高岡慎一郎君から、北野を卒業したことの重みを感じる中で来年度も立派な総会を実施したいとの決意をいただきました。
中締めとして三谷秀史東京六稜会理事(82期)より、「六稜一本締め」をいただき、校歌斉唱では、ITC 化された六稜会館を活用してスクリーンに大きく校歌を掲示することで全員自信をもって大きな声で歌い上げることができました。
参加者全員で記念撮影を行い、山本雅弘名誉顧問(71 期)からは「いつも散髪に行くお店が卓話者の雅号とおなじ前田理容なので、どんなお話が聞けるのかと楽しみにしていた中素晴らしいお話と、じゃんけん大会でおかきも入手でき大満足であった」との閉幕のご挨拶をいただきました。最後には担当した105期54名が集合し、皆様に御礼申し上げました。
通常の開催自体が久しぶりとなり、至らないところも多々あったと思います。ご参加いただいた皆様のみならず、参加がかなわなかった諸先輩方、後輩の皆様のご協力により滞りなく開催することができました。改めて同窓会事務局の皆様、当日手伝いいただいた105期の皆様に御礼申し上げます。
終わりに以下の言葉で締めたく存じます。「For the Future ーそして未来へー 六稜弥栄!」
文:清水憲明(105期)