| Ⅰ.日時 | 2026年4月15日(水)11時30分~13時00分 |
|---|---|
| Ⅱ.場所 | バグースプレイス パーティルーム |
| Ⅲ.出席者数 | 56名 |
| Ⅳ.講師 |
中野 正大さん@77期1971年 名古屋市立大学医学部卒業、
【資格】
|
| Ⅴ.演題 | 『発達障害児・者と共に生きる』 |
| Ⅵ.事前宣伝 | 私の「子どもの心相談外来」へ不登校や対人関係の不安を主訴に相談に来られる方の約半数に発達障害(神経発達症)があります。過去50年間延べ5000人以上の発達障害の子ども達とその数倍の保護者・学校関係者の出会いから学んだこと「様々な特性をもった人々とお互いに理解し協力しあって共に生きることの大切さ」について、自閉スペクトラム症ASD・注意欠如多動症ADHDを中心にお話します。特性の理解、二次障害とその予防、健やかな心の発達に大切なこと、などについてお話します。愛情豊かな理解ある相性のよい人と環境に恵まれれば、多くの発達障害児・者は発達自立し、発達障害児・者を卒業することを知っていただければ幸いです。 |
| Ⅶ.講演概要 |
1)発達障害の事例紹介様々な発達障害の事例を診てきましたが、その中から自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)の併存した特に印象深い具体事例についてお話します。
2)ASD/ADHDの特性の理解自閉スペクトラム症(ASD)は日本人の約2~3%に見られると推計されています。そのうち約40%は注意欠如多動症(ADHD)が併存し、発達性読字障害・書字障害・算数障害を併存する割合も40%程度と推計されています。
3)ASD/ADHDの二次障害とその予防発達障害児の特性を理解し、愛情ある接し方がないと、児童は周囲から暴言・いじめ・体罰を受けがちです。このような挫折体験・逆境的体験が、被害感・猜疑心につながり不安と恐怖から感情の制御ができずに暴言・暴力の行使や不登校・引きこもりにつながってしまいます。
4)健やかな心の発達に大切なこと妊娠第26週ごろからは胎児は母親の心音・声を聴いています。平和で愛情に満ちた胎児期を過ごすことは大切です。両親の不和や妊娠中のDVなどがあると不安を感じやすい子どもになるという研究もあります。基本的安心感・信頼感は2歳までに確立すると言われていますが、それ以後も母性的人物に恵まれれば、樹立できるとされています。明るい声が飛び交う家庭、生活リズムのある家庭が健やかな心と身体を育むのです。
5)特性を発見、活かすASDの負と想われる特性、没頭する粘り強さ、細かいところに気づく、共感模倣の無い独創性、他者とは違うところに注目する、金メダルに執着(向上心)、他者にない豊かな感性などを活かして、専門職、研究者、芸術家になる可能性を探ることもできるかもしれません。
6)発達障害って 何?*発達障害は多数派(定型発達者)から少数派(非定型発達者)に対する見方
7)結語愛情豊かな理解ある相性のよい人と環境に恵まれ、安心感・自己肯定感が育まれれば、多くの発達障害児・者は、自らの力で発達し、発達障害児・者を卒業する。定型発達者(多数派)も非定型発達者(少数派)もお互いの特性を理解し活かし、共に生きる社会の実現が望まれます。
|
| Ⅷ.質疑応答 | 家 正則さん(80期) Q:障害児への母性的人物と周囲の理解・接し方が大事とのお話でしたが、兄弟の中で一人だけ発達障害がみられる例もあるように想います。 遺伝的要因はどの程度あるのでしょうか? A:障害発生の原因ははっきりとは分かっていませんが、遺伝的な要因と環境要因の両方が作用していると想われます。両親や兄弟に症状がみられる例もあり、遺伝が一因となっている例が確かにありますが、お話したように診断・治療を含めた周囲の環境を整えることが重要だと想っております。
Q:機能的核磁気共鳴法(fMRI)で脳のどの部位が活動しているかを測定する技術が進歩していると想いますが、症状につながる脳部位の特定などの研究は進んでいるのでしょうか? A:病態でお話したようにfMRIで脳のどこが関係しているかの研究もありますが、まだはっきりしたことは分かっていません。
|
|
講演資料;発達障害児・者 東京六稜倶楽部 2026年4月15日 記録:家正則(80期) |
|
| Ⅹ.講演風景 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |







