2010年度 六稜同窓会137周年総会のご報告

備前輝彦 (91期)

六稜同窓会137周年総会が10月31日(日)、北野高校多目的ホールにて開催されました。台風14号の直撃はまぬがれましたが、不安定な大気のため雨は本降りに変わります。濡れた警備のスタッフジャンパーの碧が深くなるころ、ホール玄関で12時より受け付け・グッズ販売が始まりました。悪天候にもかかわらず49期から今年会員となった122期まで出席者は247名となりました。今年度は91期(昭和54年卒)が当番期として84名が参加し、受付、設営、警備、案内、司会、記録・写真、救護などにあたりました。

[第一部 総会]

オーケストラ部による弦楽器の音色がホールを暖かく包み込みます。13時に司会、富田昌宏総務委員長(78期)より開会の辞が述べられ、「花の円舞曲」の演奏。濱田利正さん(91期)も飛び入りで演奏に参加しました。

山本雅弘同窓会会長(71期)よりご挨拶があり、「それぞれの生活をちょっと離れた、老若男女一体で、よってたかって状態となった、人生のプラスアルファの場としての同窓会活動」についてのお話と脇田晴子さん(64期)の文化勲章受章のご紹介がありました。

次に、名誉会長・八尾隆校長から祝辞をいただき、北野高校と数の奇妙な関係について、「今回の137周年は、137、上二桁の13、下二桁の37、両端の17がすべて素数です。」などの楽しいお話に会場が湧きます。引き続き、同窓会の活動報告が行われ、新役員の紹介とトークリレーの紹介がありました。

ここで、司会は吉岡邑玲さん(91期)にかわります。プロとしてだけではなく友人として心を込めた司会をしたいと京都まで出かけ、卓話者の取材をされての登板です。91期を「91は素数の13×7、つまり十三のラッキーセブンです。」と紹介した後、卓話者の高校時代の秘話の紹介です。

卓話は、光森通英さん(91期)による「がん治療の質について考える -Patterns of Care Study から垣間見えたもの-」です。分かりやすいけれど、考えさせられ気づくことの多いひとときを、最後の質問のときまで会場全体で共有することができました。講演後、当時、光森さんにあこがれていたという松岡幸代さん(91期)からサプライズの花束贈呈がありました。

[第二部 懇親会]

15時より、懇親会および122期歓迎会が六稜会館3階ホールで行われ240名が参加しました。今回はホール入り口側階段座席の一隅に、特設ステージが徳岡聡一さん(91期)によって設営されました。当初、この一刻限り、たった一度きりで撤去する約束だったのですが、最初からそこに存在していたのだよという風な周囲に溶け込んだ素敵な板張り舞台ができあがりました。

司会は唐渡たかねさん(91期)と原田雅己さん(91期)です。二人のピアノ連弾で懇親会は幕を開けます。そして、乾杯のご発声を谷本義雄さん(49期)に頂いた後、しばしの歓談となりました。

新会員となった122期、男性1人女性15名が壇に登場すると、きらめきが湧き上がるようです。代表の内田沙也香さんよりご挨拶があり、歓迎の大きな拍手が送られました。

この後、シンガーソングライター吉田昌代さん(91期)のミニコンサートが行われました。東京六稜総会に続いての登場です。音響機材も吉田さんの準備です。「人はみな それぞれの違った速度で それぞれの人生を生きている エイジレス 輝いて feeling happy 一日中」たくさんの方がステージに集まり、両手を高く掲げ、手拍子、携帯撮影、スゥイング、老若男女一体のライブ会場となりました。

そして大抽選会です。1等を引き当てられた藤村研二さん(76期)から、喜びのご感想とラグビー部へぜひご子息、お孫さんをとの勧誘がありました。また、新会員の122期生も2等、3等をそれぞれ引き当てました。参加賞は直径75mmのチョコレート。表面にレーザーで137個の六稜の星が刻印されています。このチョコレートは柴田美雪さん(91期)と幹事団長の中松篤志さん(91期)が和歌山まで何往復もし、粘り強い交渉で予算内に収め、今回の配布となりました。チョコレートは、ロビーでも販売されました。

次回当番92期のみなさんが登壇され、代表の住山真一郎さんから決意表明がありました。そして、東京六稜総会でも活躍した佐々木功さん(91期)の指導により全員で校歌「六稜の星のしるしを」を斉唱し、エールを行いました。

閉会は同窓会副会長上田成之助さん(80期)から、「今回の参加者は、91才から18才、実に年齢差73才でこれ素数です。」とのお言葉を頂き、今回の当番、91期が壇に上がります。応援団OBの奥田稔さん(76期)から91期へエールを頂いた後、上田さんの音頭で、全員で万歳三唱をし、楽しく笑って、”それで幸せ” な時 を過ごした137周年総会は幕を閉じました。