2024年10月16日 第262回 東京六稜倶楽部講演会

●講師:

河野 次郎(こうの じろう)さん  90期

 

●肩書き:

コンサルタント、ファイナンシャル&コンプライアンス・ナビゲーター

 

●講演タイトル:

『資産運用とリスク&コンプライアンス』

 

●講演要旨:

1980年代から90年代の資産バブルとその後始末、2000年以降は、以前から進められてきた日本金融市場の開放と金融制度改革、リーマンショックをはじめとする金融危機や年金運用資産消失などの不祥事など、12の外資系資産運用会社の現場で、業務開発またはコンプライアンス担当として経験したこと、そしてそのなかで学んだことや感じたことを、みなさまとご共有できればと思っています。

外資系の会社で働くということ、転職をする(12社を経験)ということ、証券投資や資産運用をするということ、自分自身のライフマネジメントを行うということなど、資産バブル期とそれ以降の資産運用業界の変遷を振り返りながら、自分の経験を交えてお話しさせていただきたいと思います。

 

 

●略歴(プロフィール):

1978年、北野高校卒業。1982年、一橋大学経済学部卒業。シティバンク東京支店に入行。財務部にて予算管理を担当し、報告用データ作成のシステム構築をはじめ、信託銀行設立プロジェクトで証券運用管理システムと信託勘定管理システムの構築を行う。その後クレディ・スイス信託へ移籍し日本初の銀行系投信子会社の業務責任者となる、英国プルーデンシャル生命の投資運用子会社の設立を担当の後、スカダー・インベストメンツに移籍、その直後にドイツ銀行による吸収合併による失職を経験。同時に2002年4月に前職のシティトラスト信託銀行に乞われ業務監理及び情報セキュリティ担当者として復帰。同社および同社グループの法令違反等により資産運用事業から撤退、信託銀行免許の返上を経験し、コンプライアンスへのキャリア転換を決意し、米国フェニックス大学のオンラインコースにて経営学修士号を働きながら取得。

2005年8月、コンプライアンス担当者としてラッセル・インベストメンツに移籍、その後バークレイズ・グローバル・インベストメント(現ブラックロック)、ソシエテ・ジェネラル信託銀行(現SMBC信託銀行)、マニュライフ・インベストメント、メットライフ・アセット・マネジメントにてコンプライアンスの責任者等を歴任。60歳になった2019年6月末日で定年退職。翌7月から2024年6月までの4年間、国際送金業大手のウエスタンユニオンジャパン株式会社にてマネーロンダリング対策を担当。同時に、2015年10月から2期8年、東証上場の「株式会社ランドネット」の社外監査役を、2021年11月から2024年6月までヘッジファンドを運用する、「アトム・キャピタル・マネジメント株式会社」のコンプライアンス担当取締役を勤める。

現在はコンサルタントとして、東京都の外国企業誘致プログラムによる外国企業の対日進出の支援業務と、独立系投信会社のコンプライアンスに関するコンサルティング業務を受託。