Ⅰ.日時 | 2023年7月19日(水)11時35分~12時55分 |
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Ⅱ.場所 | 銀座ライオン7丁目店 クラシックホール(Zoomによるインターネット中継) |
Ⅲ.出席者数 | 79名(会場62名、Zoom 17名) |
Ⅳ.講師 | 家次 恒さん@80期 (シスメックス株式会社 代表取締役会長 グループCEO) 大阪府出身。京都大学経済学部卒業後、1973年三和銀行(現 三菱UFJ銀行)へ入行。1986年東亞医用電子(現・シスメックス)に入社。1996年に社長就任、2023年に会長グループCEOへ就任。神戸を拠点にグローバル展開を積極的に推進中。社業以外では、2016年に神戸商工会議所第31代会頭に就任。“All Kobe, For the Kobe”をモットーに、2期6年の任務を全う。趣味は読書、スポーツ観戦。大のタイガースファンである。(今年こそ阪神タイガースが優勝することを信じています!)座右の名は「意あらば通ず」。僅かな可能性があれば積極的に攻め、新たな道を切り拓くことを常に考えている。 |
Ⅴ.演題 | 「ヘルスケアの進化をデザインする」 |
Ⅵ.事前宣伝 | シスメックスは健康診断などで血液や尿を採取して調べる検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウェアの研究開発、製造・販売、サービス&サポートを一貫して行っており、現在、世界190以上の国と地域で製品をご利用いただいています。
「環境変化の先読み」「ビジネスモデルの変革」「品質への拘り」など、シスメックスの成長と共に大切にしてきたことについて紹介いたします。これからも世界中の人々が健康な生活を送れるよう、医療の最適化を通じ皆様のQOL向上に貢献できるよう取り組んでまいります。また、新たな感染症や認知症、手術支援ロボットなど、変化を続ける医療領域に挑戦している内容を紹介いたします。 |
Ⅶ.講演概要 |
1. 自己紹介高校時代は合気道部に所属していた。1973年に京大経済学部卒業後、三和銀行に入行したが1984年に義父が他界し、義父が起こした東亞医用電子株式会社に1986年に入社し、後を継ぐことになった。同社は臨床検査機器や試薬を作る会社で、現在のシスメックス社となった会社である。1996年に社長になり幸い会社を成長させることができた。2016年には神戸商工会議所会頭になり地域振興を諮っている。 2.シスメックス社の紹介神戸市に1968年設立の会社で、現在、従業員1万人(国内4割、海外6割)、関係会社数77社、連結売上高4100億円の国際的グループ企業に成長した。 3.大切にしてきたこと経営は環境に適合してくことが大事。1985年以降のIT革命、1993年のEU発足、2003年のゲノム解読の流れの中、世の中の変わり目はビジネスチャンスと捉えてきた。 4.更なる挑戦市場環境の変化(COVID-19, 先進国高齢化社会、新興国の経済成長。地政学的リスク)と技術革新(ゲノム、再生医療、mRNA創薬、AI、ロボット)から目指すべきなのは、個別最適医療、負担の軽減、生産性向上であろう。 5.最後に地元アイススケータの坂本花織、三原舞衣を応援しています。 質疑応答質問者 武正雄さん 80期
Q: 海外シェアの大きなビジネスを展開されていますが、血液の分野で世界のプラットフォーマーになれるでしょうか? 質問者 奥村康さん 73期
Q: 順天堂で基礎医学をやってきた。シスメックスは北野の卒業生がトップだと自慢してきた。国の予算はどれくらい使ったか? 米国では軍の予算も入っている。 質問者 家正則 80期
Q: 検体検査システムをシスメックスが効率的にしたことが成功の根幹だと想うが、他社ができなかったのは何か秘密が? 質問者 中山行輝さん 80期
Q: Sysmexの名前の由来と、その想いは? 質問者 黒岩暎一さん 75期
Q: 合気道の海外展開も応援してほしい。 質問者 谷口ゆたかさん 81期
Q: 若い人が海外へ出たがらない。シスメックスではどう教育したか? 質問者 住田淳子さん 98期
Q: エーザイに努めている。アルツハイマー病検査試薬は承認された。装置の開発はいつごろになるか? 質問者 三角智子さん 94期
Q: 働き方改革など、従業員の働き易さへのどんな取り組みをしたか? 質問者 高田義弘さん 93期(リモート参加)
Q: アミロイドβとスポーツ運動との関係を研究している。検査費用が5万円かかったが、安くなるか? 記録:家正則(80期) |
Ⅷ.資料 | 20230719_東京六稜会.pdf(4.3MB) |