【第183回】3月「JTのM&A」

3月15日開催予定

 

新貝康司@86期(日本たばこ産業株式会社 代表取締役副社長)

日本たばこ産業株式会社 代表取締役副社長1980年、京都大学大学院で電子工学課程、修士課程修了後、専売公社(現JT)へ入社。複数のたばこの工場現場での経験等、製造部門でキャリアを1987年まで積んだ後、経営企画部で企業買収案件や多角化事業におけるクロスボーダーでの提携案件に従事。

1989年、同社ニューヨーク事務所所長代理

1990年、JT America Inc.社長に就任。以後6年にわたり、抗HIV薬Viraceptの開発等、米国製薬・バイオベンチャーとの数々の共同研究開発提携案件を発掘し、提携を推進。

1991年からは6年間、米国NASDAQ上場バイオベンチャー企業Cell Genesys, Inc社外取締役を兼任。

1996年、JT本社に戻り、経営企画部部長として中期経営計画、企業変革プログラム、企業買収プロジェクト(鳥居薬品のリード、旧RJR Internationalへの参画)等、全社経営企画業務を担当。

2001年、JT財務企画部長に就任。全社の中期経営計画、経営管理、財務戦略を担当。企業買収、事業売却も手がける。

2004年、JT執行役員財務責任者(CFO)に就任。経営管理、財務戦略、経理、財務、資金管理、税務等、全社の財務統括や、不動産、BD責任者(全社M&A統括)を担務。

2005年、JT取締役に就任。

2006年、日本、中国以外のたばこ事業の世界本社であるJT International社(ジュネーブ)の副社長、副CEOに就任。ギャラハー社買収と統合を指揮。

2008年1月~2009年9月、ギャラハー社統合のためJT International社の最高財務責任者(CFO)も兼任

2011年、JT代表取締役副社長に就任。(現任)

2014年、株式会社リクルート・ホールディングス社外取締役に就任。(現任)

 

≪講演内容≫
日本市場が成熟していく中で、海外展開の手段として多くの日本企業が、海外での企業買収を成長の手段として活用しています。JTにおいても海外たばこ事業は、1999年のRJRI社、2007年のギャラハー社と言った大型の買収を経て、現在では売上、利益ともグループ全体の過半を占める事業になりました。

買収の成功は、所期の目的を果たし買収時に支払ったプレミアムを超えるシナジー効果を上げることです。しかし、買収は異なる企業どうしの謂わば結婚であり、大規模な買収になるほど、日々予期せぬことが起きることを覚悟しなければなりません。したがって、この現実を直視し、被買収企業のガバナンスをはじめとして、買収後経営の課題に如何に対処するかが、買収の成功を左右すると言っても過言ではありません。

今回は、JTの海外たばこ事業でのM&Aと買収後経営を事例として取り上げ、海外企業買収成功への道のりをお話します。