【第179回】11月「人工知能と人間」

11月18日開催予定

 

北橋忠宏さん@69期

北野69期、阪大・工学部卒・工学博士、
阪大・助手、豊橋技術科学大・助教授・教授を経て、阪大・産業科学研究所・教授、阪大名誉教授、人工知能学会創設委員、電子情報通信学会 フェロー。

 

≪講演内容≫
人間にのみ許された知的な仕事だと考えられることをコンピュータが人間以上の出来栄えでやってのける、そのような事例が頻に報じられている。
日本では芸能とも見なされる囲碁・将棋では、予想よりも早期に、それぞれの技の国内外の最強の棋士が破れた。また、理詰め判定での知識発見が顕しい医療の分野でも、最高権威に勝る診断と治療指針を示した事例もよく話題に上る。このままでは、人間が挑戦者として立ち向かっている分野を尽く、コンピュータが人間を凌駕するのではと、異質な知性体の誕生の不気味さがよぎる。しかし今のところ、囲碁・将棋でさえ同一のシステムではなく、自動診断システムはこれらとシステムの構造さえ違っている。一人の医療の権威が余暇に囲碁を嗜む風情は、まだまだ人間の領域である。