第十三回 来日ミャンマー人憧れの地とは

2020年4月10日

   先月、1年半ぶりに投稿を再開しましたが、それは、いつかミャンマーを訪れて頂きたい、そのために面白いお話をご紹介してまずは関心を持って頂きたい、という思いからでした。しかしながら、その後の新型コロナウィルスの感染拡大で、患者さんや亡くなられる方々も急増し、様々な行事も中止になっている状況下、そういう呑気な文章を作成している場合ではないなあ、と思うようになりました。よって、再開して僅か2回目なのに身勝手で恐縮ですが、今回の後、現在の騒ぎが落ち着いて、六稜関係の集まりも再開できるようになるまで、再び、お休みさせて頂きたいと思います。

そうは申しても、そういう暗いご挨拶だけでは折角読み始めて頂いた方々に失礼ですので、ビジネスにしろ観光にしろ、来日したミャンマー人が最も訪問したがるところについてのお話を致しましょう。まあ、この写真をご覧頂ければ一目瞭然なのですが、それは、高徳院阿弥陀如来坐像、つまり鎌倉の大仏様で、もう圧倒的人気、正に憧れの対象です。今年の1月に、私が商社の駐在員であった頃に一緒に頑張ってくれたミャンマー人男性が、研修で東京に来た際に、一緒に訪れた時の写真です。彼が右側で、左は、同様にミャンマーで一緒に働いて、今は日本人と結婚して東京で暮らしているミャンマー人女性です。

大仏なら奈良の方が大きいぞ、と言いたくなるところですが。短期間の旅行者にとって、奈良まで足を延ばすのは難しいという事情もあるでしょうが、日本在住のミャンマー人の人達も奈良の大仏は余り知らないみたいです。それと、ミャンマーでは殆どの仏像がレンガや石造りの大きなパゴダや寺院の中に安置されているので、鎌倉の大仏様が雨晒になりながら頑張っておられるお姿を見て、とても感動するようです。 牛久の大仏も一時期多くのミャンマー人が訪れたみたいですが、最近は人気が無いみたいですね。実は、ああいう雰囲気のコンクリート造りの超特大の仏像は、現代になってからですが、ミャンマーにもいくつか出来ています。
大きいと言えば、私は、高崎観音様の優しいお姿にかなり感服しているのですが、実は、ミャンマーの上座部仏教においては、教義上、お釈迦様以外の仏様というのは存在しないので、高崎観音様を見ても仏様だと感じないのです。それを言うなら、鎌倉の大仏だって、お釈迦様(釈迦如来)ではなくて阿弥陀如来じゃあないか!?というお話になるのですが、お姿はお釈迦様と特に変わりませんし、ミャンマー人は大乗仏教のことを殆ど知らないので、そんなことは追及しません。高徳院では、千円くらいから、ごく小さな仏像を買えますが、これも人気です。

それでは、誠に勝手な物言いながら、一日も早く新型コロナ騒ぎが落ち着いて、再び投稿再開できる日が遠くないことを祈っております。