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08月29日 2012年度 六稜同窓会139周年総会のご報告

2012年度 六稜同窓会139周年総会のご報告

2012年10月28日(日)、良いお天気に恵まれますように…との願いは叶わず、
小雨模様で始まった六稜同窓会139周年総会が、北野高校多目的ホールで開催
されました。総会出席者は、50期から124期までの225名。幹事学年の93期は
「ホスピタリティ」を合い言葉に、総勢94名で総会の運営をさせていただき
ました。

【第1 部 総会】
 多目的ホールで同窓生を迎えるのは、現役のオーケストラ部(38名)による
モーツァルトです。 司会の徳岡浩二総務委員長(92期)より開会の辞が述べ
られ、再びオーケストラ部による演奏が会場を穏やかに包み込んでいきます。
 山本雅弘同窓会会長(71期)から、会館催事委員会のアーカイブ部会による
展示企画「六稜の文化勲章受章者」のパネル展示(先輩5 名の北野高校時代の
写真と受賞内容など)についてのご紹介と、2013年1 月に各クラブのOB・OG
の情報交換の場を設けることなど、“よってたかって状態”でみんなが集う場
として、楽しく意義のある場にしていくことが同窓会のテーマであるとのお話
がありました。
 次に、六稜同窓会名誉会長の楠野宣孝校長からご祝辞をいただくとともに、
2011 年度より始まった「科学の甲子園」で、北野高校の成績が全国48校中
総合9 位(筆記競技は2 位)だったこと、2012 年大阪府大会2 連覇を達成し、
2013年3 月末に行われる全国大会に出場するという現役生の活躍ぶりをご紹介
いただきました。
  続いて、笹川忠士事務局長(74期)から同窓会の活動が紹介されるとともに、
2011年に96歳でお亡くなりになった書道の阿部醒石(本名・俊一)先生墨蹟碑の
除幕式が、11月3 日に行われる旨、報告されました。
 総会の大詰めは、広告クリエイティブディレクター/コピーライターの小霜
和也さん(93期)による卓話「あなたを無意識に動かすもの」です。小霜さんは、
ただ商品を売るのではなく、それを生活文化にまで高めようというセオリーで
広告を制作されており、彼が手がけた広告から「ご当地グルメ」、「B 級グルメ」
という文化が生まれています。これまで培ってきた広告の世界を土台に、心理学
や人の本能といったものに踏み込みながら、「ストレスのない人生を送るために」
といったテーマで展開するお話に、会場のみなさんもおおいに興味を持って楽し
んでおられました。

【第2 部 懇親会】
 六稜会館3 階ホールに場所を移動して行われた懇親会及び124期歓迎会は、238名
の参加となりました。司会は、93期の赤坂尚子さん(元・剣道部)と高田義弘さん
(元・野球部)。本日最高齢(93歳)・阿部源三郎さん(50期)は、総会3 日前の
園遊会で、天皇皇后両陛下、秋篠宮紀子さまからお言葉をかけていただいたという
エピソードをユーモアたっぷりにご披露くださり、パワーあふれるご発声で、一同、
気持ちよく乾杯させていただきました。
  阿部先輩に触発された、124期の吉田覚さん(元・サッカー部)の挨拶は、初々
しさが好評で、同窓会活動への期待も高まります。若くしては老人と交わり、老い
ては青年と交わるという「忘年の交」が、ここ六稜同窓会では実践されています。
 前回の懇親会で、参加者に配る記念品費用を東日本大震災へのお見舞金としたこと
を引き継ぎ、今回も「六稜同窓会139周年総会一同」として、お見舞金5 万円を、93
期の学年理事・清重剛男さんから山本会長に託しました。ここで突然、山本会長から
お呼びがかかったのが、会長と同姓同名の124期・山本将弘さん( 1 字違い)です。
いずれは同窓会会長に…との抜擢に会場一同、大いに湧きました。 続くお楽しみ
抽選会で見事1 等を引き当てられたのは、同窓会初参加という山本隆造さん( 63 期)
で、戦時中、府立北野中学校において空襲の犠牲になられた62期の故・中島先輩がい
らした防空壕を見た生き証人であるとおっしゃっていました。
 次期幹事を代表して西畑宏昭さん(94期)から、次回の140周年記念総会に向けての
意気込みが語られたあと、恒例のエールは93期応援部の中村雅一さん、校歌のピアノ
伴奏をオーケストラ部の山田良江さん、コーラス部の田中慎一郎さんが指揮をとって、
エールと校歌の1 番、2 番、5 番を来賓、大先輩の皆様も立ち上がって、参加者全員
での熱唱となりました。
 「次回の記念大会での再会を期して、1 年間ストレスなく過ごしましょう」と上田
成之助同窓会副会長(80期)が閉会の辞を述べられ、万歳三唱もあざやかに無事お開
きとなりました。
         ◆◆◆
 戦時中に使用され、銃弾が当たってへこんだヘルメットを永い間見つめていらした
先輩から、戦友や戦争のことなどいろいろ教えていただいた会館地下ギャラリーの警備
担当者の話を聴き、また、六稜会館の1 階サロンに展示された「六稜の文化勲章受章者」
を拝見するなど、母校の偉大さ、先輩方から引き継いだことを後輩たちに引き継いで
いくことの大切さを、改めて感じました。

(93期 桐野尚子)

つづいて開催された小霜和也氏(93期)の卓話「あなたを無意識に動かすもの」につい
ては六稜会報第60号P.5-6をご参照ください。
 
(六稜同窓会 総務委員会)