2026年6月17日 第282回 東京六稜倶楽部講演会
●講師: 田中 裕さん @ 87期 / サッカー部
●肩書き:
順天堂大学浦安病院長
●講演タイトル:
「救急医療は社会を映す-パート2-」
●講演要旨:
昔から人類にとって医療の最大の課題は、外傷や感染症などの急性病態でした。時の権力者もその運命から逃れることはできず、“もし”が許されるなら歴史は大きく変わっていたかもしれません。古く中国では70歳を“古希”と呼び、織田信長は“人生50年”と舞った。過去、現在、そして未来を通じて人類にとって救急医療は「“医”の原点」です。
私自身は救急医となってから、多くの災害や事件など社会的影響が大きな事例を経験しました。以前、パート1として、本会で大阪大学時代の救急・災害医療の話をしました。今回は順天堂に移ってからの、出来事について話します。本邦の救急医療は戦後の高度成長時代に社会現象となった「交通戦争」による重症外傷の外科医療に端を発し、近年は軽症患者にも対応する北米型ERへと変化しています。この変遷の過程についても触れてみます。
●略歴(プロフィール):
1982年大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院特殊救急部に入る。外科研修後、米国留学、大阪大学大学院救急医学准教授などを経て、2007年より順天堂大学救急災害医学教授、同大学医学部附属浦安病院救命救急センター長。2021年より病院長となる。
専門は、救急医学、災害医学、集中治療医学など。救急科専門医、指導医。外科専門医、指導医。外傷専門医、熱傷専門医など。