怪奇、ナイロビ発ナイロビ行き~ケニア航空

2007年7月23日

アフリカの大地を緑に~ジャカランタの花咲くジンバブエから【第11話】

エジプトにて(馬車の4人親子)
エジプトにて(馬車の4人親子)

海外では、航空機で移動する機会が増えます。
ジンバブエからケニアに出張する機会がありました。ジンバブエの首都ハラレの空港から、ナイロビ行きのケニア航空の便に乗ったところ、既に、機内は満杯。 自分の席は、確かに空いていましたが、座っている隣のおばさんが「あんた、どこ行くの?」「ナイロビだよ。」「あらそう、私、ナイロビから来たのよ。」
そのとき、初めて、この便が、ナイロビ→ハラレ(ジンバブエ)→ルサカ(ザンビア)→ナイロビと三角に飛ぶことが分かりました。
なるほど、そういうルートだと、いろんな国を結ぶには便利ではあります。

実は、このケニア行きの時、オーバーブッキングというオマケまで付いていました。
ケニアからの帰り、ナイロビの空港に行くと、ロビーは超満員。チェックインのカウンターがなかなか進まないので、やきもきしてると、前の方で、ハラレがど うのという声がする。なんと、オーバーブッキング(席の数以上にお客の予約を受け付けてしまった)で、航空券があっても今日は乗れませんという。
エッー、ホンマかいな。
ということで、乗りそこねた20人程が、ロビーの一角に集められて、がっくり。白人のお姉さんが、係員に怒鳴り散らしている声が響き渡って……。

ケニアにて(村の学校)
ケニアにて(村の学校)

ところが、ケニア航空は慣れたもんで(?)、
「皆さんにUS$300払います。市内のホテルに食事付きで、タダで泊まってもらいます。ホテルまでの送迎バスは、手配中です。もう少しお待ち下さい。ハ イ、支払い窓口はこちら。」
で、10分もしないうちに、手元にUS$300の現金が。一同納得。なかなか、うまいもんだ。US$300というと、実は、ナイロビ―ハラレの片道切符代 に相当するんです。
バスは1時間程待ったものの、ホテルは、ナイロビ一番のヒルトン。アルコールは自分持ちですが、食事はまあまあ。ただし、土曜日で、商店は午後休みで、買 い物とかは出来ないし、ホテルの周りは、治安が悪そうで、夜は出歩けない。けど、まあいいか。

アフリカは、どこの国でも、首都の中心というのは、スリや強盗(白昼!)とかが多く、安全とはいい難い(ジンバブエのハラレも)。で、日本人を含む外国人 は、郊外に住んで、買い物も郊外のスーパーで済まして、滅多に中心部には出ないという生活様式になっています。当然、車がないと生活できない。不便といえ ば、不便。車は日本車の中古が多いけど、故障すると、部品がなく修理が大変。ガソリンの調達も面倒くさいし。

ネパールにて(カトマンズの野菜売り)
ネパールにて(カトマンズの野菜売り)

で、次の日、私は、無事、ハラレ行きの飛行機に乗れました。しかし、ケニア航空の三角飛びというのは、毎日、同じルートではなく、モザンビークのマプト (首都)やコンゴのルブンバシ(南西部の町)に寄るというように、曜日によって寄港地が変ります。当然、行き先によっては、オーバーブッキングのおかげ (?)で、ナイロビで2泊3泊した人もいたはずですが、どないなったんでしょうね。

アフリカでは、オーバーブッキングの他に、航空会社に預けた荷物が到着地で出てこないという話も良く聞きます。困っちゃいますよね。荷物は減らして、機内 持ち込み1つにしましょう、と、まるでひとごとのよう。
とかいっても、一時帰国の後、日本から任地に戻る時は、日本食満載のスーツケースがあるんですが。