やまとなでしこ奮闘記 第1巻

2007年11月25日


【インタビュー】 シンガーソングライター 谷修
音楽活動5周年にして通算6枚目となるアルバム『キセキのキセキ』を発売したアマチュアシンガーソングライター、谷修。実は彼、北野の卒業生(107 期)なのです。
やまとなでしこ奮闘記の記念すべき第1巻は、彼のインタビュー&ライブレポートを お届けします!

谷修ってどんな人?→プロフィールを 見る


喫茶「なみま」にて
ここで作詞することが多い

■ライブとレコーディングを乗り越えて

―レコーディング、苦労されたそうですが?
「それでもなんとか発売にこぎつけました。2006年はライブだけでいっぱいいっぱいだったけど、2007年は、ライブとレコーディングの日々はもちろん ハードで辛かったけど、充実してたし楽しかった。きっとバランスが取れていたんでしょうね。レコーディングを終えた今は、正直、めっちゃラク(笑)。どん な荒波が来ても乗り越えられる自信があります。自分のキャパが拡がったのを実感できますね」」

―やっぱりライブが好き?
「CDは、僕の中ではライブの予習復習でしかないんですよ。ライブで楽しさを分かち合いたい。僕にとっては、ライブがすべてなんです。環境の変化とか、自 分の成長とか、その時の想いとか・・・プロとしては失格?(苦笑)でも生で唄うからこそ表情が変わるのだと思う。そういう部分をライブで感じてもらいたい ですね」

■道はひとつ。前進するのみ

―東京生活はもうすぐ3年になりますが、上京の迷いはなかったですか?
「全くなかったですね。たとえば2本の道があって、それぞれの道がよくわからなくて不安だったり迷ったり、そういう場合は決断が必要ですよね。でも、僕の 場合は、進むべき方向がわかっていて、もともと1本の道だったんです」

―曲作りにおいて、何か変化してきたことはありますか?
「昔は、過去の栄光や甘い想い出に焦点を当てた曲や、まだ見ぬ未来への淡い期待や輝く希望を唄う曲が多かった。でも今は、地に足をつけて未来を唄う曲が多 いですね。あと、自分以外の体験を自分なりに感情移入して曲を作れるようになりました。聴いてくれたそれぞれの人が、自分の人生になぞらえ何かを感じ取っ てもらえれば成功ですね」

―毎年、誕生日にはバースデーソングを製作されるそうですね。
「はい。去年は『キセキのキセキ』、今年30歳の誕生日には『小さな気持ち』。1年間、ライブで欠かさず唄います(笑)。自分にとって特別な曲になります ね」

―特別と言えば、『低空飛行』(『これより上昇』に収録)の人気がいまだ根強いですが?
「なんだか一発屋みたいで、複雑ですね。これを超える曲を作りたい、と心の隅で思いながら曲作りに励んでいます。代表作がたくさんあれば嬉しい。決めるの は皆さんですけどね(笑)」


ワンマンライブでのひとこま

■ライブで魅せる

―新しい試みがあるとか?
「ピアノアレンジやバイオリンセッションなど、色んな組み合わせに挑戦しています。どういう魅せ方をすれば谷修らしさが伝わるのか、模索中です」

―ライブ会場でしか味わえない、「谷修ソング」があるということですね。
「そうですね。わざわざ足を運んでお金を払って会場に聴きに来てくれるわけです。CD通りじゃつまらない。僕もみんなも楽しまなきゃ!それがライブですも ん」

「はやくシンガーソングライターとしてデビューしたいですね。歌、曲、詞のすべてで評価されることに意味があります。どれかひとつでも欠けてしまえば、そ れは谷修ではないですから」

ライブパフォーマンスが全て。そう言い切る谷修さん。ワンマンライブのDVDはいつも完売だそう。ファンの想いが谷修の想いと重なっている証拠。彼のラ イブは一見の価値あり!

■ライブ情報■

12/3 (月)新大久保VOICE 出演19時10分~
12/20(金)江古田MARQUEE 出演20時過ぎ~ ※関東歌い納め
12/22(土)京都BackBeat  開始13時~ ワンマンライブ ※2007年歌い納め

■ワンマンライブレポート■
11月17日のワンマンライブの様子はコチラから

取材・文・写真/矢野圭子