こちらウィーンは気温25度前後で、湿度はなく、夜も２１時ごろまで明るく、快適な毎日が続いています。 私の普段の夏休みの生活は、午前中は家のアップライトピアノで練習して、少し休憩を取って、午後から大学の練習室、または寮の練習室でだいたい２０時ごろまで練習をしています。そして、そのまま帰る日もあれば、夕涼みで散歩やサイクリングをしたり、友人とご飯を食べたり、アイスを食べに行ったりして、夜は家でその日の練習の録音を聞きながら楽譜を読んだり、調べ物をしたり、考えごとをしたりして一日を終える感じです。 8月末に録音、9月末には大きな本番があるので、今はその準備として、週に1度は先生か友人の前で曲を通して聞いてもらうこともしています。誰かの前で弾く事は、2〜3日分の練習と同じくらい多くのことを発見できます。 あと、欠かせないのはアンサンブルです。一緒に演奏することで、１人では得られないエネルギーを感じられ、影響も受けることができるので、これは貴重な時間になっています。
ところで、ヨーロッパの人たちは・・夏の休暇・・というものをとても大切にしていて、私の周りの友達も時間を作っては一夏に2〜3回は海や湖に行き、日焼けをして帰ってきます。オーストリアでの人気はやはり近場で国境のあるイタリア、ハンガリー、クロアチア、そして国内の湖水地方でしょうか。
今年で私も5年目の夏をヨーロッパで過ごしているのですが、5年目にして初めて念願の"ヨーロッパ的"夏の休暇を、クロアチア、そしてオーストリアのヴォルフガング湖で過ごしてきました。観光とは違い、のんびりと美しい自然に囲まれ、好きな時に泳いで、食事をして、読書をして、散歩をして・・・とゆっくりと流れる時間の中で心身ともに安らぎました。 オーストリアの湖水地方はザルツブルグ州、シュタイアーマルク州、オーバーオーステライヒ州にまたがって、アッター湖、モント湖、ヴォルフガング湖、トラウン湖、ハルシュタット湖など、計70以上もの湖が点在しています。 アルプスの山々の合間に氷河が削り取った大地にできた湖は、驚くほど透明度が高く青く澄んでいて、とても美しかったです。 残りの夏はオーストリアにずっとこもって練習の日々ですが、気分転換もしながら本番に向けてがんばります。
Last Update: Aug.23,2007 |
