午後の紅茶はダージリン~杏の英国修行日記【第6話】

2007年3月23日


森の暮らし

近所のリス

リスです。保護色になっててちょい見にくいんですが、ともかくリスです。撮影者のミスで赤目になってますがリスです。
さてさて、今までブリストル訪問やらアイルランド旅行やら、こっちの生活においても非日常的なことを書いていたので、今回はばりばりの日常を書こうと思い ます。そしてリスは日常の一部です。まあ日本に居たときだって、リスは見たっちゃ見たんですがね……スーパーの横の木とかに。いやいや、でもこっちでは数 が半端じゃありません。何せ住んでるのが森ですからね。住宅地とは訳が違います。

はい、大学の中には、森があります。ちなみに絶対「ヌシ」とか言われてるであろう巨大亀がいるに違いないような沼もあります(森の中に)。間違いなく底な し沼です。その写真も撮ろうかなとは一瞬思ったのですが、チキンな私にはできませんでした。さてさてこの森、普段は私は使わないんですがね。大学は高台と いうか坂の上に建ってるので、敷地内での高低が割と激しかったりします。そんでもって以前書いた、私の住んでいるFounder’s Hallは一番(多分)高いところにあって、すぐ近くに正門もあるので、普段は下の方に降りる用事がないんです。でも何か用事があるときに通るのがこの 森。一言で言うと「うっそう」としています。夜なんて絶対に通れません。ハリー・ポッターの映画第二弾をご覧になったことがある方は、あの巨大グモが住ん でいる森の縮小版、そんでもってちょおっとだけ明るいものを想像していただければ、大体イメージが湧くかと思われます。

そんでもって、その森に住んでいるのが写真のリスです。ウサギもいますが、シャッターチャンスにめぐまれず。彼らは必死に生きています。本当に必死です。 そして人間には慣れていますので、近づいても無視されます。いやいや、ちょ、ってか、ほら、動物を見つけて、もっと近くで見たいなって近寄ろうとすると、 パッと逃げてしまって、「あー、もうちょっと見たかったなー」なんて状況あるじゃないですか。このリスにおいてはそんな状況絶対に起こりません。むしろ透 明人間になったかのような錯覚を引き起こされます。「ちょ、私のこと本当に見えてます?」って質問したくなります。ちなみに実際話しかけてみましたが、そ れも無視されました。

近所のリス

彼ら彼女らは食べます。がつがつ食べます。その食べっぷりは気持ちよいを通り越して心配になってくるほどです。そして食べ終わった木の実は放ります。ぶ んっと放ります。「てめぇ何か文句あるってんか」というアテレコがばっちり入る放りっぷりです。リスに対しての「かわいらしい」イメージは、ちゃぶ台のよ うにひっくり返されます。
最後に森の全体写真を。昼間に撮ったんで明るいイメージですが、騙されちゃいけません。