ベトナムの「食」

2007年9月23日

ホーチミンの街角から【第1話】

生春巻
ホーチミン(旧サイゴン)は
首都ハノイに続くベトナム第2の都市
生春巻
生春巻は有名なベトナムの伝統的料理
フォー・ボー
牛肉味のフォー・ボー
(ちなみにフォー・ガーは鶏肉味)
巨大シャコ料理・ガーリック揚げ
巨大シャコ料理・ガーリック揚げ

まず、何といっても、食べる楽しさですね。ホーチミンって、あらゆる料理が、安くて、とても美味しいんです。

まず、ベトナムの伝統的料理は、有名な生春巻の、不思議な美味しさを始めとして、みな、マイルドな味。辛過ぎるなんてことは決してなく、また、揚げ物で も、油の使い方が控えめなので、おしなべて、日本人の口に合います。

米から作る細い麺フォーも、あっさりして、するりと喉を通るので、食欲の無い時や、二日酔いの朝に、ぴったりです。南北に長い、2,000キロにも及ぶ海 岸線に恵まれた国ですから、悠久の昔から、シーフードを食べて、その料理の仕方を極めてきています。人気のシーフードのお店は、まるでフランス料理店みた いな雰囲気。私の最大の好物は、あるレストランの、キングサイズ(20cmくらい)の蝦蛄(しゃこ)の揚げ物です。海岸リゾート地のレストランでは、ベト ナム人が、ごく自然に、お刺身や生牡蠣を食べています。

そして、なにしろベトナム南部には、中国の各王朝が滅びる度に、金持ちがコックさんを連れて逃げてきたそうですから、中国各地の料理の伝統を受け継いでい ます。そこに、よりによってフランス人が来て、フランス料理を教え込んでいった。美味しいフランスパンが、道端で数十円くらいで売っています。更に、野菜 を生のまま食べる習慣、そして、麺料理の種類の豊富さ等、東南アジアの料理の特徴も、しっかりと取り入れている。そんな舌の肥えた街ですから、ドイツ料 理、イタリア料理、インド料理だって、競争に勝ち残った店は、皆、コストパフォーマンスが高い訳です。

和食のお店にいくと、お刺身の安さに驚きますが、マグロもイカも白身も皆、ベトナム近海で取れたものですし、逆に、クエ(九絵:ハタ科)なんて、日本で普 通のお店ではなかなかお目にかかれない美味しい白身のお刺身も味わえます。

もう一つおまけに、韓国からの急速な投資拡大に伴い、ホーチミンには3万人の韓国人が住んでいるそうで、それゆえに、韓国料理、焼肉レストランの数の多さ と、美味しさ・安さも、折り紙つき。

いかがでしょうか?これだけでも、一度ホーチミンに行ってみようかな・・・と思われませんか?