夏のノルウェー

2007年7月1日

北へ2007~白夜とフィヨルドの国から【第5歩】

古都トロンハイムから港街ホウゲスンへ
▲古都トロンハイムから港町ホウゲスンへ
ホウゲスンの町並み
▲ホウゲスンの町並み
港町らしく何となく神戸っぽいが
町の規模的には10分の1以下と小さい
ホウゲスンロックフェスティバル
▲6月中旬に行われたホウゲスン・ロックフェスティバル
(イギリスのバンド、キーンのパフォーマンス)
スクーデネスハーベンの町並み
▲スクーデネスハーベンの町並み

みなさまご無沙汰いたしておりました。修士論文を無事書き終わり、学業も終了し、改めてお伝えしたく思います。
先日パートナーの仕事の都合でトロンハイムからホウゲスンという小さな港街に移り住みました。

ホウゲスンはベルゲンとスタバンゲルの間に位置する人口3万人規模の街である。かつては漁業で栄えたが、現在はノルウェーの最も大きい産業である石油・天然ガス産業に携わる人が多い。というのも70年代に北海油田で石油が発見されてから、ノルウェーは世界第三番目の原油国となったが、その産業の要をになうのは、北海油田へのアクセスの便利さからスタバンゲルである。スタバンゲルから船で2時間程度、同じローガランド地方として文化を共有するのが、ホウゲスンである。また長年の港町として、船産業も盛んであり、大小様々なボートが行き交う姿には日本人として親しみを感じる。

そんなホウゲスンから今回は夏のノルウェーについてお届けしたい。

夏のノルウェーにはいろいろなイベントがある。緯度が高いので夏至の頃は太陽がほとんど沈まず、冬の寒く暗い時期と比較して、人々は自然とハイになる。まるで冬の分を取りかえすかのように、人々は集い、太陽を楽しむ。
ノルウェーでは夏様々なフェスティバルが行われる。ここホウゲスンでは、6月のロックフェスティバル、8月のジャズフェスティバルと国際映画祭が比較的有名だ。

家の外で行われるイベントはなんでも盛んになるといっていいのだが、人々は外にテーブルを出して食事をし、外で多くの時間をすごす。第4歩で紹介したテラスの広さや、また庭の広さなどから可能なことだろう。外食でも好んで、外の席に座る。

日射時間の長さから異常にのびるのが早い芝を刈ったり、また家のペンキ塗りと家まわりのことに多くの時間を費やすのも夏の特徴だ。

ノルウェーを通して伝統的建築は木造であり、この地域では白く塗られるのが基本だ。土台はコンクリートで固められている様だが日本と違って地震がないぶん随分簡易に見える。夏の日差しにはえて、白い家々は美しく映る。

今回足を伸ばしてスクーデネスハーベン(skudeneshavn)という街へ行ってきた。ホウゲスンからは南へ車で1時間程度である。2004年にノルウェーの「夏の街」にも選ばれたノルウェーの夏を象徴するような街である。今年でちょうど150周年を迎えるこの街の建物は当時のもので、文化財保護のもと修復されている。現在はその40%が夏の家(sommerhus)として機能し、年を通しての住人は少ないが、夏には活気を取りかえす。ノルウェーも日本と同じく地方の過疎化の問題を抱えるのだが、そうした地方の過疎化を少しでもましにできる形として長期滞在や観光は存在する。長期滞在を可能にするのは5週間の有給として与えられるノルウェーの夏休みならでは。ノルウェーの仕事の仕方、休暇の仕組みについては、また回をあらためて書く事にしたい。

気温が30度以上にはめったにならない過ごしやすい夏を持つノルウェー。夏は多くの人々にとって待ち望んだ季節であるのだ。

トロンハイムのオラウ゛フェスティバル(8月初旬)での一コマ
▲トロンハイムのオラヴフェスティバルでの一コマ
(8月初旬)
家のペンキ塗り
▲家のペンキ塗りは夏の恒例イベントノルウェー人は家のことはなんでも自分でしてしまう(スクーデネス ハーベンにて)