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	<title>ワールドアイ　オランダ &#187; 6 改札口のない鉄道駅</title>
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		<title>改札口整備が進むオランダ &#124; Vanaf vaart water 運河の上から【第11回】</title>
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		<pubDate>Mon, 08 Jan 2018 21:10:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>KomatsuYuji97</dc:creator>
				<category><![CDATA[6 改札口のない鉄道駅]]></category>
		<category><![CDATA[ワールドアイ | オランダ]]></category>

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		<description><![CDATA[10年前、「改札口のない鉄道駅」と題してオランダ鉄道事情を少し紹介しました。オランダに限らずヨーロッパ全体では、パリ・ロンドン等大都市の地下鉄を除けば、駅には改札口がなく、「信用乗車方式」と呼ばれる乗車券チェックシステム [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_910" class="wp-caption alignright" style="width: 310px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/Intercity.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-910" title="Intercity" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/Intercity-300x102.jpg" alt="" width="300" height="102" /></a><p class="wp-caption-text">アルクマールとアムステルダムの間を運行するIntercity列車。アムステルダムからさらに南行して、ユトレヒト方面マーストリヒトまたはナイメーヘン行の快速列車になります。全車両二階建て</p></div>
<p>10年前、<a title="改札口のない鉄道駅 (2008年2月25日)" href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/?p=70" target="_blank">「改札口のない鉄道駅」と題してオランダ鉄道事情を少し紹介</a>しました。オランダに限らずヨーロッパ全体では、パリ・ロンドン等大都市の地下鉄を除けば、駅には改札口がなく、「信用乗車方式」と呼ばれる乗車券チェックシステムがほとんどでなのです。この方式は、走行中に複数の乗務員が巡回してきて、乗客の切符を抜き打ちで調べます。その時点で有効な乗車券を持っていなければアウト、有無を言わさず罰金です。完全自動改札システムに慣れた大部分の日本人にとっては、あまり馴染みのない方式です。</p>
<div id="attachment_911" class="wp-caption alignright" style="width: 310px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/Inside_train.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-911" title="Inside_train" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/Inside_train-300x194.jpg" alt="" width="300" height="194" /></a><p class="wp-caption-text">Intercity列車の一階客室内。検札乗務員は駅間で2-3名一組でやってきて、全乗客の切符を改めます。だいたい駅間が10分以上ある区間で現れます。</p></div>
<p>とはいえ、これは19世紀に鉄道システムが整備された頃からの方式であり、改札口整備には大規模で広範囲な設備改修が必要なことから、閉鎖系である都市部の地下鉄以外、ヨーロッパでは改札口の整備があまり進んでいません。その中でオランダではまさに、その「大規模で広範囲な設備改修」が進行中です。<a title="改札口のない鉄道駅 (2008年2月25日)" href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/?p=70" target="_blank">10年前の本連載</a>で、 「オランダの改札導入プロジェクトをじっくり観察する」と書いてしまいました(笑)ので、今回はそのフォローアップということになります(笑)。</p>
<div id="attachment_926" class="wp-caption alignleft" style="width: 160px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/OV-chipkaart.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-926" title="ov-chipkaart" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/OV-chipkaart-300x190.jpg" alt="" width="150" height="95" /></a><p class="wp-caption-text">ov-chipkaart。左上の◯と線のデザイン画がシンボルロゴ</p></div>
<p>オランダでは2006年頃、OV-chipkaartという交通用ICカードが導入されました。ICOCAやSUICAなどと同様の機能のものですが、オランダ国内では統一規格です。</p>
<div id="attachment_935" class="wp-caption alignright" style="width: 310px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/211e1cd3426f2b72d8c4d26e7f1e3881.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-935" title="tram+gebouw" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/211e1cd3426f2b72d8c4d26e7f1e3881-300x158.jpg" alt="" width="300" height="158" /></a><p class="wp-caption-text">アムステルダム・コンセルトヘボウ（コンサートホール）前に停車するトラム</p></div>
<p>初めにバス・トラム・地下鉄で利用できるようになりました。バスやトラムでは、乗車時と降車時にドア近くのカードリーダーにかざします。</p>
<div id="attachment_937" class="wp-caption alignleft" style="width: 108px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/OV-chipkaartlezer_in_een_bus_2.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-937" title="OV-chipkaartlezer_in_een_bus_2" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/OV-chipkaartlezer_in_een_bus_2-197x300.jpg" alt="" width="98" height="150" /></a><p class="wp-caption-text">バス運転手横のカードリーダー</p></div>
<p>料金は、基本料金＋乗車距離に比例する料金が0.01ユーロ単位で計算されますが、降車から35分以内に他のバス・トラムに乗れば、乗り換えとみなされてその乗車での基本料金は免除される仕組みです。アムステルダムで一般的になったのは2007年頃でしたが、2008年か9年には、<a title="改札口のない鉄道駅 (2008年2月25日)" href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/?p=70" target="_blank">以前紹介した</a>ようにアムステルダムのメトロ(地下鉄)で改札口が完全整備され、OV-chipkaartを持たずに駅ホームに立ち入ることはできなくなりました。ただし、改札口を通って入っても、電車に乗らずに同じ駅で改札口を通って出ることで料金を取られることはありません。</p>
<div id="attachment_1015" class="wp-caption alignright" style="width: 205px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/9d6afc48146a31a6320eb3043053224f.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-1015" title="アムステルダム中央駅ホーム上のカードリーダーポスト" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/9d6afc48146a31a6320eb3043053224f-195x300.jpg" alt="" width="195" height="300" /></a><p class="wp-caption-text">アムステルダム中央駅ホーム上で現在も運用中のカードリーダーポスト。ベルギー・ドイツ等からの国際列車をこの駅で降りて引き続きオランダ国内鉄道に乗り換える時(及び逆の場合)、このポストにOV-chipkaartをかざして入場処理(または退場処理)をします。</p></div>
<p>全国網のオランダ鉄道(略称NS)でOV-chipkaartが導入されたのが2010年頃からだったと記憶していますが、改札口は設置されず、券売機の近くや、ホームの上にあるカードリーダーのポストにかざして乗車・降車手続きをしていました。この方式だとカードリーダーにかざすのを忘れがちで、意図せず不正乗車になってしまったり、あるいは降車処理を忘れて後日窓口での手続きが必要になったりと、けっこう不便な扱いが続きました。</p>
<div id="attachment_1020" class="wp-caption alignleft" style="width: 310px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/09c378da698dff108f3ec1be034a6b5f.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-1020" title="アムステルダム中央駅の改札口" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/09c378da698dff108f3ec1be034a6b5f-300x150.jpg" alt="" width="300" height="150" /></a><p class="wp-caption-text">アムステルダム中央駅の改札口。設置当初数年はゲートは開きっぱなしで、カードリーダーとしてのみ機能していましたが、ここを通る時はカードをかざし忘れることはさすがに稀でした。</p></div>
<p>2012年か13年ぐらいに、アムステルダム中央駅にはようやく改札口が設置されました。日本のICカード改札口のように、隘路のすぐ右手にカードリーダーがあるので、通行時にかざすのを忘れることはほとんどありません。ただ、最初の数年はゲートを閉めることはなく、カードをかざさず通るときもゲートは開いたままでした。適正なカードをかざした時だけゲートを開けるようになったのは、2014年からだったと記憶しています。</p>
<div id="attachment_953" class="wp-caption alignleft" style="width: 655px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/alkmaar_gate.jpg" target="_blank"><img class="size-large wp-image-953" title="アルクマール駅正面口" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/alkmaar_gate-1024x372.jpg" alt="" width="645" height="234" /></a><p class="wp-caption-text">アルクマール駅に新設された改札口(ハンバーガーショップの左手)。以前この場所には、駅の反対側に自由に通行できる地下道への階段がありました。左に見える跨線橋は、2015年5月にはまだ工事中でした。地下の自由通路はなくなりましたが、跨線橋を通れば駅の反対側へ通り抜けることはできます。ただ、OV-chipkaartがないと、跨線橋上に設置された入口・出口の改札口を通過できません(料金はかかりませんが)。面倒ですが、インターホンで駅員を呼ぶ必要があります。</p></div>
<p>ワタシがオランダ住民登録を終えた2015年5月には、アルクマール駅はちょうど改札口の設置工事中でした。その年末の「帰宅」時には、工事はほぼ完成していましたが、カードリーダーのみの運用で、ゲートの開閉は始まっていませんでしたが、2016年5月の「帰宅」時には、ゲート開閉の運用も始まっていました。</p>
<div id="attachment_963" class="wp-caption alignright" style="width: 460px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/sloterdijk.jpg" target="_blank"><img class="size-full wp-image-963" title="sloterdijk" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/sloterdijk.jpg" alt="" width="450" height="402" /></a><p class="wp-caption-text">スローターダイク駅2階の乗換ホールにある改札口。スキポール空港からの列車でこの駅で降りたワタシは、3階にある11番線ホームのエレベータから下りてきて、上の写真の改札口をいったん出て(出口側から撮影)、アルクマール行の列車がやってくる3番線ホームに行くために、下の写真の改札口を再度通りました。11番線ホームからは奥の階段を降りてくればよかったのですが、スーツケースが2つあったので、一つしかないエレベータを降りてくるしかありませんでした。</p></div>
<p>本連載の<a title="ペッテンとアルクマール《2》 (2006年11月30日)" href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/?p=28" target="_blank">初期の頃</a>に「アムステルダムの十三駅(笑)」と紹介したスローターダイク駅(Amsterdam Sloterdijk)では、2017年5月初めにはまだオランダ鉄道(NS)の改札口はなく、カードリーダーのみの運用でしたが、約8ヶ月ぶりとなる年末には、改札口が完成していました。南北方向に2線1ホーム(3階)、東西方向に6線3ホーム(1階)ある複雑な駅のため、2階の乗換ホールで改札口を出たり入ったりする必要があり、空港からアルクマールに向かう途上のワタシにとって、お土産満載のスーツケースを2つ引きずって通るのはちょっとした苦行でした。おまけに本稿のための写真も撮らないといけないし(苦笑)。</p>
<p>ただ、未だ改札口が設置されてない重要な駅があります。スキポール空港駅です。アムステルダム・ハーグ・ロッテルダム・ユトレヒト等主要都市から乗換なしの列車が発着ている他、ブリュッセルやパリへ行く国際特急の停車駅でもあります。</p>
<div id="attachment_984" class="wp-caption alignright" style="width: 310px"><a href="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/schiphol.jpg" target="_blank"><img class="size-medium wp-image-984" title="スキポール空港のチケットカウンター" src="http://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/wp-content/uploads/2018/01/schiphol-300x169.jpg" alt="" width="300" height="169" /></a><p class="wp-caption-text">スキポール空港のチケットカウンター。改札口が導入されていないので、手前にカードリーダーポストが並んでいるのがわかると思います。外国から重い荷物を引きずってここの駅にやってくると、ホームに降りる前の乗車処理がついつい忘れがちになります。</p></div>
<p>スキポール空港は、とても機能的な空港として世界中から高く評価されています。乗継ゲートのわかりやすさの他、上に挙げた鉄道アクセスの便利さも高い評価点の一つです。しかも、空港メインホールからエスカレータでワンフロア降りるだけでそこは鉄道ホームという、駅と空港が完全に直結状態。到着ロビーから重い荷物をひきずってきても、ものの2分で鉄道ホームなのです。</p>
<p>ただ、このアクセスの便利さが災いしてか、今のところ改札口設置のための作業が進んでいないようです。ワタシがスキポール空港を毎年利用するようになって以来12年、保安検査場の向こうの搭乗ゲート側は、幾度となく大きな改装工事を繰り返してきましたが、見送り客なども自由に出入りできるメインホール側は、タクシー乗り場側にレストランが新設された以外、これまで大きな改装は一度もありませんでした。鉄道駅の改札口設置に向けて、そろそろ大きな改装が始まる頃かも知れません。</p>
<p style="text-align: right;">2018年1月9日(初稿)<br />
オランダ・アルクマールにて<br />
小松雄爾</p>
<p>(2018年1月14日、川崎市にて追記) 本稿では、改札口整備が進んだ、アムステルダム中央駅、アルクマール駅、スローターダイク駅と、まだ改札口整備が進んでいないスキポール空港駅について紹介しました。本稿を登録したのが1月9日の早朝(日本時間。オランダではまだ1月8日)でしたが、1月9日に東京行きの飛行機に乗るためにアルクマールから出る列車から途中駅を見てみると、まだ改札口が整備されてない駅の方が多いくらいで、ホームにカードリーダーポストが並んでいる駅がいくつか目につきました。また、車内では検札乗務員も巡回してきました。2-3人組ではなく、単独で巡ってきたのが以前との違いでしたが。「改札口を国内駅すみずみまで整備し検札乗務員の人件費を大幅に削減する」目標を達成するには、まだまだ時間がかかるのだろうな、と思いました。</p>
<div style="text-align: right;" align="right"><a href="mailto:zon@777.plala.or.jp">zon@777.plala.or.jp</a></div>
<div id="fb-root"></div>
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<p>&nbsp;</p>
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		<title>改札口のない鉄道駅 (2008年2月25日)</title>
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		<pubDate>Mon, 25 Feb 2008 14:35:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[6 改札口のない鉄道駅]]></category>
		<category><![CDATA[太陽電池と「低い国」と]]></category>

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		<description><![CDATA[▲「青春18きっぷ」チラシ JR旅客各社の「普通列車」に限り一日乗り放題になる切符旧国鉄時代(昭和57年)に増収策の一環として企画された 筆者自身は鉄道マニアの自覚はないが、鉄道に興味のない妻に言わせると、十分鉄道マニア [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #006633;"><br />
</span></p>
<table width="350" border="0" align="right">
<tbody>
<tr align="center">
<td valign="top"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-1.jpg" alt="「青春18きっぷ」チラシ" width="240" height="320" /><br />
<span>▲「青春18きっぷ」チラシ<br />
JR旅客各社の「普通列車」に限り一日乗り放題になる切符旧国鉄時代(昭和57年)に増収策の一環として企画された</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>筆者自身は鉄道マニアの自覚はないが、鉄道に興味のない妻に言わせると、十分鉄道マニアの資格があるのだそうだ。確かに、学生時代は春休みの東京への行 き帰りによく青春18切符を利用したし、18切符と駅舎での野宿の組合せで北海道まで行ったこともある。一般人に比べると十分「鉄分が濃い」らしい。<br />
そんな鈍行の旅ばかりしていた筆者も、社会人になってからは新幹線を利用する機会が多くなった。現在も年に数回ある日本出張では、新幹線で全国を渡り歩いている。</p>
<p>阪急電鉄が自動改札を採用したのは1971年頃らしい。豊中市に生まれ育った筆者は、豊中駅が有人改札だった記憶がない。有人改札だった当時の国鉄にも ほとんど乗る機会がなかったので、「鉄道の改札は自動改札が当然」という感覚で育った。高校時代は毎日、石橋駅と十三駅で定期券を抜き差し（差し抜き？） し、ときに迷惑なイタズラ等をしたこともあった（当時の件に関してお詫び申し上げます＞阪急電鉄殿）。</p>
<table width="350" border="0" align="left">
<tbody>
<tr>
<td align="left" valign="top"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-2.jpg" alt="オランダ国鉄の券売機" width="320" height="240" /><br />
<span>▲オランダ国鉄の券売機</span><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-3.jpg" alt="アムステルダム中央駅ホーム" width="320" height="240" /><br />
<span>▲アムステルダム中央駅ホーム</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>ヨーロッパのほとんどの鉄道には改札口がない。<br />
というより、改札口で乗客の出入りや乗車区間を管理している日本の鉄道システムは、世界的に見てかなり少数派の部類に属するようだ。<br />
改札口を使わずに乗車区間を管理するシステムを「信用乗車方式」というらしい。改札システムに慣れた日本人からすると、乗車券を持たずともホームには出 入り自由で、列車に乗れてしまうのは少々面食らう。しかし、乗車券を持たずに列車に乗ることは禁じられている。必ず有効な乗車区間の乗車券を持っていなけ ればならない。乗車中に検札を求める係員に有効な乗車券を示せなければ、理由の如何に関わらず、定められた高額の罰金を払わなければならない。その場で支 払うことができなければ、最悪の場合すぐさま警察に突き出されて拘置所入りである。</p>
<p>日本では改札システムが発達しているせいか、いったんホームに入ってしまえば係員の検札は厳しくない。列車内の検札ではたいていの場合、不足分の乗車券 を買い足すだけでお咎めなし、出口改札横の運賃精算機で乗客への便宜を図っていることを見ると、日本の鉄道会社は「乗車中は常に有効な乗車券を保持してい なければならない」という、信用乗車方式における原則にはこだわっていないようだ。<br />
高校卒業までは国鉄以外の有人改札を知らずに井の中の蛙として育った筆者も、その後国内の方々を旅行することで、全国には無人駅や車内改札、多扉の路面 電車などの存在を知った。基本的に改札口で乗客の出入りを管理しているとはいえ、管理しきれないところも多かった。改札口がない場合は、車掌は乗客の自己 申告を信用して切符を車内で販売し、回収するというシステムが採用されている場合が多い。</p>
<table width="350" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right" valign="top"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-4.jpg" alt="検札係とツーショットの編集長" width="320" height="240" /><br />
<span>▲検札係とツーショットでご満悦の編集長<br />
(アルクマール北駅にて)</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>さて、オランダ鉄道の検札の実態はどうか。筆者はおもに週末、アルクマールとアムステルダムの間を中心に利用するほか、出張で平日にユトレヒトなどに出 かけることがある。個人的な感触だが、乗車時間1.5時間当たり1回ぐらいの頻度で検札に出くわすと言ったところか。快速などの優等列車に乗ることが多い ので、通過駅の多い区間で遭遇することが多い。理論的には検札に会った瞬間の区間で有効な切符を示せたらよいことになる。<br />
車両に検札係が入ってきたら、たとえ眠っていても起こされて、切符を示さなければならない。周囲の乗客はみな素直に切符を提示し、今までに罰金を払わされたのを目撃したのは二度しかない（いずれも、外国からの旅行者）。<br />
筆者も既に分別のついた大人だし、不正な乗り方をして小銭を節約しようなどとセコイことは既に考えないが、自分の高校時代のズル賢い振る舞いをここ現地の若者達に投影すると、果たしてきっちりルールを守って乗っているのか、疑いたくなることもある。<br />
聞くところによると、不正乗車の客は少なからず存在するし、一方で検札係が乗客から暴力を受ける事件も発生しているらしい。検札係の態度が不快だから列車は嫌い、旅行はいつも自家用車、と言っている同僚もいる。彼は普段はいたって紳士的な男なのだが。</p>
<table width="350" border="0" align="left">
<tbody>
<tr>
<td align="left" valign="top"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-5.jpg" alt="アムステルダムの市中を走るトラム" width="320" height="240" /><br />
<span>▲アムステルダムの市中を走るトラム</span><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-7.jpg" alt="アムステルダムの市内交通で導入プロセス進行中の改札口～横の黄色いポストは従来の回数券スタンプ機" width="320" height="240" /><br />
<span>▲アムステルダムの市内交通で導入プロセス進行中の改札口<br />
～横の黄色いポストは従来の回数券スタンプ機</span></td>
</tr>
<tr>
<td valign="top"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu21-6.jpg" alt="ターミナル駅の電光掲示板～まるで空港を思わせる" width="320" height="240" /><br />
<span>▲ターミナル駅の電光掲示板～まるで空港を思わせる<br />
(ユトレヒト駅にて)</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>ヨーロッパの鉄道会社が、日本の優れた改札システムを羨ましく思っていることは間違いない。しかし一方で、これからそれを導入することが簡単ではないことも承知していることだろう。<br />
アムステルダム市内のメトロ（地下鉄）が、1年半ほど前から完全改札システムを導入しようとして試行錯誤しているが、トラム（路面電車）やバスとの共通 チケットと改札専用チケットの併用をやめられず、全く有効に機能していない。行く行くは改札専用チケットを使える装置を、全てのトラム、バスにも取り付け て、鉄道駅の改札も10年計画で整備していくプランがあるらしい。<br />
オランダという国家は、いったん決めたプロジェクトは最後までやり遂げる頑固さがある一方で、無理な目標は適宜現実的な目標に修正するのも得意とする。 オランダ人の得意とする「省力化のための技術」と、オランダ人が日本人に比べて相対的に苦手な「消費者サービス向上のための技術」、この二つが入り混じっ た改札導入と言うプロジェクトを、今後どのように進めていくのか、自動改札先進国から来た筆者がじっくり観察させていただくことにしよう。</p>
<p>最後に、列車の遅延について。オランダの鉄道は、ヨーロッパ諸国の中で最も時間に正確な鉄道と言われているらしい。それでも遅延はしょっちゅう発生して おり、日本人の筆者にとってはまだまだ不満である。しかし、遅刻の理由が「列車の遅延」であれば、重要なミーティングであってもあまり咎められることもな く、「列車が遅れたのなら仕方がないね」と許してしまう文化が、鉄道会社の定時運行への動機をあまり強くさせないのかもしれない。それでも他国に比べたら 優秀な方らしい。<br />
新幹線のような超高速列車を、2分と遅れることなく東京・大阪間を10分程度の間隔で走らせる芸当は、ヨーロッパ人には決してまねができないのである。日本と言う国の素晴らしさをこういうときに実感するのである。</p>
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