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	<title>ワールドアイ　オランダ &#187; 8 12年ぶりの天然氷スケート</title>
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		<title>12年ぶりの天然氷スケート【後編】 (2009年3月6日)</title>
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		<pubDate>Fri, 06 Mar 2009 14:52:52 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[8 12年ぶりの天然氷スケート]]></category>
		<category><![CDATA[太陽電池と「低い国」と]]></category>

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		<description><![CDATA[女子30kmマラソンレースの様子(1周目)　アルクマールのスケート場にて 12年ぶりの天然氷スケート【後編】 次回オランダで天然氷のスケートが楽しめるのは、いつのことになるだろう。オランダ気象庁によれば、現在の気候でスケ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<table width="600" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu32-1.jpg" alt="女子30km" width="600" height="360" /><br />
<span>女子30kmマラソンレースの様子(1周目)　アルクマールのスケート場にて</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p><span style="color: #006633;"><br />
12年ぶりの天然氷スケート【後編】<br />
</span></p>
<table width="220" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu32-2.jpg" alt="天気図" width="200" height="200" /></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>次回オランダで天然氷のスケートが楽しめるのは、いつのことになるだろう。オランダ気象庁によれば、現在の気候でスケートができるレベルに運河が凍りつ くのは、18年に1回の確率だそうなので、当分は望み薄かもしれない。しかし、次回厚い氷が張ったときには、アイセル湖のような大きなところを滑ってみた いものだ。</p>
<p>そんな気持ちもあって、筆者もスケートを習ってみることにした。</p>
<p>幸いなことに、アルクマールには、立派なスケートリンクがある。競技もできる400mトラックと、室内リンクがあり、筆者の自宅からもさほど遠くない場 所にある。プールなどと共通の、アルクマール市スポーツ年間パスを持っておれば、一回の入場料はたったの1.6ユーロ、とても気軽に利用できる環境にあ る。<br />
スケート場併設のスケート学校は、事実上スピードスケート専用である。2006年の秋から、冬じゅうスケートレッスンを受けている妻と子供たちは、既に かなりの滑り手である。来蘭前は全くスケートの経験のなかった妻だが、今では30kmツアーに参加するぐらい容易いことであろう。</p>
<table width="340" border="0" align="left">
<tbody>
<tr>
<td><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu32-3.jpg" alt="スケートリンクにて" width="320" height="240" /></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>筆者は、我流ではあるものの、全く初めてというわけでもなかったので、これまでスケートレッスンは受けなかった。妻ほど熱心にオランダ語を勉強していな いこともあって、オランダ語でレッスンを受けることも心理的障壁だった。スケート靴も、日本のスケートリンクでは通常禁止されているスピードスケート用で はなく、ホッケー用のものを選んだ。<br />
しかしながら、週末いっしょに滑りに行っても、レッスンを受けている家族と、我流で力任せに滑っている筆者とは、技量の差は開くばかり。基本ができてな い上に、スピードが出にくい構造で、妻はおろか、上の娘にもスピードで抜かされてしまっていた。バックやターンなどのホッケー的な小技を上達させること で、気を紛らわせていた。</p>
<p>この１月、天然氷のスケートツアーの話を聞いているうちに、スピードスケートを習わねば、という気持ちが強くなった。今のままでは長距離ツアーに参加す ることなど覚束ない。オランダ語がわからなくても、見よう見まねで何とかなるだろう。少しぐらいは、英語でも教えてくれるに違いない。何より、コーチ達の 間では、スケートを熱心に習う日本人として、妻と子供たちは既に有名人なのだ(笑)。筆者も多少はその恩恵に与れるはずだ。</p>
<p>オランダには2月に一週間、学校が休みになる週がある。国民の祝日が日本に比べて非常に少ないので、学期中に休みの週を作ってリフレッシュするのだが、 子持ちの勤め人も、通常その時期に合わせて有給休暇をとる。地元のスケート学校では、4日間の集中レッスンが、子供だけでなく大人対象にも開催される。筆 者は午前の部・夜の部のうち、午前の部の方に申し込み、張り切ってスピードスケート用の靴も新調した。</p>
<table width="340" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu32-4.jpg" alt="地元のスケート学校" width="320" height="240" /><br />
<span>スケートレッスンを受ける筆者<br />
(【前編】のときとは靴が違う)</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>午前のコースに集まった大人の数は30人ほどだった。何人かに尋ねてみたが、今回レッスンを受ける気になった動機は、ほとんどが筆者と同じようなもの で、12年ぶりの天然氷がきっかけだったようだ。久々に滑ったものの、思うように滑れなかった人や、スケートを基礎から習いなおそうと思った人たちが多 かった。例年ならば、2月の大人向け集中レッスン午前コースには、こんなに多くは集まらないのだという。</p>
<p>4日間の集中レッスンは、予想通りほとんどがオランダ語だったが、コーチの仕草の見よう見まねで、何とか内容をフォローした。時々は英語で話しかけてく れて、多少なりとも筆者の理解を助けてくれた。おかげでスピードはそれなりに速くなり、長時間滑っていてもそれほど疲れなくなった。学生時代に受けたス キー講習の経験も、それなりに役に立った。</p>
<table width="340" border="0" align="left">
<tbody>
<tr>
<td><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu32-5.jpg" alt="シニアもエンジョイ" width="320" height="240" /><br />
<span>土曜の夜の室内リンクはシニアの時間</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>スケート場で周囲を見渡せば、高速で滑る上級者たちや、若者や家族連れはもちろんのこと、お年寄りが連れ立って颯爽と滑っているのが印象的だ。足腰を強 く保つには、打って付けの老化防止策なのだろう。エネルギーも適度に消費され、運動不足解消にも役立っているに違いない。<br />
個々人の健康管理も自己責任に負うところの多いこの国では、一方では様々なスポーツが奨励され、施設も安価で利用できるようになっているが、スケートはその一つの象徴といえる。筆者らの家族にとっても、今ではスケートがすっかり冬の娯楽である。<br />
オランダの冬は暗い。夜が長く、基本的にはどんより曇った日が続く。この憂鬱な冬をストレスなく過ごすのに、スケートは必須のアイテムとなりそうだ。</p>
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		<title>12年ぶりの天然氷スケート【前編】 (2009年3月6日)</title>
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		<comments>https://www.rikuryo.or.jp/world_eye/nederland/?p=108#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 06 Mar 2009 14:51:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[8 12年ぶりの天然氷スケート]]></category>
		<category><![CDATA[太陽電池と「低い国」と]]></category>

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		<description><![CDATA[自宅裏手の天然氷の上をスケートする筆者 2008年のクリスマスから年末にかけて、この季節には珍しく風も穏やかで、爽やかに晴れ上がる日が続いた。しかしここは北緯53度、冬至から10日程 度では、日照時間も短く、太陽の角度も [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<table width="600" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu31-1.jpg" alt="スケートに興じる筆者" width="600" height="360" /><br />
<span>自宅裏手の天然氷の上をスケートする筆者</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>2008年のクリスマスから年末にかけて、この季節には珍しく風も穏やかで、爽やかに晴れ上がる日が続いた。しかしここは北緯53度、冬至から10日程 度では、日照時間も短く、太陽の角度も浅い。晴天による夜間の冷え込みは、日照による気温上昇を上回った。街なかの運河は少しずつ氷が張っていき、水鳥た ちは徐々に少なくなる氷の裂け目に集まって、群れを成して寒さをしのいでいた。</p>
<p>年が明けた最初の週末は、わずかに寒さが緩んだものの、週明けから再び晴天が続き、気温は少しずつ下がっていった。テレビのニュースは、ドイツ国境近く の内陸部では、最低気温が－15度に至ったと伝え、北海に近く比較的気温の高いアルクマールでも、運河の氷が少しずつ厚くなっていった。1997年以来、 この地域では厚い氷が張らなかったが、12年ぶりの寒波が、思わぬボーナスをもたらしたようだった。</p>
<table width="340" border="0" align="left">
<tbody>
<tr>
<td><a href="http://webetab.ac-bordeaux.fr/Primaire/64/bayonne/eps/Bruegel/prodart/inspiration.htm" target="new"> <img src="../../../worldeye/nederland/komatsu31-3.jpg" alt="Avercamp「スケートをする人々のいる冬景色」" width="320" height="184" border="1" /><br />
<span>「スケートをする人々のいる冬景色」,Hendrik Avercamp(1585-1634)</span></a><span><br />
（アムステルダム国立博物館蔵）</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>オランダは、スケート発祥の地と言われる。早くから街なかに運河を張り巡らし、しかも冬は厳寒が訪れる。天然氷と都市生活が密接に結びついていた地域 は、他にそれほど多くないだろう。歴史的にはより実用性の高いソリが先に登場したであろうが、実用性より娯楽性の高いスケートは、経済的に比較的恵まれて いたからこそ生まれたのだろう。<br />
オランダの「黄金時代」と呼ばれる17世紀には、当時の風俗を伝える数々の絵画が残されている。中でも、冬の描写を好んだAvercampは、いくつもの作品で、氷の上で楽しそうにスケートで遊ぶ人々の姿を描いている。<br />
数々の地質調査などによって、17世紀の平均気温は、全地球的に今より何℃か低かったことが明らかになっているが、当時のオランダ人たちは、冬の間凍りついた運河の上で楽しく遊んでいたに違いない。</p>
<p>今年の新年の休暇の明けた１月５日ごろだったろうか、王立スケート協会から、天然氷の上でのスケートツアーイベントが、全国20余りの会場で行われると 発表された。そこらじゅう干拓地だらけのオランダでは、街中といわず郊外といわず、排水用の水路が縦横に巡っているが、そのような水路を巡る 10～200kmのツアーイベントが、1月10-11日の週末に、各地で開催されるというのである。<br />
また、８日の木曜日には、天然氷の上での100kmレース(1周4km×25週、女子は15周60km)が開催され、普段は人工氷の400mトラックで40～50kmレースを戦っている強者たちを中心に、12年ぶりの栄冠をかけて争われた。</p>
<table width="340" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu31-4.jpg" alt="運河でスケートを楽しむ人々" width="320" height="240" /></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>筆者の自宅裏の運河も、水曜日辺りから、近所のハイスクールの生徒たちが、昼休みや放課後に氷に乗って遊び始めた。木曜日・金曜日には、何人もの人がスケートで滑り始めた。これは筆者たち家族も滑らないわけにはいかない。<br />
土曜日午後、アムステルダムの日本語補習校から大急ぎで帰ってきた。日暮れまで1時間半ほどの薄暮の中、河岸の土手に腰掛けスケート靴に履き替えた。こ わごわ歩き出してみれば、ふだん滑りなれている人工氷と、違うような同じような感触。でも、なんだかウキウキと楽しい。ふだんは立ち入ることのない運河の 上から、周辺の景色を眺める不思議な感覚。スケートを滑らせながら、景色が後方へ流れていく不思議な感覚。寒さが厳しい中、日常の中での非日常を、このよ うな形で味わえるとは思ってもみなかった。</p>
<table width="340" border="0" align="left">
<tbody>
<tr>
<td><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu31-5.jpg" alt="氷の上のピクニック" width="320" height="240" /></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>日曜日、近所の人たちの中には、昼前からテーブルを持ち出して、氷の上でピクニックをしている人たちがいる。スピーカーから大きな音で音楽を鳴らして、 まるで即席のスケートリンクである。颯爽とスケートを楽しむ人が多い中、普通の靴で歩いている大人や走り回っている子供もおれば、スケートで削れた氷粒を 集めて、雪玉を作っている子供もいる。小さな赤ちゃんをソリに乗せて引っ張っている人、ベビーカーをそのまま押している人、様々な人たちが、氷の上で遊ぶ ことを楽しんでいた。<br />
日曜の午後などは本当に天気もよく、外に出ていてもあまり寒さを感じなかった。気温もどうやら上がり気味だったようで、河岸近くでは、氷がジュクジュクと解けかかっていたところもあった。このまま氷が割れやしないかと、ちょっとしたスリルも味わった。</p>
<table width="340" border="0" align="right">
<tbody>
<tr>
<td align="right"><img src="../../../worldeye/nederland/komatsu31-6.jpg" alt="子どもをそりに乗せて" width="320" height="240" /></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>月曜日以降は気温も上がり始め、雨も降り始めた。氷は少しずつ解けていき、天然氷が楽しめた、束の間の日々は終わったが、しばらくの間、同僚たちとの会 話は、天然氷で楽しんだ話題で持ちきりだった。30kmツアーのイベントに参加した者、広大なアイセル湖の上を滑りまくった者もおれば、数年ぶりにスケー ト靴を履いたという者もいて様々だが、多くが12年ぶりの天然氷を楽しんでいた。自前のスケート靴を持っていない、非オランダ人同僚達は、話題の中に入れ ず残念そうだった。<br />
テレビや新聞のニュースも、天然氷に関する各地の様々なニュースを伝えた。この数週間でスケート靴が100万足以上売れたこと、その週に天然氷のスケー トを楽しんだ人は、推計300～500万人(オランダの人口は1600万人)だったこと、頭を強打したり手足を骨折したりして数千人が病院に運ばれたこと 等々。30kmツアーに参加していたvan Middelkoop国防大臣も、転倒して手首骨折というご愛嬌（失礼！）である。<br />
昨年秋からの世界同時不況は、オランダ経済にも暗い影を落としているが、日本ほど悲壮感が漂わないように感じるのは、楽しむべきときには頭を切り替え、徹底的に楽しむことができる、オランダ人の強みによるのだろう。</p>
<p>筆者も自分達が楽しむのに夢中で、自宅裏手の運河の様子以外、ほとんど見て回らなかったことに気がついた。こんなに沢山のイベントが各地で同時開催され るとは、実のところ想像に及んでおらず、後になってから詳細を知ったのが真相である。今思えば、せめてアルクマール市内だけでも、あちこちの様子を写真に 収めておけばよかった。ふだん見慣れた運河が、即席スケート場に様変わりしていたことだろう。なお、<a href="http://www.knsb.nl/upload/natuurijs/2009/index.htm" target="new">王立スケート協会のサイト</a>では、当日の各地の写真が閲覧できる。</p>
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