牡丹江から斉斉哈爾へ

2014年4月2日

半泊分の料金を支払い19:00まで滞在を延長できたので妹たちへ捧げる花を買いに出た。花屋で知り合いになったタクシーの運転手に橋の上から投げたいのだと頼んだ。その後、北山公園まで送ってもらってぶらりぶらりと歩き回り気づけば夕間暮れ。夕食後、ホテルに引き返し夜行に乗る。

20:10発K7156斉斉哈爾(チチハル)行き硬席66号51元。3人掛けの硬いシートが向かい合わせで6人。腰に来るので絶えず姿勢を変えていなければならない。眠るどころか身の置き所さえもない感じ。辺りを見回すと席さえない人々がデッキや通路に立っている。コンパートメントの下段がいいとか三段ベッドの上は嫌だなんて御託を並べていたのが目から鱗とはこれ如何にとも言うべきこの体験。
1:30 哈爾浜(ハルビン)から乗ってきた若者が前に立つ。何号ですかと聞かれた。ああ、満席だが、誰かが彼の席に座ってるのだと分かった。その女性は悪びれもせずスックと立つと移動していった。若者は斉斉哈爾大学の4年生の王君で卒業前の帰省とか。新設大学で第一回卒業生となるそうだ。家族は中学校教師の父、小学校教師の母、5歳上の姉は新疆で仕事中、来年結婚の予定とか、理想の大学に入れなかったがここで学べてよかった。就職も決まり卒業式とお別れ会が待っているとも話してくれた。おいしいものは焼き肉だそうで夕飯を一緒に食べる約束をした。話しが弾んですっかり腰のだるさを忘れてしまった。そうこうするうちに臥里屯という小さな駅に着いた。4:27 大きな荷物を抱えたり頭に乗せて農民工(出稼ぎ労働者)の群れがどっと降りたので車両はガラガラになった。足を延ばしてゆっくり座った。ぐるっと見て回るとうーん逞しいなあ。先ほどまで立ちんぼうの輩が空いた席に長々と足を延ばして既に寝込んでいる。