第25話 2012年 秋

2012年11月22日

皆様、こんにちは。今年の夏は色々と考える事があり、私にとっては とても長い夏になりましたが、9月、10月はすっきりとした気持ちでウィーンの 秋を楽しむ事ができました。 紅葉のはじまったウィーンの森へ友人達と行きお散歩をして、今年のブドウからできたシュトゥルム(発酵段階のワイン)をホイリゲで楽しく頂いたり、シェーンブルン宮殿の並木道をのんびりと歩いたりする時、ウィーンの秋だなあと穏やかな気持ちになります。
 

ホイリゲ                  

 

(写真1.ホイリゲ)                   (写真2.シェーンブルンの並木道)

 

先日、ウィーンフィル定期演奏会のリハーサルを聴ける機会があったので、 サイモン・ラトル指揮でシューマン:「楽園とペリ」を聴いてきました。 私はシューマンが大好きでとても楽しみにしていたのですが、その日は 長くて難しくて大変な曲だったという印象でした。でも、家に戻ってゆっくり 復習をしてみると、ストーリーが気に入って、音楽も素晴らしく何度も聴いて ファンタジーの世界に浸る事ができました。シューマンは「素朴で力強く、 ファンタジーをもっていつも生き生きと演奏する事!」と本に書いていて、 私はその文章を読むといつも勇気がわいてきます。

 

 

 

 

 これから冬にかけ演奏会が多い季節なので、忙しい中でもファンタジーを持って 一曲一曲落ち着いて準備していきたいなと思います。

                                      

                           (写真3.リハーサル風景)