六稜お宝探検隊が行く(2)

奈木進さん(66期)の巻

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装幀がぼろぼろになった
化学の問題集を持つ奈木さん
「1章づつバラしてね…
持ち歩いて覚えたもんだよ」
アーカイヴ【Archives】…記録保管所、公文書館。
あるいは(保管所にある)公文書、古い記録のこと。

連載第2回は寝屋川市にお住いの奈木 進さん(66期)を訪ねました。 原子力関係のエンジニアとして活躍するも「大病を患い、人生の大半を闘病に明け暮れた!」と豪語される奈木さん。 なかなかどうして一見とてもそのようには思えない溌剌ぶり。
半年前に始めたパソコンでインターネットに果敢にトライ。 六稜WEBの中から「卒業アルバムのデジタル化プロジェクト」のことを知り「お手伝いしよう」とメールをくれた強者です。

nagi2 早速、WEB運営委員となられた奈木さんは毎日何十通も届くWebMLに動じることもなく、たった2週間程度の間に、一人で、ご自身より上の期の先輩方に片っ端から電話攻勢。 アッという間に十数冊という歴史的貴重本を集め回った伝説の御仁です。
デジタル化を進める現場のほうが、恐れおののいてしまい、奈木さんに付けた綽名が「ステルス戦闘機」。

おや、脱線…失礼いたしました(笑)。

寝屋川のお宅に到着して、応接間に通されてびっくり。熱帯植物園の温室のごとく「月下美人」の大きな鉢植えが所狭しと枝葉をもたげていました。
「もっと早くに取材に来て貰う心算だったんだけど…物置きの整理に半月もかかってしまってね~」。
nagi3 皇紀2605年記念の六稜バッジやら、ダイキャスト製の肉弾三勇士像(これはグリコのオマケでした!)まで…あるわ、あるわ。出てくる、出てくる。
流石のステルス氏が「半月かかった」と言うだけあって、「ガラクタの類」(本人談)…もとい「歴史的遺物」は、とめどなく、部屋中に溢れかえっていました。
「これでもね…兄が生前に持ち帰った分が減ってるから、少ないほうなんだよ」だって。
「もう『目録』の整理も殆どできてるから。ところで…会館はいったい何日頃に建つの?」恐れ入りました。脱帽。
ここにもまた、新六稜会館の竣工を静かに待つ六稜のお宝が眠っているのでした。