六稜NEWS-071117

六稜69期生、卒業50周年を祝う

reporter:上原道子(69期)

 我々69期生が69歳になる今年は卒業50周年、その記念同窓会を11月17日、北野高校内で開き156人が賑やかに集いました。
 多目的ホールで始まった式典は、まず黄泉の国に旅立たれた先生方や級友に黙祷を捧げ、代表挨拶の後、ご出席下さった石本校長、恩師の石田、今中、稲葉各先生方から祝辞をいただきました。

 続いての卓話二題はそれぞれ同期のエキスパートによる「裁判員制度」と「セカンド・オピニオンを上手く求めるには」。
 裁判員制度に関して弁護士の樋口氏は、重大な犯罪を裁くのに素人が加わる意義や、人生で培ってきた豊かな感性や市民感覚を活かす場なので、もし当たったら逃げずに参加してほしい、という話に前向きになった人も多い筈です。
 呼吸器専門医・門田氏のセカンド・オピニオンに関する話は具体的で分かりやすく、医者に「おまかせします」ではなく、納得のいくまで説明を聞き、よき医者を選び、自分のことは自分で決める時代であると実感しました。
 嬉しかったのは在校生の吹奏楽部の演奏です。彼等のおじいさん、おばあさん世代の私たちに素敵なプレゼントをくれました。懐かしのジャズ・メドレー、唱歌、風林火山やアイバンホー、などドラマティックな演奏に、思わず感動でうるうるしてしまいました。ゴスペラーズの「言葉にすれば僕たちがめぐり逢い」という歌詞をふと思い出し、君たちも未来にはばたいていく時、この仲間と共有した切磋琢磨の思い出はきっと生きる力になるよという思いを、ありがとう!と共に贈りたくなったのです。暖かな校庭での集合写真にはみんな何度も<いい顔>をして収まりました。

 この後は六稜会館に移動し、一階フロア一杯に展示された「作品展」に群がり、書に始まり絵画、写真、俳画、俳句、写真と俳句のコラボ、仏像彫刻、シャドーボックス、お人形、着物のリフォーム作品、等々……同期生の存在感を表わす作品に感嘆の声が飛び交っていました。
 三階ホールでの立食パーティでは飲み食い以上に話に花が咲き、思い出の歌のBGMあり、ゲームあり、おおいに盛り上がりました。
50周年のために作られた思い出のあの日あの時を詠んだ歌詞を、デューク・エイセスの「おさななじみ」のメロディーにのせてみんなで大合唱。そして校歌斉唱で華やかな同窓会はお開きに。未だ「語りつくせぬ想い」は二次会へとなだれ込んだのでした。
 記念切手も発行し、前日のゴルフ大会、翌日の農園での収穫祭と、三日にわたる50周年記念同窓会でした。50周年記念文集も来春発行の予定です。私たちがどんな時代を生きてきたのかを思う時、58人もの仲間が鬼籍に入りましたが、戦争で一人も亡くしていないのはやはり平和であったのだという思いのした一日でした。

卒業50周年記念
〝わが青春の北野高校〟

作詞:大野(山本)文子+荒井徹

~前奏~

あなたは憶えているかしら
図書館階段上と下
思わず落とした『狭き門』
駆け寄り拾ってくれたよね

きみは憶えているかしら
野球の応援アルプスの
僕呼ぶ声に励まされ
ホームめがけて走ったぜ

あなたは憶えているかしら
音楽喫茶の田園で
初めて聴いたべートーベン
コーヒー甘くて苦かった

~間奏~

きみは憶えているかしら
テニスコートのネット裏
サッカーさぼって盗み見た
きみはコートの蝶だった

あなたは憶えているかしら
プールサイドの雨上がり
心一つに歌ったよね
ロシア民謡、反戦歌

きみは憶えているかしら
阪急電車の通学を
たった5分で梅田着
夢ははかなしはや別れ

~間奏~

みんな憶えているかしら
淀川堤防走ったね
白い吐息が熱かった
ガリ勉忘れて燃えたよね

みんな憶えているかしら
あまりにも早く逝った人
アルバム見るたび思い出す
「やあきたの」って笑ってる
 
指折り数えりゃ何のその
校舎離れて五十年
頭は白くなったけど
誰にも負けない心意気

昔懐かし思い出を
胸に抱いて今日集う
きみもあなたも変わらない
わが青春の北野高校

~繰り返す~

きみもあなたも変わらない
わが青春の北野高校

Last Update : Jan.12,2008