われら六稜人【第29回】レンズに魅せられた男
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仮に、望遠鏡を教育の一環、一つの文化や芸術の類だとすれば、今までのような「箱モノ行政」式に、とにかくお上が作って住民にあてがう、後から住民が魂を入れる…というやり方には一種の懸念を感じざるを得ません。
むしろ、これからの行政としては、府民の創意や工夫、情熱や熱意を積極的に採り入れてこそ実効があると思うんですね。
だから私たちが「北野の卒業生」として、お世話になった母校に対し、ささやかな恩返しをする…というか、あるいは府民として「特徴ある学校づくり」に幾許かの協力をする…後輩たちの教育の場に少しでも豊かさや潤いを与えることで、それが「特徴ある学校づくり」に資していただけるのであれば本望だなぁと思うわけです。
そのためにも、私独りが個人プレーとして作るのではなくて、多くの人たちと皆で心をあわせて、私たちのひとつの行動の結晶として一緒に作りあげたいと思うのです。
大阪府にも是非そのことを考えて欲しいと思います。現役の生徒やPTAの方々、同窓会の皆さん、さらには地域の文化施設として可能な限り、近隣の青少年に対して開放し「みんなで星を見よう」と、そういう動きの中で北野の天文台が立ち上がって行くのが理想だと考えています
Update : Feb.23,2000