【第76回】平和構築の現場で

六稜トークリレー Talk Relay【第76回】2010年8月7日

辰巳知行さん@99期 辰巳知行さん@99期
(大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程)


昭和62年、北野高卒業。早稲田大学人間科学部を卒業後(株)ミキハウスに入社し、人事部で採用を担当する。退社後、国連ボランティアとして紛争終結後のコソボへ。UNMIK(国連コソボ暫定行政機構)の国際文民行政官として、民族紛争の縮図のような町ミトロビッツァの市役所にて勤務。
その後もプラン・インターナショナル(国際NGO)のスタッフとしてカンボジアに、国連PKOのスタッフとして国連リベリア・ミッションに、JICAの専門家(人間の安全保障企画調査員)としてバルカン事務所(在セルビア)に勤務し、戦後復興を平和構築に関する業務に関わる。
現在は大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程に在籍中。
「平和構築支援」という言葉をご存知でしょうか。紛争後の平和維持活動、復興支援、再発予防支援などの一連のプロセスにおける様々な支援のこと指しますが、その支援の現場では、国連をはじめとする多くの国際機関や各国の支援機関、そしてNGO等が活動しています。
ベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終結したのが約20年前。世界は平和に向かうと誰もが楽観的になれたのはほんの束の間でした。各地で「内戦」という形の紛争が乱発し、多くの犠牲者を出しました。近年は「対テロ戦争」という名のもと、時間的にも空間的にも制限を設けない「戦争が」一部の国々によって展開され数え切れないほどの民間人が犠牲になってます。
私は、国連PKO(コソボ、リベリア)、NGO(カンボジア)、JICA(ボスニア、セルビア、マケドニア、アルバニア)での勤務を通じて、平和維持活動、戦後復興支援、再発予防支援等に関わって参りました。今回のトークリレーでは、多くの写真を交えて、平和構築に関する仕事の内幕をお伝えする予定です。またそれらを通じて、世界各地に現存する「平和ではない状況」を感じていただき、戦争とは何か、平和とは何かということに思いをめぐらせるひとつの機会にしていただければ幸いです。

【第76回(8/7)】辰巳知行さん@99期
公式チラシ(JPG,512KB)
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