六稜トークリレー【第58回】reporter:河渕清子さん@64期

パノラマ合成写真

「日本経済あれこれ~阪神ファン式人生の法則」国定浩一さん@71期

国定浩一さんと64期の7人

テレビでおなじみの国定さん…かねがねおもろいおじさんだな、と思ってた人がまさか六稜生とは今まで知らなかった。Gファンの私は「今月のトークリレー は欠席や!」と一旦心に決めたものの、最前線を突っ走る我がG軍ファンとしたら「余裕のあるとこ見せて聴きに行こかな?」と思い出した矢先。この講演を聴 くために同期の虎ファンが6人(1人は岡山から!)も駆けつけて出席すると聞いて、元運営委員としても迎え打たないと…(いえ「お迎えしなければならな い」)気持ちに駆り立てられた。
先ず、講演のサブタイトルに「阪神ファン式人生の法則」というのが気になったが、受付でもらった資料の中に9月20日発売されている国定氏の著書のタイ トルであることも初めて知った。開演15分前にホールに入ったら何時にも増して入りがいい。コレはひょっとして全員タイガースファンなの?敵地へ乗り込ん だ感がしないでもなかった。勿論、ここでは巨人の話はご法度よ、と自分に言い聞かせながら(笑)。

講演が始まった。東大法学部卒後、数々の役職経験のある彼である。先ず、経済論をピリッとした辛子をきかせながら、分かりやすく話してくれた。ちなみに 今日の国定氏の服装は、昨日買ってあげたばかりという黒のタイガースTシャツの上に、タイガースフラッグが裏に付いているオフホワイトのジャケット姿。
いよいよ後半の参加者お目当てのタイガースのお話が始まるや、彼の弁舌は立て板に水を流すごとく、早口で熱っぽくなった。まるで落語か漫談を聞いてるよ うでおもしろくって場内爆笑の渦が巻く。「人生は2勝3敗の哲学」…人生はこれで行けばいいのだ、巨人ファンならせいぜい4勝1敗か?とか巨人戦に負けて も「今日はこれぐらいにしといたろか」というのが阪神ファン、と話される。
落ち込み悩むことを知らない鷹揚さと曖昧さのある阪神ファン堅気(私にはそう思えた)は、大阪人のそれと合い通じるものがあるのかもしれない。かくいう私も「大阪人」だが(ちょっと違うような気もするが)脱線するのであえてそれはここで書かないことにします。

講演中の国定浩一さん

勝ったら狂気のごとく喜び川へ飛び込んだり、かと思えば負けが込むとテレビ中継も見ない、という喜怒哀楽の激しいタイガースファンは…?と質問をぶっつけたかったが周りが怖かったのでやめた(笑)。
ここで言っておきたいのは、私はたとえ負けても応援心を燃やし続ける正真正銘のGファンだけど、決してアンチタイガースではない。好感のもてる選手もい るが、濃いタイガースファンのアンチGの異常さには呆れもし感心もする。お話にも出てきた西へ東へ、ひたすらタイガース応援のため身銭を削り、仕事を投げ 打って移動するファンの話など聞くと「偉い!Gファンには真似できないわ」と思う。裏を返せば「アホか」になる…とは云わないでおこう、怖いから(笑)。

当然のことながらタイガースとG軍との対比のお話の中で、2箇所カチンときたところもあったけど、まあ見逃してあげましょう。並み居る虎ファンの方たちは、きっと溜飲を下ろされたに違いないから。
ともあれ、国定氏の推奨するのは「世の中を元気にし、周囲をハッピーにする阪神ファン的生き方」だそうだが…ホンマかいな(笑)。とにかく、笑いの連続で、今までにない愉快なトークリレーを聴けたことに感謝しています。

P.S.
この日の日本シリーズ第一戦で、G軍は惜しくも破れました。Gファンの私が、タイガース応援団顧問の国定氏の講演を聴き、名刺を交換して頂いた上、同期の7人とカメラに収まって頂いたのです。G軍敗戦の因?まさか虎マジックにかけられたのではないでしょうが(笑)。

Last Update: Nov.3,2008

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