第209回2023年2月18日(土) ※第3土曜「日本のインテリジェンス2〜内閣の情報機能強化と安倍総理」

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三谷 秀史さん@82期(元内閣情報官)
昭和26年伊丹市生まれ。 昭和42年、豊中五中から北野へ。 昭和45年京大法学部入学。高校大学を通じてラグビー部。 昭和49年警察庁入庁。 大阪府警西成署を皮切りに、千葉、岡山両県警本部長を含め、 5省庁、6都県、 2海外ポストを歴任。 平成18年、警察庁外事情報部長から内閣情報官に就任。5人の総理、 6人の官房長官に仕えたのち、 平成22年退官。 同年、政府拉致対策本部事務局長代理 (のちに事務局長)。 平成26年定年退職のあと、内閣府参与、ラグビーワールドカップ組織委員会顧問など歴任。

女王陛下の007…所属は英国情報機関MI6。ミッションインポッシブルでお馴染み…アメリカ映画に登場する「悪名高き(?)」CIA。
わが国にも同じような組織はあるのでしょうか?お庭番・忍者の歴史を紐解くまでもなく、わが国にも情報活動(INTELLIGENCE)の事跡は数多くあります。しかし、敗戦後ほとんど全ての情報機関は解体され、吉田内閣で検討された日本版CIA構想も頓挫し、わが国の情報機能は国民的議論の対象とされることなく、「空白の時代」を過ごしました。1980年代以降、特にソ連崩壊以降、わが国の情報機関は従来の不十分な状態から大きく変貌せざるを得なくなります。加えて、阪神大震災をきっかけに危機管理の一貫としての情報活動も強化する必要に迫られ、時々の内閣によっていくつかの強化策が採られました。しかし、改革とも呼ぶべき大胆な情報機能の強化は、平成18年(2006年)の安倍総理の誕生によって着手されるのでした。総理秘書官や内閣情報官として実に9人の総理に仕え、また、海外の同業者から「ジャパニーズ・スパイマスター」と呼ばれた三谷さんに、この改革の過程を「可能な限り」赤裸々に語っていただきます。

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