六稜ト-クリレ-【第22回】 reporter:松樹中正

    六稜NEWS-050813

    松樹さんから寄せられた
    プラモデルの「紫電改」
    併設展に展示させて戴き
    ました。
    「ほむら野に立つ~私を救った北野生」広実輝子さん
    六稜会館3階小劇場。練り抜いた脚本の一幕物の舞台を観るような機会に恵まれました。何故、北野高校同窓生参加の催しに、旧豊中高女出身の広実輝子さんと言う方のお話があるのか…奈木さんの的を得た司会により舞台は進んで行ったのです。

    広実さんのお話の途中、客席のお一方が具合が悪くなられたのです。緊急事態発生、場内は騒然です。病院からの「大事に至らず、元気を取り戻した」という朗報の後、舞台は第2幕です。

    司会者は「当日、工場の防空壕へ避難された方々が出席されておられます」と舞台へ誘います。この時、壕内で直撃弾により亡くなられた村川一正さん(58 期)の横に座っていた方もおられました。豊中高女と同じ工場での「紫電改」造りの仲間なのです。皆さんのお話、どれも貴重なものでした。滅多に聞けるもの ではありません。戦時下の中学生、女学生の青春が語られたのでした。

    トークが終わり帰路、コンビニの前で短いスカートにセーラー服の女学生が数人、アイスを頬張ってキャッキャッと談笑する姿を見かけました。この日常こそ「平和」なのだ、と思わせるシーンでした。
    そして、この日の催しは、六稜会館の中だけに留めていては、いけない事。地域のかけがえのない経験です。これは地域で、語り継いで行かねばならない、という事だと思います。

    北野中学と豊中高女のコラボレーション。意義深いトークイベントでした。再演を望みます。有難うございました。


    Last Update: Sep.3,2005
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