編集長と行く!ワールドアイツアー2007【オランダ編】その2 まえ 初めに戻る つぎ

名物「チーズ市」と、危険がいっぱい!運河クルーズ


チーズ博物館からみた計量所広場

チーズを運ぶ人
 アルクマールと言えば、チーズ市。4月上旬〜9月上旬の金曜10〜12時に計量所広場で開かれます。小松さんから、「きっと観光客で溢れかえっているでしょうけれど、これは見逃せませんよ」と事前に聞いていたため、アルクマール滞在日を金曜日に設定。日本を出発する前から、この日が楽しみでしょうがありませんでした。

味見させてくれました
 広場に到着したのは10時半。すでにチーズ市はにぎわいを見せており、人の波をかぎわけ、様子がよく見える場所を陣取りました。えっさほいさっさ、とお猿の籠屋さながらチーズを運搬する人もいれば、見物客に試食を勧める人もいるので、目で見て楽しめる、舌で味わって楽しめる、一石二鳥のチーズ市なのです。試食させてくれたのはゴーダチーズ。
 チーズ市の周辺では、屋台がひしめきあっていました。チーズはもちろん、生魚のサンドウィッチや、木ぐつの彫刻、デルフト焼きの陶器など、観て回るだけで楽しめました。



伝統衣装を着た街のお嬢さん
 オランダの民族衣装をまとった可愛らしい格好のお嬢さん達と記念撮影ができたのも、得した気分でした。彼女たちは、決して撮影モデルで商売をしているわけではなく、カフェの宣伝のためにビラ配りをしていたようです。
 立派な建物、これが計量所ですが、中の巨大天秤でチーズを計量します。2階より上は現在チーズ博物館になっています。(チーズ市の全体を見るには、この博物館からの眺めが最適。)
 ここで、ちょっぴりショッキング?なお話。なんと、計量所ではチーズ以外のものも計量していたのです。それは何かと言うと・・・ヒト!私たち人間が、天秤にかけられてしまうのです。1ユーロ払い、大きな天秤の片方に乗って待っていると、もう片方におもりを乗せて釣り合うように調整してくれて終了。バランスをとるのに精一杯でちゃんと計量されているのか不安でしたが、計量結果を記した紙を手渡され、記入されたリアルな数字にびっくり。一応これでもレディですので数値は公表いたしませんが(笑) 公開体重測定なんてめったに経験できないので、アルクマールのチーズ市を訪ねた時は、是非、計量してもらってください。

計量所
 

ヒトも計量します!
向かって右にヒト、左におもり

計量結果はナイショ

運河クルーズ乗り場
奥に停泊しているのが、屋根のない小型船
 チーズ市を満喫した後は、運河クルーズ!小松さんの連載にも記述がありましたが、アルクマールの運河クルーズは、屋根のない小型船で、いくつもの低い橋をくぐるとてもスリリングなもの。アムステルダムのそれと比較してみると面白いかも!ということで、6ユーロを払い、船へ乗り込みました。
 船長さんがガイドをしてくれるというので、一番乗りで船長さんの近くに座り、出航を待ちました。やがて、満員となった屋根なしの船は、いくつもの低い橋をくぐり、アルクマールを囲む運河を優雅に進みます。とりわけ橋げたの低いところでは、ほとんど船の高さギリギリと言ってもよく、先頭のほうの乗客からは「殺す気か!『危ないですよ』の注意くらいしろ?!!」みたいな野次が飛んできますが、当の船長さんはそんなことお構いなし。
危険がいっぱい!

 オランダ語のガイドCDがスピーカーから流れる度に、私に英語でガイドをしてくれるのですが、橋が気になって、せっかくのガイドに集中できない!しかしこれこそが、朴訥にしてワイルドなアルクマール運河クルーズの醍醐味。ぜひ皆様お試しあれ。

 ※チーズ市、運河クルーズについては、『太陽電池と「低い国」と』第7話をご参照ください



クルーズ船からの眺め
もちろん、素敵な景色も楽しめます

 前回に引き続き、アルクマールをご紹介しましたが、皆様お楽しみいただけましたでしょうか?
 次回はアムステルダム。アルクマールの穏やかさとは対照的な喧騒に包まれたにぎやかな街の1DAYツアーをご紹介。観どころ、食べどころなどをレポートします。お楽しみに!(8/23予定)


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Last Update: Aug.19,2007