司馬遼太郎も指摘~日本とベトナムの類似点

2007年11月23日

ホーチミンの街角から【第3話】

『人間の集団について~ベトナムから考える』
写真は1996年発行の改版版(中公文庫)
ISBN978-4-1-2202684-1

いささか、旅行ガイド的な話に偏ってしまいましたが、ここから、格調高く、食以外の文化での、ベトナムと日本の類似点を、順に延べていきたいと思います。

まあ、大乗仏教と儒教が、精神の二つの大きな柱となっており、そして、ご飯を主食にしてきたのですから、似ていて当然なのかもしれませんが、実は、司馬遼 太郎が1973年にホーチミンを訪れ、その直後に『人間の集団について~ベトナムから考える』という本を書いていて、そこで、繰り返し、いかにベトナム人 と日本人が似ているかについて、様々な面から強調しています。
特に、故郷から遠く離れて暮らしても、いつも故郷を思い嘆き、家族を懐かしみ、その心を歌うということが、司馬遼太郎の心を強く捉えたそうです。