十二単を着ました

2007年10月23日

ヨーロッパへそ日記【第12話】

海外で生活すると、面白いことに日本にいたときより伝統文化に触れる機会が多くなったりします。大使館の文化センターではベルギー人向けにお茶や生け花な どのデモンストレーションなども度々行われます。

来月は着物の着付けショーがあるのですが、今回一足お先に十二単を体験させて頂くことになりました。

着物を着るのはもう成人式以来でしょうか。袴姿から順に着ていきカツラまで、だいたい40~50分かかりました。帯や紐を結ばれるたびに、どんどん気も引 き締まっていく感じです。十二単は肩にずっしりと重く、歩くのも大変でしたが、昔の人はこれで動いてたと思うと本当に驚きです。

このあいだゆかたを着る機会があり、行事が終わった後そのままブリュッセルを歩いたのですが、通りでもカフェでもベルギー人は皆振り返ってびっくりしてい ました。素敵な衣装だと声をかけてくれる人も多かったですが、十二単を見たら仰天でしょうね。

十二単という滅多にできない貴重な体験を、不思議なことにヨーロッパでできて嬉しかったです。