旅の楽しみ

2005年8月23日

15日間のパリ生活【第4話】


▲シャンゼリゼを走る73番バスの運転席の窓から見る凱旋門
のぼりはその次の日曜日にシャンゼリゼを運動場と化す
オリンピック招致行事の宣伝

火曜日はディディエ市場での買い物のあと、暑くなりそうなのでオルセ美術館で過ごすことにした。しかし切符を買う列が炎天下で100人以上、いや150人 近くになっていたので入場をあきらめた。よく観察すると、入り口がA,B,C,Dと4つある。Aは予約のあるグループ用で、ツアーなどで行くとここから入 るのだろう。Bが切符を買って入る入り口で、Dは学生グループ用である。Cの入り口に前売り券・シーズン券保有者用と書いてあり、特に待たないですいすい 入っていく。入り口の女性に前売り券はどこで買うのかとたずねると、横のほうにあるキオスクへ行けという。列は長くないので並んだ。明日から向こう1年の 間のどの日でも使える券が買えた。

これに気をよくしてルーブルでも同じことを試みた。ルーブル地下の”Virgin”と呼ぶ絵葉書屋にルーブルの前売り券があったが、通常より少し高い。し かし実際の入場時にルーブルは前売りの必要がないことがわかった。自動券売器が4台もあり、入場口も数箇所ある。むしろ混雑するのは手荷物チェックの場所 である。やはり柳の下にドジョウはいないことを知った。

パリでのお勧めはバスに乗ることである。カルトオランジュを買うときに請求すると地下鉄やバスの路線図をくれる。これと地図を見比べると、バスが通る道路 が特定できる。たとえばオルセ美術館からコンコルド広場、シャンゼリゼを通って凱旋門に到るバスが73番であることがわかった。早速乗車したが、シャンゼ リゼを凱旋門に向かって走るので、写真のように凱旋門が正面から見ることができ、しだいに近づくのはなかなかの迫力である。ただ一方通行の道の場合、反対 方向に向かうバスがどこを通るのかを見つけるには手間がかかる。リヨン駅からセーヌに沿って走る24番バスの逆向きがしばらくわからなかった。ルーブル・ リボリのバス停でリヨン駅へ行く24番を見つけたときは妙にうれしかった。