生活のスタート

2005年8月3日

15日間のパリ生活【第2話】


▲ビクトルユーゴ通りにある湧水

到着した夜は飛行機でもらっておいたパンとワインで済ませベッドに入った。よく眠ったので早く目を覚まし、散歩がてら15分ほど歩いて湧水に行き、ペット ボトルに水を汲んだ。丹沢の葛葉の泉や京都の梨木神社と同様沢山のペットボトルに水を汲んでいる人がいた。パン屋でバゲットやキッシュを仕入れて帰り、汲 んだ水でコーヒーを立てて最初の朝食を済ませた。

特別の予定を立ててこなかったので、ともかく徒歩1分の地下鉄ポートドーフィン駅でカルトオランジュの1週間券を購入した。これはパリを取り囲む高速道路 の内部の地下鉄、バス、フランス国鉄(SNCF)の郊外電車が1週間乗り放題の定期券であり、非常に便利で、しかも15.40ユーロ(2,200円;地下 鉄15回分)とお得である。早速それを使おうと地下鉄2号線、1号線と乗り継ぎ、シャンゼリゼに出かけた。コンコルド広場、マデレーヌ寺院と「お上りさ ん」をしながら歩いた。マデレーヌ寺院で火曜日の室内楽のコンサートのチケットを売っていたので購入したが、こういうのも予定のない旅のよさであろう。

昼食のためレストランのメニュをのぞきながらマデレーヌ付近を歩き、地元の人が結構入り、しかもいい匂いの店を探した。今日のランチが羊肉のソテと書いた 店に入ったが、羊はおいしかった。その後もなんどか羊のおいしさを経験したが、なぜわが国では羊といえばジンギスカンしかないのだろうか。BSE問題でゆ れる日本で羊肉をもっと食べてもいいのではないか。昼食に1時間半くらいかけた後、サンラザール駅に行き、郊外へ行くための列車時刻などを調べた。

夜はトロカデロ広場に出かけ、エッフェル塔のライトアップを眺めつつ、セーヌを渡り、エッフェル塔近くの Bir-Hakeim 駅から地下鉄で帰った。フランス語は“H”を発音しないので、この駅名は「バー アケミ」と聞こえ、覚えやすい。付近には日本文化館もある。