毎年恒例、真冬の合宿 ~Mit der Musik【第18話】

2010年1月12日


▲ドイツ・バイエルン(合宿最終日)

 

皆様、こんにちは。もうすぐ3月ですね。
長い冬があと少しで終わるかなと思うと心が弾みます。春になって陽が出てきたらドナウ川沿いをのんびり散歩したいなーとか、お弁当を持ってお花見に行き たいなーとか、考え出したらきりがありません。冬は寒くて暗くて、本当に苦手です。

さてその2月の一番寒い中、今年も毎年恒例シュテファン・アーノルド門下の合宿に行ってきました。ドイツのバイエルンの北の方にある小さな村に3泊4 日、朝から晩まで練習とレッスン漬けです。
私は毎年ここでその年の大事なプログラムを仕上げることにしています。というのは、ここで掘り下げて練習した曲は舞台で安心して弾ける気がしているから です。本当はもう学生も終わったので来る必要はなかったのですが、自分のことだけに集中できて刺激も受けられてリラックスもできてという機会があまりない ので、お願いして参加させてもらいました。

今年はシューマン、ショパン生誕200年の記念Yearということで、プログラムにシューマンの交響的練習曲とショパンの幻想曲を入れていて、その2曲 をじっくり取り組むことができました。他の門下生も大きなコンクールやコンサートを控えて今年は特に真剣な取り組みようで、意見を交換したり互いに刺激を 与えながら、充実した時間を過ごせたように思います。


▲レッスン風景

▲レッスン前に意見交換する2人

▲毎年宿泊しているBurghotel

今年はなにが大変だったかというと、天候です。合宿中は容赦ない積雪だったので、毎日ホテルから歩いていくのが大変でした。普段なら10分くらいの道の りなのですが、夜の吹雪のせいで、朝88時に出かける時は新雪の上をざくざくと歩いて30分くらいかかるのです。
2日目にはブーツのかかとが折れるというハプニングもありましたが、まるでスキー場のような雪の中を歩くという経験は、すごくいい運動になったと思いま す。(こうやって、レポートのネタにもなりましたし)
それでも最終日は快晴になり青空と真っ白い雪の景色がとても綺麗で、プログラムも満足いく準備ができたので、晴れ晴れとした気持ちでウィーンに帰ること ができました。
次回のコンサートで弾くのが楽しみです。


▲ホテルからの道のり

▲ホテルからの道のり

最後に、日本でのリサイタルのお知らせです。
ウクライナ出身のピアニスト、マキシム・クラブホフとのジョイントリサイタルです。お時間がございましたら、ぜひ会場へ遊びにいらしてください! たく さんの皆様とお会いできることを楽しみにしています。

リサイタルのお知らせ
2010年4月4日(日) 午後14時 京都青山記念音楽館バロックザール(京都府西京区)
※詳細はこちら  http://www.h4.dion.ne.jp/~ammh/event3.html

2010年4月8日(木) 午後19時 まつもと市民・芸術館(長野県松本市)
※詳細はこちら  http://www.mpac.jp/