第26話 ウィーン国立音楽大学打楽器科

2013年1月5日

 皆様こんにちは。新年明けましておめでとうございます。お元気でお過ごしでしょうか。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。こちらウィーンは例年のごとく厚い雲に覆われた空、冷たすぎる空気、短い日照時間の毎日です。

 2012年を思い返すと様々な事がありました。 昨年から勤めていたニーダーオーストリア州立の音楽学校は、子供たちとの信頼を少しずつ築きながら成長を楽しみにしていたのですが、事情があって夏前に不本意ながら辞める事になってしまいました。 この国で「外国人」であること、自分の将来の可能性、自分を守る事など色々と考えました。目標や計画を立てていても、その通りに進まなかったり、思ってもいなかった事が突然起きたり、、人生分からないものですが、強く進んで行くしかないとつくづく感じます。

その思ってもいなかった事の一つですが、10月末からウィーン国立音楽大学打楽器科ピアニスト助手として新たに大学で勤めさせて頂くことになりました。 新しい打楽器の世界、エネルギーいっぱいの生徒、仲間に囲まれ、今はとてもやりがいを感じています。

打楽器科の仲間    

(写真1.打楽器科の仲間)

打楽器は私にとって少し思い入れがあります。大学1年生の頃、故園田高弘先生の ブラームス:ピアノ協奏曲第1番のリハーサルを聴きに行かせて頂いた際、冒頭のティンパニが本当に格好良くて、オーケストラの要!というか、absolutさに感動して、その時からオーケストラを聴く事が大好きになりました。打楽器のアンサンブルなどもエキサイティングで興味を持ちました。その後は特に打楽器を意識してはいなかったのですが、時が経って今こうして打楽器科で打楽器奏者達と一緒に演奏できる時間は充実していて喜びを感じています。

 1月は演奏会、試験など演奏の機会がたくさんあるので頑張ろうと思います。

オーケストラ       

(写真2. 打楽器科教授と大学オーケストラの共演、      (写真3.Peter Sadloマスターコースの様子)     

リハーサル風景)

さて、ここで2月の日本での演奏会のご案内です。ウィーンで知り合ったとても素敵なバイオリニスト瀧村依里さんと神戸、京都、大阪で演奏致します。

 

2月15日(金)三宮Pia Julien  19:30 & 21:00ナイトライブ http://pia-julien.com/index.html

2月16日(土)京都大学YMCA会館 15:00

2月17日(日)逸翁美術館マグノリアホール 14:00  

http://www.itsuo-museum.com/topics/do/article/139

 

曲目はベートーヴェン:バイオリンソナタ第7番、シュトラウス:バイオリンとピアノのためのソナタ他、小品などです。多くの方々に会場でお目にかかれますことを楽しみにしています!

 

新聞記事

 

 

 

 

(写真4.在オーストリア日本大使館主催

「東日本大震災の復興支援に対する感謝、

Japan sagt Danke!」瀧村さんとの演奏会

の様子を地元紙で取り上げて頂きました。)