第27話 バイオリン Duo

2013年8月4日

 

皆様、こんにちは。もう夏も終わり、ウィーンはすっかり秋の空気に変わりました。

季節が過ぎ去るのは早いなあと実感します。この夏はウィーンで4度目の引越しをしました。丘や森が近くにあり自然がすぐ側に感じられた13区のアパートを離れて、3区の大学に近い街中で新しく生活をしています。新たな環境で前向きに頑張りたいです。

 

お散歩コースだった丘

 

新しいお部屋は昨年から何度も一緒に演奏させて頂いたバイオリニストの瀧村依里さんが借りていたお宅です。瀧村さんがこの7月で日本に帰られたので、その後を紹介してもらい引き継ぐ事になったのです。

 

瀧村さんとは、この1年間R.シュトラウス、ベートーヴェン、モーツアルト、

シューベルトをはじめ、色んな曲を一緒に勉強させてもらいました。

彼女との出会いは偶然聴きに行った学生のアンサンブルの演奏会で、全く彼女の事を存じてなかったのですが、音に伸びがあって純粋に美しい音だなと思ったので、ちょうどその頃室内楽の演奏会が決まっていてパートナーを探していたので、一緒にどうですかとこちらから声をおかけしたのでした。

 

その後は準備期間を経て、色々と演奏する機会を頂き、充実した1年を共に過ごす事ができました。11月のニーダーオーストリアのお城の演奏会からハウスコンサート、2月に帰国した際は、神戸、大阪、京都での3日連続演奏会、3月は東日本大震災復興支援の感謝のためのウィーンコンチェルトハウスでの演奏会、4月は在オーストリア日本大使公邸にて演奏会をさせて頂き、本当に毎回が貴重な経験でした。

 

                                                             

 

コンツェルトハウス                                                           日本大使公邸

 

その間、主催してくださった方々、聴いて頂いたお客様、レッスンをしてくださった先生方、本当に色んな方との出会いがあり、心から感謝しています。

 

瀧村さんは帰国されたのでしばらくは会えなくなると思いますが、彼女も日本で活躍されていくので、次に一緒に演奏する時にさらに成長しているよう、また頑張っていきたいと思います。

 

 

 

演奏会後、初めての祇園のお座敷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀧村さん帰国前日のシューベルト教会での演奏会