ウィーンの散歩道 ~Mit der Musik【第3話】

2007年9月23日


2007/08シーズン到来


▲カスタニアの木

こんにちは、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
こちらウィーンは9月に入って急に肌寒くなりました。
家の近くにあるプラーターの公園では大きな栗の木(カスタニア)の紅葉がはじまり、ますます秋の気配を感じさせてくれます。
カスタニアの木は赤い花、白い花の2種類あって赤い花の木になる栗の実は甘くて食べられるので、たくさんの人が栗拾いに来ています。


▲プラーター公園

▲プラーター公園

▲オペラ座外観


音楽界の方も、長い夏休みが終って9月からシーズンがはじまっています。
先日、今シーズン初のオペラを見るためウィーン国立オペラ座に行って来ました。 ウィーンのオペラ座では、9月から6月までのシーズン中ほぼ毎日オペラやバレエが上演されていて、オーケストラはウィーンフィル、指揮者も歌手も一流 で・・・時間さえあれば鑑賞できる環境は本当に恵まれていると思います。座席は約1700席、立ち見席は約550席でたった2ユーロで見られます。


▲オペラ座エントランス

▲上から見たエントランス

▲オペラ座客席

その日の演目はベッリーニの清教徒。メインはソプラノ歌手のグルベローヴァです。
彼女はもう40年以上も第一線・・・どころか最高峰のコロラトゥーラ・ソプラノとして世界各地で歌い続けています。ビロードのようにきめが細か くどこまでものびていく彼女の歌声は圧巻で素晴らしかったです。オーケストラも良かったし、他の歌手も最初から最後まで緊張感があったし、その中で彼女が のびやかに旋律を歌い生き生きとしていて、構成、演出も最高でした。
音楽に限らず、自分に与えられた時間をいっぱいいっぱいに使って、緊張や不安もある中で迷いなく自分を信じて表現する姿は、本当に感動するし美しいと思います。


▲終了後カーテンコール
(向かって左から2番目、白い衣装がグルベローヴァ)

オペラ座のほかにもウィーンには、ウィーンフィルの本拠地でもあり毎年日本でもおなじみのニューイヤーコンサートが行われる楽友協会、コンチェ ルトハウス、オペッレタ、オペラが毎日上演されているフォルクスオーパー、アン.デア・ウィーンなど、他にも歴史あるホールがたくさんあります。 また少しずつ、シーズン中に行ったコンサートなどもレポートしていこうと思います。