六島昭治さん@57期 |
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6年の時、ハーモニカ独特の奏法であるベース奏法を覚えました。中学校1年の時、楽団へ入った友人が、半音のハーモニカを使い、2本で吹くことを教えてくれ、その頃から興味を持ち始めました。クラシック小曲や外国の歌曲を、教則本を視ながら独習で好きな曲を吹くまくりました。しかし転調の多い曲はベースが変な和音になり悩みました。 なお、当時のレパートリーは… ドナウ川の漣、波濤を越えて、ハンガリヤ舞曲、スケータースワルツ、メリーウィドウワルツなどのポピュラーなワルツのほかマーチやメヌエット、セレナード、ナポリ民謡、シューベルトやフォスターなどの歌曲など…今から視れば幼稚なものでした。クロマチックハーモニカも高価でしたが手に入れ練習しました。 戦後、楽器に不自由しながらも少しずつレパートリーを増やし、楽器も各種のキーをそろえたりしてしましたが、この楽器の限界がひつかかり、とくに40歳頃電子オルガンを入手してからはハーモニカ熱が冷めてほとんど進歩がありませんでした。それでも職場の演芸会などでやむを得ず芸として披露することもあり、結構受けましたので少しは得意になっていました。 平成4年の中頃、ふと見たテレビで、大阪にハーモニカの世界コンクールで優勝した人がいることを知り、素人の悲しさ、浅はかにも「アレぐらいならやれるワイ」と思い、この世界を覗いてみる気になり、平成5年に尼埼ハーモニカ・エコーズに入会。関西ハーモニカ界の重鎮、西田幸司先生に師事しました。 指導の冒頭にドレミファを吹かされ、全然ダメ!基本からやり直し!…ショックでした。ですから、吹き始めてからは74年ですが、本格的な修行は13年ということになります。まだ我流の悪い癖が抜けません。 得意のジャンルはセミクラシックで、中でもウィンナワルツは“狂”の部類。本来メロディー楽器であって歌曲演奏を主とするこの世界では邪道とされる管弦楽曲を何とか再現しょうとするかなりの“へそまがり”です。関西の仲間うちでは、多数のハーモニカを持ち替えたり、片手でピアノ伴奏を自分でやりながらの演奏、最高の難度の分散和音をさらに複雑にした特殊奏法など知る人ぞ知る異端の技巧派と自負しています。 今は次のグループに所属。年に1〜2回の演奏会にはほとんど出演しています。
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