【連載】壽妃が見たオオサカ

    造り酒屋を訪ねた一日

    Juhi Gore
    (大阪府立北野高等学校AET講師)



      先月、六稜の人々の集いで「造り酒屋」の見学に参加しました。わたしは、それが伝統的に女人禁制の聖なる場所であり、神の機嫌を損ねる恐れのある女性は一歩も立ち入ることが許されない…と聞いてましたから、とても愉しみでした。

      その「造り酒屋」は兵庫県西宮市にあり、植田さん一家が経営されています。見学の日は晴天に恵まれ、まず最初の30分間は「日本酒の歴史」について講議を受けました。さらに、その製造方法についても簡単に説明を受けました。酒造りは見ても聞いても複雑で「漬け込み」「麹造り」「濾過」のような技術があるようです。

      酒蔵の中には大きな樽と輸送管があってこれが小さな電子機器につながっています。いくつかの樽が床下に埋め込まれている広いお部屋が気に入りました。それぞれの樽は初期の工程を終わったお酒でいっぱいです。そしてそのひとひとつの仕上がりの程度が違うのです。わたしは喜んでそのいくつかの樽のお酒を味わってみました。美味しくて甘辛が混じり合った味がしました。

      この日皆さんが熱心に酒造りの見学をしている様子は本当に印象深いものでした。何度も「スゴイ」とか「オイシイ」という言葉を聞きましたし、他にもいろんな感嘆の言葉が聞こえました。六稜の人と一緒に美味しいおでんやお寿司を食べながらお酒のクイズに答えたりして楽しんだものです。それからクイズの表彰式があって皆さん賞品をもらっていました。最後は六稜の人達と肩を組んで輪になって、北野の校歌を歌いました。

      お土産のお酒を抱えて満足の笑みを満面に浮かべて私はこの酒蔵を後にしたのでした。こんなに楽しくて印象深い一日を私は決して忘れないでしょう。


    Last Update : Apr.23,1998