【連載】壽妃が見たオオサカ

    外国人の目から見た大阪の街

    Juhi Gore
    (大阪府立北野高等学校AET講師)



      大阪に来る前、「どんなところだろう」とまだ見ぬ大阪の街をあれこれ想像しました。浮かんで来るイメージといえば、活動の中心地で、喧噪に満ち、大きな広がりのある大都市の一つだろうナ…というものでした。天をつく摩天楼と、輝くネオンサインを思い描いていました。あらゆるレベルの高度な先端技術というものも想像しました。大阪の人々は、大都市に住む人にありがちな典型的な特徴…つまり人にあまりうち解けず、ぶっきらぼうで、いつもせかせかしているのだろうと思っていました。

      実際に大阪に来てみて、私のこれらの想像が、ある面で正しく、またある面でまったく誤りであるということに気づかされました。確かに大阪は大都市で、スカイタワーやツイン21タワーのような高層ビルであふれています。道頓堀や心斎橋、十三界隈はすごいネオンサインの洪水です。高度な先端技術の例は大阪ビジネスパークやパナソニックスクエアだけでなく関西空港や大阪スタジアムの建造技術にも見られます。しかしその一方で、古き良き大阪が今なおあちこちで見られます。狭い裏道をゆっくり歩いてみるとよくわかります。木造の家屋や、小さなたこ焼き屋、ラーメンの屋台など…私はそこここで出くわすのです。

      大都市はどこでもそうなのですが、大阪にも欠陥はあります。大体どこも人間が多すぎて閉所恐怖症になりそうなくらいです。特に週末に買い物をするとき、ラッシュアワーのとき等によくそれを感じます。また、どこ行っても極端に緑と自然が少ないようです。

      大阪の魅力の一半はそこに住んでいる人々にあると私は思います。大阪の人々は親しみやすく、おもしろくて親切で楽しそうに自分たちの土地の言葉を教えてくれます。
      大阪に来てから私はたくさんの親切を受けましたが、とくに私の心に刻みつけられた出来事が2〜3週間前に起こりました。下宿用の大きなヒーターを買った時のことです。その大きなヒーターを持って急坂を上がるのに難儀していた時、突然かなりのお年寄りのご婦人がどこからか飛んで来られて手伝おうとして下さるのです。お断りを言う間もなくヒーターの箱の一方を持ち上げて下宿まで一緒に運んで下さったのです。

      大阪は日本の中でも食べ物で有名です。これは本当にすべて評判通りでした。お好み焼きとたこ焼きは安くて美味しくてボリュームたっぷりの絶品です。こんな活気にあふれた面白い大阪の街に住むことができて本当に嬉しく思っています。大阪を訪れる機会のある仲間には是非、大阪のものは何でも試して見るように勧めたいと考えています。


    Last Update : Mar.23,1998