われら六稜人【第17回】震災を越えて…灘の酒造り

第6樽
「六稜」に学んだ大切さ

    ボクは最初に申し上げたとおり「北野」に対してはほとんど良いイメージを持っていませんでした。ところがある時、ボクを無理矢理「六稜」に引きずり込む人 がいたのです。嫌々ながら参加させられているうちに、この「六稜」というのは素晴しい組織だなぁと思うようになりました。北野出身の清酒メーカーのオーナーには、ボク以外にはもう一人いらっしゃいます。池田の「呉春」という有名な酒屋で、西田秀生さんという方です。52期で すからボクより20年以上も上の大先輩です。なかなか簡単にお会いできる人じゃないのですが、同期の梶井さんという人に紹介していただいて、先日お話を聞 くことが出来ました。酒造りとか業界の問題とか…本音でお話を聞くことができて、たいへん勉強になったことを覚えています。これも「北野の後輩」だからこ そできたことだと感謝しています。

    また、一昨年ゴルフ大会の後で、ある人から「蔵出し」の新酒を飲む聞き酒会をやろうという話が出ました。どうせ10人か20人も集まればいいほうだろうと タカを括っていたところ、なんと50人も集まったのです。昨年も「もう2回目だし、そんなに集まらないだろう」と思っていたら、なんと前回以上の方が集 まってくれました。これには正直、驚きました。こんな同窓会…他にないんじゃないでしょうか。
    しかも一人一人が上品で個性的な方ばかりです。ボクには「北野のどこにそんな魅力があるのか」いまだに判りませんけれど(笑)、関西文化圏では屈指のコミュニティだと敬服しています。

    「あなたも北野ですか」…たったそれだけの事実で、商売の上でも個人的なつきあいにおいても、絶大な信用を得られるのです。不思議なものですね。人と人との繋がりの大切さ、連帯する責任感…みたいなものを「六稜」には教わったような気がしています。

    今年で3回目を迎える恒例「蔵出し聞き酒会」は3月6日(土)に決まりました。「六稜」の方であれば大歓迎です。ご家族、ご友人お誘いのうえで是非、皆さんいらしてください。

    ※昨年の「聞き酒会」の模様は六稜News980308でも詳しくご覧いただけます(編)。

Update : Feb.23,1999

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