六稜ト-クリレ-【第20回】

    六稜NEWS-050611

    「歯無しにならない話~歯周病との戦い」
    黒川森夫(70期)さん

    reporter:西田 紘(70期)

      初めての参加であったので、少し緊張しながら、期待を持ってやってきた。始まる1時間ほど前に到着して様子を見ていた。櫛部君と挨拶をした。彼はスーツに ネクタイ、きちっとして着ている。私はラフスタイル。一寸まずかったなと思っていると、「今日は司会やねん。」と言うので、事情が分かった。
      しばらくして彼は、このトークの様子を書けと言ってきた。先輩(?)のX氏からの要請だという。了解したものの、緊張は、又アップしてしまった。

      14:00の2分ほど前、六稜同窓会館長で65期の岡田氏からの挨拶が始まった。さすが北野だ(?)時間通り。皆様は、緊張ではなく、歯の話であるから、身近であっても、緊急ではなく、でも大事なことなので、真剣に聞こうと言う雰囲気であった。
      14:00ジャスト、櫛部君の司会が始まる。いつもは「くろちゃん」と言っているが、本日は「黒川先生」と言わせていただきますとの前置きであった。

      【黒川森夫先生】
      1939年吹田市千里山生まれ、4人兄弟の2番目。ご兄弟4人とも医師。
      大阪教育大学付属天王寺中学、北野高校、大阪歯科大学をそれぞれ順調に卒業、1972年、33歳で歯学博士号受領、1976年、37歳の時大阪駅前第2ビ ル2Fに診療所を移転して、現在に至る。近くの曾根崎新地に、夜間salesに出かけられ、美女軍団にも、腕が良く親切だと評判で、夜間セールスのノウハ ウに精通。大阪北区の歯科医師会長を永く勤められ、高いポジションで、お世話をされ、他の人にはなかなか出来ない重責をこなされている。

      14:10 いよいよ、黒川氏登場。歯科医師になられた経緯(いきさつ)を話される。ご本人の第1志望は、北大の農学部だったそうだ。ところが、お父さん (医師で本年2月10日96歳でご逝去)から「うちの息子は、器用で口数が少ない」と言うことで、歯科大の受験を強行されたとのこと。
      当時の担任の河原先生と激しいやりとりをされたそうである。でも今では、親はやはり息子のことをよく考えてくれていて、有り難かったと思っているとのこと。モットーとされている座右の銘はサムエルウルマンの「青春の歌」すなわち「80歳になっても青春あり」の詩だそうだ。

      14:20 スタッフ8人の紹介である。開業36年にして初めて満足のいく仕事が出来るようになった。このデンタルファミリーはハイエナ軍団と言われるほ どよく食べるが、これがパワーの源であろう。納得がいき患者さんが満足される治療をすれば、歯科医師も生き延びられるの信念で頑張っている。人生80年の 時代であるが、パワー、健康は口からである。
      歯科領域における3大疾病である、う蝕(虫歯)、歯周病(歯槽膿漏)、顎関節症の内、本日は、歯周病に絞ってお話をしよう。歯周病は、今や中高年だけの病気ではないので、次のようにしていただきたい。

      1.冷たいものが、しみると危険信号である。
      (歯がぬるぬるすると歯垢がついていて、歯石になっていく)
      2.定期検診を受ける。
      3.タバコをやめる。(歯周病は慢性病であり、糖尿病などと関連している。コールタールはタバコをやめても、取れるのに10年から15年かかるからである)

      自分も、40歳で日に60本吸うヘビースモーカーだったが、親友のタバコによる急死で、彼の奥さんからの、主人のためにも禁煙して長生きしていただきたいとの悲願により、以後禁煙した。
      (やはりタバコは体に悪いようだ)
      このへんで、趣味の方に話題を移らせていただこう。
      木版画(6歳の時の芋版画が最初、絵は虎であり、虎キチの始まりとなる。我々は、年賀状をいつもこの版画でいただく)
      ゴルフ(45歳で始め、特製スクールに通い、腕前が上昇中)
      山釣り(相当な腕とのこと、でもただ今は、お休みだそうだ)
      昆虫採集(珍種の最終もあったが、阪神淡路大震災の時、全部損壊したので、以降は休止中)
      山歩き(職務の合間を見て、実行中)
      野球観戦(大の虎キチ、阪神のことで頭がいっぱい)
      14:55 又、話を元に戻しますと、
      不治の病は口にもありまして、舌癌の早期発見をして、感謝されたこともあったそうです。それから、診療を今までに1回も休んだことがないそうです。使命感に燃えていて、患者さんのためを思い仕事をしています。
      腫れとか、痛みが取れないときには注意してください。

      平成元年(1989)からは、8020運動(80歳になっても20本以上自分の歯を持ちましょう運動)を始め、だんだんその成果が出ているようです。
      「誰でも、何時でも 自分の歯で食べたい!それは可能である!!黒川森夫拝」
      そのためには、さっきの1,2,3のことを実行してください。
      ここから、19チャンネル・テレビ大阪に出演のヴィデオとなる。約8年前らしいですが、なかなかお若く写ってられました。
      15:10~15:23 しばらく休憩の後、歯科衛生士・鳥越裕子さんのお話が始まる。(16:03頃迄)
      歯周病は再発しますので、歯科検診されて予防してください。その前に自宅で、正しいブラッシングをする。等々でした。

      最後に、岡田氏の、楽しく聞かせていただきましたの挨拶をいただいて、気持ちよく、写真撮影に移らせていただきました。(16:03 了)

      なお、参加者は、56名(有料参加者)、デンタルファミリー+六稜会館スタッフ20名、計76名でした。お世話になり、又、先輩との交流も出来ました。ありがとうございました。

    Last Update: Jun.25,2005

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